書籍にもなった言葉です。例えばライブ会場における推しグッズ、映画館におけるポップコーンなど、市中での販売だと明らかに「高い」と思われるものがその場、その会場で同じマインドを持った人が集まると何故か売れてしまう。場の醸し出す雰囲気で売れるというものがあります。よくマーケティングでいわれることとして「売れない商品は作られない。売れないのであれば場所を変える」と売り方の創意工夫でどうにでもなるというものです。逆を返せば、いくら美しくても、いくら美味しくても場所が変わると売れなくなるということです。
その代表例がご当地のお土産です。
数年前、東京のメジャー観光地に全国の名産品を集めた商業施設がオープンしました。最初こそはそれなりに人が入っていた気がしますが、あっという間に集客しなくなり5年も持たず閉館、今その施設はユニクロになっています。現地でその場の体験の延長で買われるお土産品。それが東京に来て、複数の似たような名産品が揃うことでまず埋もれますし、東京に出てくることで競合がデパ地下で扱われる名産品やスーパーマーケットのお菓子となります。想像しても売れるわけないよなと。
デザインの方も同様で、東京の有名なデザイン会社作というものだと皆繊細なトーンになってしまい、結果現地まで行って東京っぽいもの買いたくないとなとなって、地元のお手製感の方がいいよなと思う時があります。ターゲットが市井の人ならもっと親しみやすいトーンでないと入りにくいですし、買いにくい。お菓子類は美味しいといってもそこまで差がつかないので最後はどこまでユーザーに寄り添っているかが勝負になります。
AIが苦手な箇所ですが、現地のリアル体感を演出するご当地もの。空気を演出できるかが、今後もマーケットの鍵になると思います。