11月3日

11月3日

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コラム
11月3日


11月3日は、母方の祖父の命日です。


私が5歳の時に亡くなったので、どんな人だったのか、どんな声だったのかは覚えていません。


母や叔母(母の妹)から話を聞いてはいるけれど、私にとって祖父という存在はとてもとても遠く、具体的なイメージも湧きません。


ただ、20代の時、松本で祖父を知っている人に出会い、話を聞くことができました。


それは、私にとって「祖父はどんな人だったのか」を知ることのできた機会になりました。


以前、精神分析を通して自分を振り返る中で、性格が形づくられていく過程における、祖父母の存在を考えるようになりました。


両親はもちろんのこと、祖父に求めていたものを実感できず、
その分、祖母に求めていたことが、今の自分のベースになっているのではないか、と。


今までは両親との関係ばかりを考えていましたが、
私の性格形成を考えるうえでは、祖父母の存在も頭に入れる必要があるのではないかと思うようになりました。


私には祖父の記憶がほとんどありません。


けれど、記憶にはなくても、無意識のうちに祖父の影響を受けているのだと思います。


だから、祖父がそうしたように、私も自分で商売をする道を選び、今に至るのでしょう。


祖父はリアカーをひき、魚を売り歩いていました。


私も、そのようにあちこちへ足を運んでいるのだと思います。


いつか私があちらに逝った時、祖父と祖母は、ニコニコしながら迎え入れてくれるのでしょうね。


その時には、思いっきり祖父母に甘えることができるのかもしれません。


そう思えば、「死ぬこと」が楽しみにもなってきます。


今日は、大好きな祖父のことを思いながら過ごしたいと思います。


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大森裕介

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