依存と未病の関係⑩ ― 依存はどうすれば抜けられるのか ―

依存と未病の関係⑩ ― 依存はどうすれば抜けられるのか ―

記事
占い
ここまで、依存と未病の関係について書いてきました。

甘いもの。
カフェイン。
ジャンクフード。
ご褒美。
SNS。
旅行。
ドーパミン。

一見すると、それぞれ別の問題に見えます。

しかし、共通しているものがあります。

それは、

依存は、乱れた状態を一時的に整えようとする反応でもある

ということです。

だから、依存から抜けるために必要なのは、ただ我慢することではありません。

今回は、依存から抜けるための方向性について考えていきます。

■ 依存を「敵」として見ない

まず大切なのは、依存を単純な敵として見ないことです。

甘いものが欲しい。
コーヒーがやめられない。
スマホを何度も見てしまう。
買い物や旅行で発散したくなる。

こうした欲求が出ると、多くの人は自分を責めます。

「意志が弱い」
「我慢できない」
「また失敗した」

しかし、依存は単なる甘えではありません。

その奥には、疲れ、不安、不足感、ストレス、孤独、体調の乱れなどがあることが多いのです。

つまり依存は、悪ではなく、

今の状態を知らせるサイン

でもあります。

■ やめる前に、なぜ必要なのかを見る

依存を抜けるとき、多くの人はまず「やめよう」とします。

でも、本当に大切なのはその前です。

なぜ、それが必要になっているのか。

ここを見る必要があります。

甘いものが必要なのは、エネルギーが足りないからかもしれません。
カフェインが必要なのは、疲れているのに動き続けているからかもしれません。
SNSが必要なのは、不安や孤独を紛らわせているからかもしれません。
旅行が必要なのは、日常から離れないと心が保てないからかもしれません。

依存しているものを見るだけでは不十分です。

その依存が、何を補っているのか。

ここを見ることが大切です。

■ 依存を急に奪うと、反動が起きる

依存しているものを急にやめようとすると、反動が起きることがあります。

なぜなら、それは単なる楽しみではなく、自分を保つための支えになっている場合があるからです。

疲れたときに甘いものを食べる。
眠いときにコーヒーを飲む。
不安なときにスマホを見る。
ストレスがたまると買い物をする。

この回路ができている状態で、いきなりそれを断つと、心や体は不安定になります。

すると、逆に欲求が強くなることがあります。

だから依存から抜けるには、

奪うより先に、支えを作ること

が必要です。

■ 依存から抜ける第一歩は「減らす」ではなく「整える」

依存を減らすために、最初から強い制限をする必要はありません。

むしろ、強い制限は失敗の原因になることがあります。

大切なのは、まず状態を整えることです。

具体的には、

・食事を安定させる
・睡眠を確保する
・休む時間を作る
・ストレスの原因を見る
・体を冷やしすぎない
・自分を責めすぎない
・一人で抱え込まない

こうした基本的なことです。

地味に見えるかもしれません。

でも、依存は派手な刺激で動く一方、回復は地味な積み重ねで起きます。

■ 食事を整える意味

このシリーズで何度も食事に触れてきたのは、食事が状態に大きく影響するからです。

食事が乱れると、エネルギーが不安定になります。
エネルギーが不安定になると、甘いものやカフェインに頼りやすくなります。
そこから判断力が落ち、さらに乱れやすくなります。

