# 身体に溜め込んだ感情は、どこへいく?
悲しいのに、泣けなかった。
本当は腹が立っていたのに、笑ってやり過ごした。
嫌だと思ったのに、「大丈夫」と答えた。
そんな経験、誰にもありますよね!?
私たちは日々、いろんな感情を感じながら生きています。
でも、そのすべてを素直に表現できるわけではありません。
大人になるほど、周りとの関係や立場を考えて、自分の感情を後回しにすることも増えていきます。
では、表現されなかった感情は、どこへいくのでしょう。
### 感情と身体はつながっている
例えば、緊張すると肩に力が入る。
不安になると胸が苦しく感じる。
怒りを感じると、奥歯を噛みしめる。
悲しいときには、喉の奥が詰まったように感じる。
こうした反応は、感情と身体が密接に関係していることを教えてくれます。
感情そのものが筋肉に保存されるわけではありませんが、ストレスや緊張が続くことで、身体にもその影響が現れることがあります。
そして、身体の緊張が当たり前になってしまうと、自分がどれほど力を入れていたのかさえ、わからなくなることがあります。
### 感じないようにすることが、当たり前になっていない?
本当は嫌なのに、嫌だと言えない。
疲れているのに、休めない。
傷ついているのに、平気なふりをする。
そんなことを繰り返しているうちに、自分が何を感じているのか、何を望んでいるのかがわからなくなってしまうことがあります。
私たちの脳は、過去の経験や学習によって、物事の捉え方や反応のパターンをつくっていきます。
「我慢するのが当たり前」
「人に迷惑をかけてはいけない」
「ちゃんとしていなければいけない」
そうした無意識の思い込みが、自分の感情に蓋をするきっかけになっていることもあるのです。
### 身体をゆるめることは、自分に戻る時間
身体がゆるんだとき、ふと涙が出てきたり、忘れていた気持ちに気づいたりすることがあります。
それは必ずしも、身体に閉じ込められていた感情が出てきたということではありません。
緊張が和らぎ、安心できる状態になったことで、それまで意識を向けられなかった気持ちに気づけるようになったのかもしれません。
私は、こういう時間をとても大切にしています。
無理に感情を引き出す必要はありません。
泣こうとしなくてもいい。
何かを手放そうと頑張らなくてもいい。
ただ、今の自分の身体がどんな状態なのかを感じてみる。
それだけでも、自分との関係は少しずつ変わっていきます。
### その感情、本当に今も抱えていたい?
私たちは、過去の出来事そのものを変えることはできません。
でも、その出来事に対する意味づけや、これからの自分の選択を見直すことはできます。
昔の自分には必要だった我慢や防御が、今の自分にはもう必要ないこともある。
だからこそ、一度立ち止まってみる。
今、何を感じている?
本当はどうしたかった?
これからは、どうしたい?
身体の感覚に意識を向けることは、そんな問いに気づくきっかけにもなります。
**ほどく。ゆるめる。整える。**
何かを足す前に、今まで抱えてきたものを少しずつ軽くしていく。
自分の感情を否定せず、ただ認めてあげる。
そこから、新しい選択が始まることもあります。
**内側が変わると、見える世界も変わる。**
今日も、自分の身体の声に少しだけ耳を傾けてみてください。
SHARANA