「全東信」の破産。あのレジ横の黒い機械のニュースが、私に教えてくれたこと。

「全東信」の破産。あのレジ横の黒い機械のニュースが、私に教えてくれたこと。

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コラム
こんばんは。せいおです。

最近ニュースで「クレカ決済代行の『全東信』が破産、負債1,000億円超!」という、かなり衝撃的な見出しを目にしました。

経済や情勢にそこまで詳しくない私は、最初これを見たとき、
「ん?クレカ決済代行……? 普通にクレカの審査が通らない人が、どうにかしてカードを使うために何とかする裏ワザ的な会社かな?」
なんて思っていました。
だから、「普段から普通に楽天カードを使っている私には、なーんにも関係ない話だな!」とスルーしかけたんです。
でも、あまりの金額の大きさに「ちょっと無知のままじゃいかんな、ちゃんとニュースをお勉強してみよう」と思って調べてみたんです。
そしたら……これ、私たちの日常にめちゃくちゃ関係ありそうな、少し怖い話でした。

レジ横にある「あの機械」の話

調べていくうちに、「あ、これのことか!」と膝を打ったものがあります。
それが、お店のレジ横によく置いてある、黒色でちょっとゴツくて、緑色の線が入っているクレジットカードを差し込むあの機械(端末)です。
今回破産した「全東信」は、まさにそれを全国の飲食店やバーに提供していた会社でした。(※ちなみに、あの見た目の機械でも全東信じゃない他社のものもあるみたいですが、全東信のシェアはかなり大きかったようです)

もしこの決済代行会社が間に入ってくれないと、個人経営の小さなお店などは、「VISAとも、JCBとも、Masterとも、個別に1社ずつ契約して、審査を受けて、売上金もバラバラの日に管理して……」と、大パニックになってしまいます。
それを1台の機械、1つの窓口でまとめてくれていたのが全東信でした。

その会社が倒産したということは、あの黒い機械のシステムが丸ごとストップしてしまったということ。
つまり、私たちが普段使っているカードが悪いわけでも、私たちの口座からお金が二重に引き落とされるわけでもありません。そこは安心です。
ただ、お店側は「あの機械が死んでるから、クレジットカードが一切使えない!」という大ピンチに陥っています。そのため、しばらくは街のあちこちで「現金のみでお願いします」という貼り紙が増えるかもしれません。

なんでそんなことに?そして初めて知る「恐怖」

「そもそも、そんなに需要があるはずのビジネスなのに、なんで倒産したの?」と思いますよね。
ウラ側を簡単に言うと、お店への入金をめちゃくちゃ早くしてあげるサービスを売り文句にしていたせいで、元手が足りなくなり、銀行から何百億、何千億とお金を借りまくって自転車操業になっていたみたいです。さらに、他社が断るようなリスクの高いお店とも契約を広げ、最終的には20年以上も決算の嘘(粉飾)を会社ぐるみで続けていた……という、とんでもない内情でした。

さすがに歴史に残る「リーマンショック」ほどの規模ではないけれど、悪い大人たちがついた嘘のしわ寄せが、今、全国の真面目な飲食店にドカンと降ってきている状態です。
お客さんがカードで支払った売上金(合計数十億円)が全東信にプールされたまま凍結されてしまったので、お店側は「今月の材料費やバイトの給料を払うリアルな現金が、明日から突然ゼロになる」という地獄のような状況に直面しています。

私は社会に出てまだそこまで長くありませんが、「大企業の破綻って、こうやって何の関係もない真面目な個人経営のお店を巻き込んでいくんだ……」という社会の仕組みの冷酷さを、初めて目の当たりにしました。
今回は「飲食店のクレカが使えない」で済んでいますが、これがもし、もっと自分たちの生活に直接関係のあるライフライン(電気や水道、あるいはメインの銀行など)だった時のことを想像すると、少し背筋が凍るような恐怖を覚えます。

正しく知って、賢く付き合う

今回の事件を見て、「ほら見ろ、やっぱり目に見えないクレカは信用ならない。現金が一番だ!」という意見もきっと出てくると思います。
でも、過度にビビって「じゃあ今日から現金生活に戻そう!」とするのは、少しもったいない気がします。

現代のキャッシュレス社会において、お店側はあらかじめカードの手数料分を商品の値段に少し上乗せして設定していたりします。
ということは、「普段から現金で払っている人」は、その上乗せされた価格を払っているのにポイントは1ポイントも貰えないので、むしろ普段から損をしがちなんですよね。

「リスクがあるから」と言い始めたら、それこそタンス預金しか信じられなくなってしまいます。でも、タンス預金だって震災や泥棒のリスクの塊です。普通の銀行口座なら、万が一銀行が潰れても1,000万円まで元本が保証される「ペイオフ」という制度がちゃんとあります。
だからこそ、普段は賢くキャッシュレスの恩恵(ポイント還元)をしっかり受け取って、今回のようなトラブルで「現金しか無理!」と言われた時だけ、その場で現金を使えばいいだけ。

ただ、もしお気に入りのお店がこの件で困っていたら、応援の気持ちを込めて「現金」や、全東信とはルートが違う「PayPay」とかで支払ってあげる優しさは持っていたいな、と思いました。
念のため、しばらくの間は、お財布に少しだけ現金を多めに忍ばせてお出かけするのがおすすめですよ!

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