■ 「その時期は避けたほうがいい」と言われたら
四柱推命や算命学には、十二年のうち二年、十二か月のうち二か月、めぐってくる時期があります。空亡、天中殺、大殺界。呼び方は流派によって違いますが、指しているものはおおむね同じものです。
この時期について、よくご質問をいただきます。引っ越しは避けたほうがいいですか。結婚を先延ばしにしたほうがいいですか。
お答えする前に、いつもお伝えしていることがあります。
■ 私は、この時期を「凶」とは書きません
鑑定書に書いているのは、こういう言い方です。
軸が定まりにくく、決め事が空回りしやすい時期。
悪いことが起きる時期、とは書きません。書けないからです。私が見ているのは暦の巡りであって、あなたの身に何が起きるかではありません。
気をつけたほうがいいのは、災難そのものではなく、軸が定まらないまま新しく決めてしまうこと。そちらのほうです。
ですから、相手も条件もすでに決まっていて、あとは署名と手続きだけ、という段階なら、この時期に重なっても構いません。それは「決める」ではなく「進める」だからです。
■ 避け続けると、確かめる材料が残りません
ここからが、いちばんお伝えしたいことです。
良くないと聞いてから、その時期には何も入れないようにしている。そういう過ごし方をされる方がいらっしゃいます。
そうすると、どうなるか。
その時期に何も起きなかった、という記録も、残らないのです。
避けたから何もなかったのか。そもそも何も起きなかったのか。区別がつきません。区別がつかないので、次の巡りもまた避けることになります。そうして少しずつ、暦のほうが自分より偉くなっていきます。
占いが人を縛るのは、当たるからではありません。確かめさせないからです。
■ 空いた時期に、先に用事を入れておく
では、どう過ごすか。お勧めしているのは二つです。
ひとつめ。その二か月を、空白にしないこと。
手帳のその二か月に、先に名前をつけてしまいます。調べる月。片づける月。人に会う月。新しく決めるのには向きませんが、調べる、整える、確かめる。そういうことには、むしろ向いている時期です。
空白にしておくから、身構えるのです。用事が入っていれば、身構える隙がありません。
■ 記録するのは、三つだけ
ふたつめ。その時期に、記録を取ること。
難しいことは要りません。三つだけです。
その日、何があったか。一行で。
自分がどう感じたか。一行で。
あとから見て、それは本当に困ったことだったか。これは時期が明けてから書きます。
一度これを通しておくと、次の巡りが来たときに、あなたの手元にあなた自身の記録が残っています。
暦の一般論ではなく、あなたの場合はどうだったか。それは、どの占い師の言葉よりも正確です。
■ 暦を信じるためではなく、暦から自由になるために
この記録は、占いを信じるために取るものではありません。逆です。信じなくても済むようにするために取ります。
二度、三度と巡ってくれば、たいていの方は気づかれます。思っていたほどのことは、起きていない、と。そこまで来れば、もう暦に許可をもらう必要はありません。
暦が役に立つのは、自分で時期を選べることについてだけです。契約、引っ越し、始めどき。逆に、選べないことに当てようとすると、怖さだけが残ります。
体のことは、暦ではなく、お医者様がお勧めになる時期で決めてください。これだけは、はっきりお伝えしています。
その二か月が明けたとき、いちばん変わっているのは、たぶん運勢のほうではありません。その時期を、こわがらなくなったご自分のほうです。
生年月日から、これから一年の巡りと、月ごとの計画表までお作りしています。