宵灯を一つ。
本日も魂の案内人〈シリス〉とのお話をお届けしていきます。
「壁を越えると、道が見えるね」
〈シリス〉はそう言って、とん、と足を踏み出しました。
人はどこかで壁にぶつかる。
それは経験不足であったり、周りの環境によるものだったり、自分自身で「もう進めない」と途方に暮れてしまうことだったりする。
壁は、見上げるとどこまでも続いているように見える。
手をついてみると、乾いた土や固いコンクリートのような質感かもしれない。
どちらにしても、登るにしても、壁を掘るにしても、大変なことだと思う。
ではどうするのか、ということだよね。
方法は二つ。
一つ目は、とにかく登っていくか、壁を掘っていく地道な継続。
二つ目は、奇跡が起きるのをじっと待つこと。
でもぼくは、一つ目をおすすめする。
つらくて苦しいことかもしれない。けれど、奇跡がいつ起きるかなんて誰にも分からない。
一瞬先かもしれないし、五年先、十年先かもしれない。
登ったり、掘ったりしていくことも、同じように先が見えないと言われるかもしれないね。
けれど、大きく違うのは、その様子を見ている人がいるということだ。
それは、同じ人であるかもしれないし、目に見えない存在かもしれない。
ただ、あなたは見守られている。
だからこそ、継続している時、ふと目の前にロープが現れたり、暗い坑道の中に一点の光が見えたりする。
それは、あなたがそこまで頑張ってきたからこそ起きる奇跡だ。
奇跡というのは、待っているだけでも起きるかもしれない。けれど、何か行動している人のもとへ降りてきやすい。
そして最後の一押しを受けて進んだ先には、今まで見たこともない開けた景色がどこまでも続いている。
もしまた壁が現れても、一度経験しているから、次はもっと効率よく進める。
壁を越えたら道が見えるというのは、壁そのものを越えただけではなく、越えるまでに積み重ねた経験があるからこそ見えるものでもあるんだ。
本日は「壁」のお話でしたね。
有名なお話に、「あと少しでダイヤモンドにたどり着くのに、掘るのを続けた人と、途中で諦めてしまった人」の絵があります。
奇跡は待っていても起きるかもしれません。ですが、待っている間の変化はどうしても少なくなります。
それなら、「先へ進む」と決めることは自分で選ぶことができます。
いつか訪れる奇跡のために、一歩ずつ進んでいくことも、また一つの道なのかもしれません。
いつも、
魂の案内人〈シリス〉と
守護者〈アスル〉と共に、お待ちしております。
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