◆「」が相談者さんの言葉になります
「うちの会社ブラックで、一日18時間とか20時間とか働いてます。もうきついです。今は死ぬことしか考えてません・・」
うん。その仕事が○○さんの全てだとは思わないでほしいです。その仕事が○○さんの人生の全てだとは思ってはいけないです。
「そんな、全てとは思ってないすけど、今までずっと頑張って来たんです。何十社受けてやっと就職できた所なんです。ずっと我慢して頑張って働いて、辞めるなんて勿体無いし・・」
死にたいと思いながら働いてる時間のほうが、よっぽど勿体無いです。
〇〇さんは死にたくなる為に生きてるんですか?
「・・でも、次の仕事を探す気にもなれないです・・・」
その仕事が〇〇さんの夢であったなら、長い間、悔い、苛まれるかも知れませんけど、たとえどんなに辛い事があっても、夢破れようとも、生きるという選択が、最善で最良なんです。
「・・そうなんすかね。一杯死んでると思いますけど。有名人でも。人生をリセットするのもありなんじゃないかって思えてきました。」
じゃあ何で私のところに相談しに来たんですか?生きたいと思ってるからじゃないんですか?
「・・まぁ・・」
こんな偉人も自殺してる、こんな著名な人も自殺してる。こうやって自殺をする理由付けをしてしまうんですけど、生きて幸せになる理由付けが出来るようにならないといけないんです。そうじゃないと我々人間なんて生きてる意味がありませんからね。
「・・・」
私も〇〇さんのように考えたら今すぐにでも死にします。だってそうですね、こんな腐れ切った世の中で、どこもかしこも愛情がなくて、何が生きてて楽しいんですか。
「・・まぁ、趣味とか」
誰も不幸になりたくて生きてる訳じゃないんですよ。でも下らない常識やルールに流されてしまうと、否が応でも不幸になって行くんです。
「・・・」
今の時点で言えるのは、その職場での仕事は、〇〇さんのすべき事ではないです。これは向いてる向いてない以前の話です。
「・・はい・・」
〇〇さんがこれから人生で飛躍する為の、人生経験の一つに過ぎないと思って下さい。今○○さんに必要なのは、とにかく休息です。
「・・仕事しなくなったら、生活はどうしたらいんですか。」
長期休暇をまず取って、傷病手当を
「取れないですようち。ブラックなんで。」
労働基準に引っ掛かりますから、診断書はいると思いますけど、お休み自体は取れると思いますよ。
「そんなん関係ないです。クビになります。」
それは不当解雇になりますから、
「明日から来んでいいってクビにされてるのいるくらいなんで。」
・・すぅ、聞きたいんですけど、
「はい」
そんな所で一生働くつもりですか?
「・・・・・」
会社に良いように使われて、心も体も破滅するだけですよ。それこそ一生立ち直れなくなるかもしれないですよ。
「・・・」
散々こき使われて、年重ねて、心と体もぶっ壊して、仕事が続けられなくなって、転職をする気すら起きなくなって、もう一度言いますけど、その仕事が○○さんの全てだとは思わないで下さい。事情も理由も分かりますけど、このままだと本当に○○さんの命が危ないんです。今のままじゃいけないんです。
「・・・うん・・」
それに、もし死んでしまったら、今まで頑張って来た意味、何十社と面接して合格した意味って、それって何の為だったのかって思いませんか?
「・・・死ぬ、為ですか。」
そうです。死ぬ為に頑張って、死ぬ為に何十社と面接して合格して、死ぬ為に必死にブラックな環境下で頑張り続けて来たって事になるんですよ。
「・・うん・・」
欲とか拘りを捨てるのってほんとに難しいですけど、折角、やっと正社員になれたのに、親も喜んでくれたり、また職を失うなんて、また探すなんて、色んな想いになるのは分かるんですけど、死ぬ為に、死にたくなるくらいに頑張り続けて働くなんて、おかしいんです。
「・・はぁ~・・おかしいですね。」
そうなんです。おかしいんです。
「はい・・」
ある、昔の話なんですけど、同じような方がいて、私の友達の会社の上司の方だったんですけど、
「はい」
その方には子供さんがいて、余りにも責任感が強いというか、ブラックではないんですけど、自分で抱えてる仕事量が余りにも多すぎて、
「はい」
友人も、あの人は凄い、めちゃくちゃ仕事するし、めちゃくちゃ頼りになるって言ってて、でも、その方、精神を患ってたんです。
「あぁ」
その話を聞いてから、3年くらいだったか、4年くらいだったか忘れてしまったんですけど、自殺して死んでしまったんです。
「あ・・過労から。」
です。それが直的的な自殺の原因かは分からないですけど、ただ、過労だったのは間違いなくて、いつも顔色が悪かったとか、顔が笑ってないような気がしたとか、人前では元気そうにしてるけど空元気で、1人で歩いてる時は前屈みになって俯いて歩いてたとか、
「自分も会社帰りにそうなってます。」
うん。他にも何か言ってましたけど、工場内を全て管理して、24時間フル稼働の工場で、何かトラブルが起きると深夜でも駆け付けて来るって言ってて、
「工場長ですか。」
いや、工場長ではなかったですけど、
「でもそれ、えぐいすね。」
はい。機械トラブルがあっても、その上司に直電しないといけなかったみたいで、仕事を上がったばかりなのにすぐ呼び出さないといけなくなるとか、ド深夜に寝てるだろう時間帯に電話をするのが、すげー嫌だったって言ってましたけど、
「他に社員はいなかったんですか。」
いなかったんです。夜勤はアルバイトに仕事させてたんです。
「ああ~、え、でもそれ、いけないような。」
一応、一階には社員はいたみたいで、
「あっ、その社員じゃ修理できなかったんですか。」
全く部署が違ったみたいで、顔を合わせることもないって言ってましたね。
「なるほど。」
その、機械トラブルの修理のやり方って言うんですかね。
「はい」
それも誰にも教えてなかったみたいで、簡単なことなのに意味分からんって言ってて、あんなことくらいで呼び出すのイヤだし、電話代も掛かるしって、
「自分で全部やろうとしてたんかな。」
と思ってます。何か弄られてしまうと機械が壊れてしまうと考えていたからなのか、
「はい」
何なのかは分かりませんけど、恐らく、誰も信用できなくて、アルバイトにはさせられなくて、全責任を自分で持とうとしてたんじゃないかって勝手に想像してますけど、
「そういう人いますよね。誰にもやらせなくて自分でやる人。」
はい。でも、ほんとに、責任感のある、世話好きの、何度も菓子パンを差し入れてくれたとか、子供さんを連れて様子を見に来てくれたとか、
「(笑)凄い管理能力(笑)」
うん。誰からも慕われてるくらいの良い人だったらしくて、
「あぁ」
でも、死んでしまったんです。
「・・はい・・」
これが現実なんです。過労もいいとこなんです。○○さんも同じにならないか心配でならないんです。今すぐにでも辞めて下さいって、本当は言いたいところなんです。
「・・はい・・」
どうか今は、ご自分の心と体を、第一に考えてくれませんか?
「・・そう、っすね・・」
死んでしまっては元も子もないですから、○○さんにはこれからも未来があるんですよ。まだ先の、ずっと先の未来が。
「・・ふぅ~・・」
悪い未来にしてほしくないんです。お願いします。
「・・仕事・・とりあえず、有給取るとこからやってみます。」
ありがとうございます。