前回の記事では、大相撲七月場所の六日目までを対象に、力士の日ごとの運勢点と勝敗を比べました。
その時点では、明確な関係は確認できませんでしたが、前回決めた条件を変えずに千秋楽まで記録を続けました。
先に結論をお伝えします。
日本国内出身力士同士の162番では、運勢点が高い力士が勝ったのは71番。一致率は43.8%でした。
七月場所全体では、「運勢点が高い力士ほど勝ちやすい」といえる結果にはなりませんでした。
今回は、良い数字だけを切り取らず、一致しなかった結果も含めてご報告します。
●何を、どのように調べたのか
対象は、幕内42力士です。幕内とは、大相撲で最上位の区分です。
今回は、日本相撲協会のプロフィールで「出身」が日本国内となっている力士同士の通常の取組162番を調べました。
一日の総合運を0から100までの「運勢点」で比べ、高得点側が勝てば一致、負ければ不一致、同点は判定外としました。
なお、総合運は人によって最低値や最高値が異なり、必ず0から100まで動くわけではありません。この個人差についても、後ほど確認しています。
●海外出身力士を今回の集計から分けた理由
これは、国籍や出身によって力士の実力や価値を分けるためではありません。
海外で生まれた方の命式を正確に作るには、出生都市、現地時間、時差などの確認が必要です。計算条件をできるだけそろえるため、今回は協会のプロフィールで出身地が日本国内となっている力士同士に限定しました。
ただし、協会が公表する「出身地」と実際の出生地が同じとは限りません。厳密な個人鑑定では、本人の出生地や出生時刻を確認することが大切です。
この検証は、力士の強さや努力を評価するものでもありません。海外出身力士を含め、土俵に上がるすべての力士への敬意を前提に、私自身の鑑定方法を確かめています。
●15日間全体の結果
日本国内出身力士同士の162番では、次の結果でした。
・運勢点が高い側:71勝/162番(43.8%)
・番付が上の側:90勝/162番(55.6%)
全体では、運勢点よりも番付上位側の方が実際の勝敗と多く一致しました。
番付は、それまでの成績を反映した大切な目安です。ただし、番付だけで勝敗が決まるわけではありません。
相撲には、立ち合い、技術、体格、当日の状態、けが、相性、作戦、土俵際の判断など、多くの要素があります。下位の力士が上位の力士に勝つことも、大相撲の魅力です。
●点差が大きいほど一致しやすいのか
15日間の結果を、運勢点の差ごとに分けました。
・30点差以上:29勝/57番(50.9%)
・40点差以上:22勝/37番(59.5%)
・50点差以上:10勝/16番(62.5%)
・60点差以上:4勝/8番(50.0%)
30点、40点、50点と差を広げると一致率は上がりました。しかし、60点差以上では50.0%に戻っています。
そのため、「点差が大きいほど一致しやすい」とは言い切れません。50点差以上は16番、60点差以上は8番しかなく、1番の結果で割合が大きく動きます。
40点以上、50点以上で見られた動きは、今後も同じ条件で確かめる必要があります。
また、番付が比較的近く、運勢差が30点以上あった27番では、高得点側が14勝(51.9%)、番付上位側が16勝(59.3%)でした。実力差を小さくする目安を加えても、運勢点はほぼ五分でした。
●最後の3日間では一致率が上がりました
十三日目から千秋楽までの3日間に限ると、大きな点差があった取組では次の結果になりました。
・30点差以上:7勝/10番(70.0%)
・40点差以上:6勝/7番(85.7%)
・50点差以上:4勝/4番(100%)
最後の3日間では、運勢点が高い側の一致率が大きく上がりました。この結果によって、15日間全体の40点差以上、50点差以上の一致率も押し上げられています。
ただし、50点差以上は4番だけです。3日間の数字だけを見て、関係が確認できたと判断することはできません。
良い数字が出たときほど対象数を確認し、同じ傾向が次の本場所でも続くかを見る必要があります。今回は興味深い途中の動きとして残します。
●今回の結論
結論は、次のとおりです。
「七月場所全体では、運勢点が高い力士ほど勝ちやすいとは確認できなかった。条件を先に固定した七日目以降の30点差以上も54.5%だった。40点、50点差以上では一致率が上がったが、対象が少なく、今後の確認が必要」
今回は一日全体の運勢を使い、実際の取組時刻と時間帯の運気までは調べていません。
今後も、同じ基準を複数の本場所で続けます。番付との比較、365日間で見た個人差、可能であれば時間帯も別の検証として確認します。
●鑑定書について
今回の結果からも、一日分の運勢だけでスポーツの勝者を決めることはできないと分かります。
私が作成する鑑定書は、勝者を判定するためのものではありません。日々の流れを知り、自分の予定や行動を考えるための参考資料です。
良いと感じる日に何へ力を入れるか。注意が必要な日に何を丁寧に確認するか。未来を一つに決めつけるのではなく、自分と向き合うきっかけとして使っていただきたいと考えています。
良い数字だけを紹介せず、想定と違う結果も残す。間違いがあれば直し、新しい疑問が見つかれば、もう一度調べる。
私は、その姿勢も含めて信頼していただける鑑定書を、一件ずつ丁寧に作成します。
●最後まで読んでくださった方へ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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これからも結果を選ばず、正直に記録していきます。
※一致率は小数第2位を四捨五入し、小数第1位まで表示しています。
※この記事は、私自身の鑑定方法を確認するための記録です。
●参照した公式情報
・日本相撲協会・令和8年七月場所番付
・日本相撲協会・令和8年七月場所取組結果
・日本相撲協会・力士プロフィール