反対に、食事が安定すると、欲求が少し落ち着くことがあります。

ご飯、味噌汁、卵、魚、肉、大豆製品、野菜など、特別ではない普通の食事が、土台になることがあります。

依存をやめるために、まず何かを削るのではありません。

まず、体が安心できる土台を作る。

ここが大切です。

■ 自分を責めると、依存は強くなりやすい

依存から抜けるときに、自己否定はあまり役に立ちません。

「また食べた」
「また見てしまった」
「また買ってしまった」
「やっぱり自分はダメだ」

こう思うほど、心にはストレスがかかります。

そしてストレスがかかると、また依存しているものが欲しくなります。

つまり、

依存する
自分を責める
ストレスが増える
また依存する

という流れが起きやすくなります。

だから必要なのは、責めることではありません。

観察することです。

「なぜ今日、欲しくなったのか」
「その前に何があったのか」
「疲れていたのか」
「不安だったのか」
「空腹だったのか」
「誰かに気を使いすぎたのか」

このように見るだけでも、依存は少しずつ構造として見えてきます。

■ 占いと依存の問題

ここで少し、占いについても触れておきます。

占いそのものが悪いわけではありません。

迷ったときに誰かに相談すること。
自分の状態を見つめ直すこと。
今の流れを整理すること。

これらは、人にとって助けになることがあります。

ただし、不安が強い状態で占いを使うと、依存に近い形になることがあります。

不安になる
答えを求める
占いで一時的に安心する
状態が変わらない
また不安になる
また答えを求める

この流れです。

問題は占いそのものではありません。

不安を一時的に消すためだけに、答えを求め続ける状態

です。

これは、甘いものやSNSの依存と構造が似ています。

一時的には楽になります。
でも、判断できる状態が戻らなければ、また同じ不安が出てきます。

本当に必要なのは、答えを増やすことではありません。

自分で判断できる状態を取り戻すことです。

■ 依存させない占いという考え方

私は、占いが人を依存させる方向に使われるべきではないと思っています。

不安な人に、もっと不安を与える。
何度も確認しないと安心できない状態にする。
相手の判断力を奪う。

これは、少なくとも私の考える占いの役割ではありません。

本来、良い見立てとは、相手を縛るものではなく、整理するものだと思います。

今の状態を整理する。
何に苦しんでいるのかを見る。
どこを整えると判断力が戻るのかを考える。
そして、最後は自分で選べる状態に戻っていく。

占いは、答えを永久に与え続けるものではなく、
その人が自分の人生を選び直すためのきっかけであってほしい。

そう考えています。

■ 命縁弁証学で見ると

命縁弁証学では、人生の問題を「命」「縁」「果」「行」の流れで見ます。

生まれ持った傾向。
今の環境。
心身の状態。
人間関係。
食事。
習慣。
考え方。
そして行動。

これらが重なって、今の結果が現れます。

依存も同じです。

依存だけを切り取っても、全体は見えません。

なぜその依存が必要になったのか。
何を補っていたのか。
どの状態が崩れていたのか。
どこを整えれば判断力が戻るのか。

ここを見る必要があります。

■ 依存から抜けるとは、自由を取り戻すこと

依存から抜けるというのは、何も欲しがらない人間になることではありません。

甘いものを楽しんでもいい。
コーヒーを飲んでもいい。
SNSを使ってもいい。
旅行に行ってもいい。
占いを使ってもいい。

大切なのは、それが自分を支配しているかどうかです。

「ないと無理」なのか。
「あってもなくても選べる」のか。

この違いは大きいです。

依存から抜けるとは、刺激を全部なくすことではありません。

選べる状態に戻ること

です。

■ まとめ

依存から抜けるために必要なのは、根性ではありません。

まず、依存が何を補っているのかを見ることです。

疲れ。
不安。
孤独。
食事の乱れ。
睡眠不足。
過労。
自己否定。
日常の苦しさ。

それらを見ずに、ただ依存だけを断とうとしても、反動が起きやすくなります。

依存は、責めるものではなく、見立てるものです。

そして、整えるものです。

依存をやめることが目的なのではありません。

依存しなくても、自分で選べる状態に戻ること。

そこに、未病を整える意味があるのだと思います。

■ 次回予告

次回は、もう少し具体的に、

食事を整えると何が変わるのか

について書いていきます。

甘いものやカフェインをいきなりやめるのではなく、
なぜ食事を整えることが依存から抜ける土台になるのか。

次回は、食事改善と判断力の回復について考えていきます。
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