ぷれぜん仙人です、
私は、稲盛和夫さんが紹介していた松下幸之助さんの逸話が好きです。
松下幸之助さんが講演で「ダム式経営」の話をしていたそうです。
事業で得た利益をダムのように蓄え、不況の時や新規事業への投資が必要になった時に、しっかりお金を使えるような経営を目指すべきだ、という話です。
すると会場から、
「そんなことができれば誰も苦労しないよ!俺はそれをやる方法を聞きに来てるんだ!」
という野次が飛んだそうです。
それに対して松下幸之助さんは、
「私にはそのやりかたは分かりません。でもまずダムをつくろうという考えを持たなあきまへんな。」
と答え、会場は笑いに包まれたそうです。
私は、この話の本質は
「まず、とにかくゴールを設定すること」
にあると思っています。
その時、方法論は一切問わなくていい。
むしろ、方法論が分からない、決めないくらいの方がちょうど良い。
世の中の自己啓発では、「ゴールを決めたら、同時にそれを実現するためのステップを細かく設定しましょう」とよく言われます。ゴールの設定と方法論はワンセットみたいなイメージです。
常識的には一見正しそうですが、これは「機能しない方法」です。
なぜなら、その方法論を考えているのは「今の自分」だからです。今の自分が考えた方法は、結局は現状の延長線上になりがちです。
さらに、「この手順をやらなければ」というHave toの義務感が生まれ、無意識の抵抗まで生まれてしまう。
つまり、現在の自分が考え出した方法論により、自分を現在のコンフォートゾーンに縛り付け、現状維持を選択させることになります。
これが、世の中にこれだけダイエットの知識や方法論が溢れているのに、多くの人が続かない、成功しないメカニズムでもあると思っています。
重要なのは、本当に心の底から手に入れたいゴールを設定すること。
そして、その方法は見えなくてもいい。むしろ考えないくらいでいい。
ゴールを達成した自分は、どんな表情をしていて、どんな毎日を送り、何を感じているのか。
その未来を具体的に描き、繰り返し脳にインプットしていく。
すると、不思議なことにRASが変わり、これまで見えていなかった情報やチャンスが見えるようになり、ゴールを実現するための方法論が目の前に現れる。
そこで現れた方法論を実行する上では行動が驚くほどスムーズ。義務感もなければ、とにかくやりたい、という気持ちになる。
その時のエネルギーたるや、あとから振り返ると自分でも驚くほどで、周囲からは「めちゃくちゃ努力している」と見えるでしょう。
でも、本人は努力している意識が全くない。むしろ、当たり前のことを当たり前にやっている、くらいの感覚しか出てこない。
そして、気付くと本当にゴール達成していたりする。
これが本気でゴールを設定するとゴールが達成されてしまうメカニズムです。
松下幸之助さんは、きっとこういう事をダム式経営の話で伝えたかったんじゃないかと勝手に思っています。
ぷれぜん仙人