長年、人の運命を読んできました。
形はちがっても、相談に来る方たちが抱える問いはいつも驚くほど同じです。
「あの人は、私のことをどう思っているんでしょう」
その一文に、ありったけの切実さを込めて椅子に座られます。
恋をしているとき、人はなぜああも苦しいのでしょう。
私はずっとそれが不思議でした。
苦しみは、恋の罰ではありません。
それは本気である証明です。
相談者様の瞳を見ていると分かります。
本当に誰かを好きな人の目は、少し泳いでいます。
正解を探しているのではなく、自分の感情の重さに戸惑っているのです。
好きになるということは、相手に自分の一部を預けてしまうことですから。
預けた部分は返ってくるかどうか分かりません。
その不確かさが、苦しみの正体だと私は思っています。
あるとき、三十代の女性がいらっしゃいました。
片思いが三年つづいているとのことで、もう諦めた方がいいですかと訊かれました。
私は諦めるか続けるかより、今のあなたが何を感じているかの方が大切ですよとお伝えしました。
彼女は少し驚いた顔をして、それから静かに泣かれました。
占いは答えを出すものだと思われがちです。
でも本当は違います。
すでにあなたの中にある感情に輪郭を与えるだけのものです。
「やっぱりそうだったんだ」という気づきを、少し遠回りして届ける道具に過ぎません。
だから私はいつも思うのです。
恋の苦しさは弱さではありません。
誰かのことを真剣に想う力がそのまま重さになっているだけです。
軽い恋は苦しくありません。
心が動いているから苦しいのです。
今日も誰かがどこかで、夜中にスマホの画面を眺めて、既読のつかないメッセージを数えているでしょう。
その苦しさは本物です。
笑い飛ばすことも、忘れることも、すぐにはできなくていいんです。
もし今、恋のことで頭がいっぱいになっているなら、ご相談ください。
あなたの気持ちを整理するお手伝いを致します。