ITエンジニアの副業、技術名だけでは売れません|Python・GASより先に決めること

ITエンジニアの副業、技術名だけでは売れません|Python・GASより先に決めること

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IT・テクノロジー
Pythonができます。
GASができます。
Excel VBAができます。
Webシステムも作れます。

ここまで書ければ、エンジニアとしては「結構できるじゃん」と思います。

でも、ココナラで売れるかどうかは別です。

自分も現役SEとして15年、ココナラでは販売実績270件までやってきました。
Excel、GAS、Python、Webシステムなど、かなりいろいろ対応しています。

それでも、出品サービスを作るときに毎回悩むのは技術ではありません。

「何を商品にするか」です。

技術名は書きやすいんですよね。
Python、GAS、Excel、AI、Web。
見出しに並べれば、とりあえずエンジニアっぽくなります。

ただ、購入者が欲しいのはPythonではありません。

毎月の集計をなくしたい。
複数ファイルを一つにまとめたい。
在庫を管理したい。
PDFを自動で作りたい。
今の業務を楽にしたい。

欲しいのは、技術ではなく変化です。

■ 「Pythonできます」では、誰が買えばいいか分からない

エンジニアはPythonという言葉を見れば、いろいろ想像できます。

スクレイピング。
データ加工。
ファイル操作。
API連携。
自動化。

でも、購入者が同じ知識を持っているとは限りません。

むしろ「Pythonかどうかは分からないけど、この作業を自動化したい」という相談の方が自然です。

自分が実際に受ける相談もそうです。
技術指定ではなく、「今これを手作業でやっていて困っている」というところから始まることがあります。

だから商品ページは、技術名より先に「困りごと」を置いた方が伝わりやすいです。

Pythonを売るのではなく、Pythonで解決できる作業を売る。
GASを売るのではなく、スプレッドシートで面倒な作業を減らすサービスを売る。

ここが一つ目の切り替えです。

■ 「何でもできます」は、実は一番選びにくい

会社員SEとして経験が長くなると、できることが増えます。
自分もプロフィールを見ると、言語やツールがかなり並んでいます。

それ自体は信用材料になります。

ただ、商品として「何でもできます」を出すと、購入者は困ります。

何を頼めばいいのか分からないからです。

料理屋に入って「何でも作れます」とだけ書かれていても、注文しづらいのと同じです。

そこで、自分はサービスを作るときに次の4つに落とします。

・誰向けか
・何に困っているか
・何を納品するか
・購入後どう変わるか

たとえば、

「GAS開発します」

ではなく、

「スプレッドシートの月次集計を自動化します」

「Python対応します」

ではなく、

「複数サイトの情報収集を自動化してExcelにまとめます」

こうすると、買う側が使う場面を想像できます。

■ 技術名は消さなくていい。順番を変える

ここは誤解してほしくないところです。

PythonやGASを書くな、という話ではありません。
自分の既存サービスにも技術名は入れています。

検索されるためには必要ですし、購入者が技術指定で探すこともあります。

ただ、順番です。

最初に「何を解決するか」。
次に「どうやって解決するか」。

この順番にするだけで、かなり変わります。

たとえば、

「Excel / GAS / Python対応」

を一番大きく出すより、

「毎月の転記・集計を自動化」

を先に出して、その下に対応技術を書く。

サムネも同じです。
技術ロゴを4つ並べるより、「3時間かかる集計を自動化」のように作業イメージが伝わる方がクリック理由になります。

もちろん、数字は実際に言えるものだけです。
盛った数字は後で自分を殴りに来ます。

■ 高単価になるほど、コード以外が増える

自分はココナラで、1万円台の小さな修正から10万円を超える開発まで対応してきました。

金額が上がる案件ほど、難しいコードだけが増えるわけではありません。

業務ルールを聞く。
権限を整理する。
既存データを確認する。
PDFやCSVの扱いを決める。
スマホで使うか確認する。
テスト条件を作る。
納品後の修正範囲を決める。

こういう部分が増えます。

つまり、高単価案件で求められるのは、「高度な言語ができます」だけではなく、「相手の業務をシステムの形にできます」です。

ここは会社員SEが強いところだと思っています。
普段の仕事で、要件整理や関係者との調整をやっているなら、それ自体が商品価値になります。

コードを書く時間より、話を整理する時間の方が長い案件も普通にあります。

■ 商品タイトルを作るときの簡単な変換

自分なら、技術名だけのタイトルを見たら一度こう変換します。

「VBAを作ります」
↓
「毎月のExcel集計を自動化します」

「GASを開発します」
↓
「スプレッドシートの転記・通知を自動化します」

「Webアプリを作ります」
↓
「複数人で使える社内管理画面を作ります」

技術名は補足へ回します。

これだけでも「自分向けかどうか」が見えやすくなります。

■ 価格は技術レベルではなく、範囲で決める

副業を始めると、価格設定も悩みます。

「Python歴○年だから1万円」みたいには決められません。

同じPythonでも、CSVを1回変換するだけなのか、外部APIと連携して定期実行し、エラー時に通知するのかでは全然違います。

自分が見積りするときも、技術より作業範囲で見ます。

入力は何か。
出力は何か。
利用者は誰か。
例外は何か。
どこまでテストするか。

ここで工数が変わります。

副業サービスの価格も同じです。
「自分の技術力をいくらで売るか」より、「どこまでを一商品にするか」で考えた方が決めやすいです。

■ 今回、自分も新しいジャンルの商品を0件から作っています

面白いのが、販売実績270件あっても、新しく出すサービスは0件スタートなことです。

今回、自分は開発サービスとは別に「ITエンジニア向けココナラ副業相談」を出しました。

これは、まさに今書いた考え方を自分の商品で試しています。

誰向けか。
何に困っているか。
何を相談できるか。
価格はいくらか。

技術開発ではなく、「ITスキルをどう商品にするか」を売るサービスです。

自分自身も改善中です。
だから、完成された成功法則を上から語るつもりはありません。

270件売っていても、新商品は普通に0件です。
そこからタイトル、画像、説明文、価格を見直します。

この辺が副業のリアルだと思っています。

ITスキルはあるけど、何を出品すればいいか分からない。
出品したけど売れない。
価格や提案文に迷っている。

そういう方向けに、実体験ベースで一緒に整理する相談サービスを用意しています。

■ サービス説明を書くときは「作るもの」より「困っている場面」から始める

自分がサービス文を見直すときは、最初の数行に技術説明が続いていないかを見ます。

購入者は、説明文の1行目から最後まで必ず読んでくれるわけではありません。最初に「これは自分の話だ」と思ってもらえなければ、途中の詳しい技術説明まで届きません。

たとえば、

「Pythonを使用してCSVを加工します」

より、

「毎月複数のCSVを手でまとめている方向けに、集計作業を自動化します」

から入る。

その後で、「処理にはPythonを使用します」と書けばいいです。

順番を変えただけですが、読み手の入り口が変わります。

この考え方は、タイトル、サムネ、説明文、提案文まで全部同じです。自分の技術から始めず、相手の今の状態から始める。

ITエンジニアの副業では、この翻訳ができるだけでかなり商品らしくなります。

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