導仁です。
朝、スマホを開くと、
「勢いで決めました」「思い切ってやってみました」という言葉が、たくさん流れてきます。
転職しました。引っ越しました。独立しました。
それを見ていると、
昨日まで同じ場所で迷っていた自分が、
急にすごく古くさくて、弱々しい存在に思えてしまうことがあります。
「私は、何も決められていないな」
「やっぱり、飛び出す勇気が足りないのかな」
そんなふうに、自分に小さくダメ出しをしながら始まる朝も、
きっと少なくないはずです。
でも、昨日のあなたは、
勢いで「えいや」と決めてしまわなかった。
そのことを、すぐに
「また守りに入ってしまった」とか
「やっぱり自分は変われない」とか、
マイナスな言葉でまとめてしまう前に。
一度だけ、
「ノリで決めなかった自分」を、
別の角度から見てみてもいいのかもしれません。
勢いで決めることには、たしかに力があります。
悩み続けて足踏みしていた状況を、一気に動かしてくれることもある。
人生の大きな転機として、思い出に残る瞬間になることさえあります。
でも同時に、
その「勢い」が、自分の本音よりも大きくなってしまうこともあります。
本当はまだ、そのステップに心が追いついていないのに、
周りの空気や「今だよ」というムードに押されて、
自分のペースを置き去りにしてしまうこともある。
そんな中で、昨日のあなたは、
ノリに乗らなかったのです。
ノリで決めないというのは、
何も決めていないのではなく、
「自分の感覚が追いつくまで待つ」という選択です。
少し怖かったり、
少しうらやましかったり、
少しだけ置いていかれる気がしながらも、
その気持ちごと抱えたまま、立ち止まってみる。
それは「変わることを拒んだ」のではなく、
「自分の足元をちゃんと見てから進みたい」と願った結果かもしれません。
今朝のあなたに必要なのは、
「勢いで決められなかった自分」へのダメ出しではなく、
「ノリに飲まれなかった自分」への静かな称賛かもしれません。
流れてくる情報や、変化を讃えるストーリーに心が揺れたにもかかわらず、
その場で「はい」とは言わなかった。
その感覚を、ちゃんと尊重した。
それは、誰にも見えないところで行われた、
あなただけの小さな「決断」です。
勢いよく生きることも素敵だけれど、
ノリに流されないことも、同じくらい大事です。
勢いで飛び出さなかった朝を、
「また何もできなかった」とため息で終わらせるのではなく、
「ちゃんと、自分のタイミングを守れた」と
少しだけ評価してみる。
その目線に変わるだけで、
今日という一日の始まり方が、
ほんの少しだけやわらかくなる気がしています。
導仁より。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
もし今、誰かに話してみたいと思うことがあれば、ココナラに小さな相談場所を用意しています。
整理できていなくても、言葉にならなくても、大丈夫です。