「うちが普通」だと思っていた私へ

「うちが普通」だと思っていた私へ

記事
コラム
「うちが普通」だと思っていた私へ

毒親育ちが大人になって気づく、家庭の違和感とその手放し方

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アイリス綾




目次



はじめに2

第1章 「普通」の正体――子どもは家庭を選べない4

第2章 見えない違和感のサイン7

第3章 毒親家庭に共通する「見えないルール」10

第4章 大人になってから気づく生きづらさの正体12

第5章 なぜ気づくのが遅れるのか15

第6章 「普通」を手放すプロセス17

第7章 淡々と、こだわりなく、粛々と――アイリス流・心の整え方20

第8章 親との距離の取り方――境界線という技術22

第9章 自分の人生を生き直すために24

第10章 毒親のタイプ別特徴――自分の家庭はどのタイプだったか26

第11章 セルフチェック――あなたの違和感の正体を確かめる29

第12章 よくあるご質問31

第13章 回復のその先に――穏やかな日常を生きる人たちの共通点33

第14章 鑑定室から――回復していった方々の物語35

第15章 付録――今日からできる、小さな回復の習慣38

おわりに40

はじめに

「うちは、普通の家庭でした」。占いやカウンセリングの現場で、私はこの言葉を数えきれないほど聞いてきました。そして、その言葉のあとに続くエピソードを聞くたびに、心の中でそっと思うのです。「それは、普通ではなかったかもしれませんね」と。

私はこれまで、ココナラといったオンライン鑑定のプラットフォームを中心に、3000件を超えるご相談をお受けしてきました。学生さんから経営者、政治に携わる方まで、立場も年齢もさまざまです。けれど、驚くほど多くの方が、同じ種類の「違和感」を抱えて私のもとにやってきます。それは、幼少期に育った家庭に対する、言葉にならないモヤモヤです。

私自身、26年間金融機関に勤めながら、20年にわたって高齢者福祉施設などでボランティアカウンセリングを続けてきました。氷河期世代として、思うようにいかない時代を生き抜いてきた一人でもあります。そうした経験の中で強く感じるのは、「家庭の違和感」に自分で気づき、それを言語化できた人から、驚くほど身軽に、そして自由に生きられるようになっていくということです。

この本を手に取ってくださったあなたは、もしかしたら今、心のどこかで「あれ、うちの家族、ちょっと変だったのかな」という違和感を持て余しているのかもしれません。あるいは、生きづらさの理由がわからないまま、毎日を懸命に過ごしているのかもしれません。

断っておきたいのは、この本は誰かを断罪するための本ではないということです。あなたの親を「悪者」に仕立て上げるためのものでも、恨みを増幅させるためのものでもありません。私が大切にしている言葉に「淡々と、こだわりなく、粛々と」というものがあります。これは私が師と仰ぐ小林正観さんや片山鶴子さんの教えから受け継いだ姿勢で、感情に振り回されず、しかし目を逸らさずに、事実をただ事実として見つめていくという生き方です。

この本では、あなたが育った家庭の「当たり前」が、実は世の中の当たり前とは違っていたかもしれないという可能性を、一緒に、静かに検証していきます。そして、そこに気づいた先にある、自分の人生を取り戻すための具体的な手放し方についても、丁寧にお伝えしていきます。

読み終える頃には、過去を恨む力ではなく、これからを生きる力があなたの中に残るように。そんな願いを込めて、この本を書きました。

本書は、第1章から第3章で「普通」という思い込みの正体と、家庭の中に潜む見えないルールを紐解き、第4章と第5章で、その影響が大人になってどのように表れるのか、なぜ気づくのが遅れやすいのかを掘り下げていきます。第6章から第8章では、違和感を手放し、親との適切な距離を築いていくための具体的なステップを、第9章以降では、これからの人生をあなた自身の手で歩んでいくための視点と、日々実践できる小さな習慣をお伝えしていきます。

どの章から読み進めていただいても構いません。今のあなたに必要な部分から、ゆっくりとページをめくってみてください。

内容は下記から
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