皆さん、こんにちは。システム開発エンジニアの本田教之です。
ココナラでサービスを出品している皆さんの中には、「自分のスキルを活かして、新しいサービスを作りたい!」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、いざ始めようとすると、「全部完璧に作らないと…」とか「すごい機能満載のサービスにしないと、誰も使ってくれないかも…」と考えてしまい、なかなか最初の一歩が踏み出せない方も多いと聞きます。
その気持ち、すごくよくわかります。完璧主義は、時に新しい挑戦の大きな壁になりますからね。
私が長年、企業様のシステム開発に携わってきた経験から、そんな時にぜひ知っていただきたい考え方があります。
それは、「MVP(Minimum Viable Product)」という概念です。
「MVP」は、日本語にすると「実用最小限の製品」となります。
これだけ聞くと、「なんだか手抜きみたい…」と思うかもしれませんが、そうではありません。
MVPの本当の目的は、「最小限の機能で、最大の学びを得る」ことにあります。
例えば、あなたが「英語学習をサポートするサービス」を考えたとします。
完璧を目指すなら、AIチャット、音声認識、単語帳、テスト機能、進捗管理…と、あらゆる機能を盛り込もうとしますよね。開発には莫大な時間と費用がかかり、完成する頃には市場のニーズが変わっているかもしれません。
ここでMVPの考え方を使います。
「このサービスで一番大事な価値は何だろう?」と自問自答してみるんです。
もし、「手軽にネイティブと話す機会を作ること」が一番の価値だと考えたら、最初のサービスは「SNSで英語の質問ができる掲示板機能」だけでもいいのです。
このシンプルなサービスをリリースし、ユーザーの反応を注意深く観察します。
「もっと音声でやり取りしたい」という声が多ければ、次に音声機能を追加します。「自分の英語が合っているか確認したい」という声があれば、文法チェック機能を追加します。
このように、ユーザーのフィードバックを基に、少しずつ機能を改善・追加していくのがMVPの進め方です。
この進め方には、大きなメリットが3つあります。
1つ目は、圧倒的に早くサービスをリリースできること。
2つ目は、開発コストを抑えられること。
そして3つ目が、何より重要なのですが、「本当にユーザーが求めているものは何か?」を、実際にサービスを使ってもらいながら把握できることです。
机上の空論で完璧なサービスを考えても、実際に使われる機能はごく一部だったり、全く違う機能が求められたりすることは、システム開発の世界では日常茶飯事です。
MVPは、そうしたリスクを最小限に抑えながら、サービスを成長させていくための非常に有効な戦略です。
ココナラでも、この考え方は応用できます。
もし新しいサービスを出品するなら、「まずはお試し価格で、一番自信のあるシンプルなサービスを提供してみる」のはどうでしょうか。
そして、お客様からのメッセージやレビューを丁寧に読み解いて、「次にどんなサービスを求められているのか」を探るんです。
サービス開発は、一度作って終わりではありません。
お客様の声を聴きながら、少しずつ形を変え、成長させていく旅のようなものです。
「完璧」を目指すのではなく、「成長」を追求すること。
それが、あなたのサービスを成功へと導く秘訣だと私は考えています。
ぜひ、このMVPの考え方で、新しい一歩を踏み出してみてくださいね。