最近、ちょっと変な相談を受けた。
「この内容で、仕事を“売れるように”してもらえませんか?」
依頼主は、独立したばかりのフリーランス。実績はそこそこ、スキルも悪くない。プロフィールやサービス説明も丁寧。でも、売れない。
で、「売れるように」って、つまり何?
最初はそう思ったけれど、わかってきた。「何かすごそうに見せたい」ということらしい。
…それ、たぶん逆なんですよね。
僕は今、いくつかのスタートアップで開発支援をしつつ、時折こうして個人の方からの相談にも乗っています。システム開発も、設計も、キャリアの壁打ちも。それらの経験を通じて、最近は“売れる人の共通点”が見えてきました。
それは、**「自分を盛らない人」**です。
売れる人ほど、「すごい感」より「具体的」にこだわる。
「Webアプリを開発できます」じゃなく、「管理画面の認証まわりとデータベース設計が得意です」って言う。
「提案が通りやすいです」じゃなく、「非エンジニアにも伝わるワイヤーフレームを一緒に作れます」と書く。
これ、結構、勇気がいる。でもこの“盛らなさ”が、結果として「信用」になっている。
僕自身、SIerからフリーランスになったとき、「全部できる自分」を見せようとした。けど、それって誰にも刺さらなかった。
それよりも、「Javaでレガシーコードを読み解くの、けっこう得意です」と書いたら、なぜかマニアック案件がバンバン来た。
だから今、ココナラに出している自分のサービスも、「全部できる」ではなく、「ここが得意」と絞っている。広く見せるより、深く伝える。
「売れるように見せる」より、「わかりやすく伝える」。
その方が、お互いラクだし、長く付き合える。きっと。
この時期、たくさんの人が「今の働き方」を見つめ直している。そんなときにこそ、“自分がやらないこと”を見極めて、「誰の何に応えたいか」を言葉にしてみてほしい。
盛らないあなたが、いちばん信用される。
そんな時代に、僕らは生きている。