焼き立てクロワッサンと仕組みづくり

記事
ビジネス・マーケティング
こんにちは!城間勝行です。

ふと毎朝のパン屋さんから漂ってくる焼き立てクロワッサンの香ばしい匂いを思い出しました。
何層にも重ねられたサクサクの生地が口の中でほどけていくあの絶妙な食感は職人たちが長年培ってきた丁寧な手仕事と絶妙な温度調整の積み重ねによって生み出されています。
システムエンジニアとして数多くのWebアプリケーションや業務システムに携わってきた私も日々の開発の中でこのクロワッサンの層を重ねるような地道なものづくりの大切さを実感することがよくあります。
新卒で大手企業の巨大な基幹システムを支えるチームに飛び込んだころ私は何千人ものユーザーが安全に利用できるようにあらかじめ決められた大規模な仕組みを維持することに没頭していました。
そこには緻密に計算された秩序がありそれはそれでかけがえのない経験でした。
しかしその後スタートアップ企業を中心とした少人数のチームでスピード感を持ったプロダクト開発に身を投じるようになってから私の景色はガラリと変わりました。
あらかじめ用意された整った環境ではなくまだ誰も形にしていないアイデアを持ち寄ってゼロから新しい価値を焼き上げていくような挑戦の日々が始まりました。
要件が完全に定まっていない状態からスタートし仮説を立てては実際に動くものを素早く形にしユーザーの反応をダイレクトに受け取りながら柔軟に軌道修正を重ねていく。
その試行錯誤のプロセスはまるで香ばしい生地を幾重にも折り重ねながら最高の焼き上がりを目指すような予測不能のワクワク感に満ちあふれています。
バックエンドの堅牢なロジックを組み立てることやフロントエンドの画面を心地よいデザインに仕上げることやクラウドのインフラ環境を整えること。
一見するとバラバラに見える技術の断片もそれを使う人の笑顔や日々の暮らしの便利さを想像しながら組み合わせることで一つの大きな物語へと昇華していきます。
技術はめまぐるしく進化し昨日までの正解が明日には通用しなくなることも珍しくありません。
それでも新しい言語やフレームワークに触れるたびに子どものころに粘土をこねて思い描いた形を作り上げたときのような純粋な高鳴りが胸の奥からよみがえってきます。
完璧な正解を探し求めてその場で立ち止まるよりも不格好でも自分の手で一歩を踏み出し試行錯誤を繰り返すことのほうが何倍も価値があると知っているからこそ私は今日もキーボードに向き合い続けます。
冷たい光を放つ画面の向こう側にいる生身の誰かの毎日にちょっとした驚きと豊かな時間を届けられるように。
明日もまた新しい生地をこねて自分だけの物語の続きを丁寧に形にしていきます。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す