【城間勝行】砂浜でパソコンを叩いても何も解決しない訳

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ビジネス・マーケティング
海辺のリゾート地で、波の音を聞きながら優雅にノートパソコンを開く。そんな自由な働き方に憧れてフリーランスになったはずの私が、結局たどり着いた最高の仕事場は、近所の何の変哲もない公園のベンチでした。砂浜は眩しすぎて画面が見えないし、何よりキーボードの隙間に細かい砂が入り込むという、物理的な現実に打ちのめされたからです。理想と現実は、いつもこうした小さな摩擦からズレていきますが、そのズレこそが実はビジネスにおける最大のヒントになるのだと、最近ようやく気づき始めました。

ココナラという場所には、夢を形にしたい人と、その夢を支えたいプロフェッショナルが数多く集まっています。私はエンジニアとして、日々誰かの構想を動く形に作り変えていますが、そこで最も大切にしているのは、美しいコードを書くこと以上に、相手が本当に求めている温度感を探り当てることです。例えば、自動でメールを送る仕組みを作ってほしいという依頼があったとします。でも、よくよくお話を伺ってみると、実はメールを送ること自体が目的ではなく、誰かと繋がっているという安心感が欲しいだけだったりすることがあります。その場合、私はただの送信ボタンを作るのではなく、温かみが伝わる通知のタイミングや文面の出し方を提案します。

効率化や自動化という言葉は、時として人の心を置き去りにします。一ミリの狂いもなく正確に動く機械は便利ですが、私たちが本当に愛着を感じるのは、どこか人間味のある不器用なインターフェースだったりします。私は大手企業で巨大なシステムを作っていた頃、数字や効率の影に隠れて見えなくなっていた、使う人の表情を今でも思い出します。独立した今は、画面の向こう側にいる一人ひとりの息遣いを感じながら、まるでオーダーメイドの靴を作る職人のように、一針一針丁寧にプログラムを縫い合わせていく感覚で取り組んでいます。

完成したシステムをお渡ししたとき、ありがとうございますという言葉をいただくと、砂浜で砂にまみれて途方に暮れていた自分も報われる気がします。仕事の本質は、輝かしいライフスタイルの誇示ではなく、誰かの困りごとを解決して、その人の明日を少しだけ軽くすることにあります。もしあなたが、まだ頭の中にしかない曖昧なアイデアを抱えているなら、それをそのまま私にぶつけてみてください。完璧な設計図なんて必要ありません。むしろ、未完成で凸凹な状態から始めたほうが、最終的に誰にも真似できないユニークなプロダクトが出来上がるものです。

これからも私は、眩しすぎる理想に目を細めるのではなく、目の前にある泥臭い課題と向き合い続けていこうと思います。たとえキーボードに砂が入ったとしても、それを新しい音色として楽しむくらいの余裕を持って、あなたの挑戦に伴走したい。正解のない時代だからこそ、一緒に迷い、一緒に悩みながら、あなただけの特別な一着ならぬ、あなただけの特別な一品を形にしていきましょう。私のベンチの隣は、いつでも空けてあります。
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