宵灯をひとつ。
本日も守護者〈アスル〉とのお話をお届けしていきます。
「眠れない時のおまじないを、そっと届けよう」
〈アスル〉はそう言って、穏やかに微笑みました。
眠れない夜は、誰にでもあるだろう。
明日の仕事のこと。
大切な人との関係。
あるいは、自分自身の進む道。
どれが正しいのか、間違いなのか。
失敗しないのか、成功するのか。
遠回りではなく、近道なのか、と。
さまざまな出来事が頭の中を巡り、
目が冴えてしまうこともあるだろう。
それを、自分は弱いのだと責める必要はない。
考えてしまうのは、
あなたがそれだけ物事や人に真剣で、
傷つけたくないという繊細な想いを持っているからだ。
眠れない夜があるというのは、
それだけあなたという人に深みを生んでくれるものでもある。
だが、眠れないことはつらいものだ。
だから今日は、そっと使えるおまじないをお届けしよう。
やり方は簡単だ。
まずは心地よい寝間着をまとい、寝台で横になる。
風邪をひかないように、しっかりと毛布はかけるんだぞ。
そうしたら目を閉じる。
眠ろうとしなくていい。
ただ、目を閉じる。
その次は、胸のあたりにろうそくの火を灯すイメージをする。
小さな光でいい。
まずは、ひとつ灯りをともす。
その後は、ただそのろうそくの火を見つめる。
その火は揺らいでいるかもしれないし、
ロウを溶かしている様子が見えるかもしれない。
温かいと感じるかもしれないし、
寒いと感じるかもしれない。
どれを感じてもいい。
だが、そのどれもが今のあなたの感覚を映し出している。
揺らいでいるのならランプの中に入れてみたり、
ロウが溶けるのが早いのであれば、一回り大きなろうそくへ火を移してもいい。
そうやって火を見守る。
意味のないことのように感じるかもしれない。
だが、あなたがこのおまじないで生み出した火は、
あなた自身の写しであり、願いでもある。
詳しくは、また別の機会にお話ししよう。
今日はただ、火を見守ろう。
そうしているうちに、
あなたは静かに眠りについているだろうから。
本日は、火のおまじないのお話でしたね。
普段の〈アスル〉のお話と比べると少し抽象的ではありましたが、
だからこそ、さまざまな受け取り方のできるお話だったように感じます。
また〈アスル〉が続きを語ってくれる日を待ちながら、
今夜はそっと心の中に火を灯し、その揺らぎを見守ってみるのもよいかもしれません。
いつも、
魂の案内人〈シリス〉と
守護者〈アスル〉と共に、お待ちしております。
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