# 力を抜いた人から、人生が動き出す理由
もっと頑張らなきゃ。
もっと努力しなきゃ。
今のままじゃダメだから、何かを変えなきゃ。
そう思って、一生懸命になっていませんか?
でも、不思議なことに、頑張れば頑張るほど空回りしてしまうことがあります。
逆に、ふっと力が抜けたときに、今まで悩んでいたことがあっさり解決したり、思いがけない選択肢に気づいたりすることもある。
これは、なぜなのでしょう。
### 頑張ることと、力むことは違う
私たちは、何かを叶えようとするとき、つい力が入ります。
失敗したくない。
嫌われたくない。
ちゃんと結果を出したい。
そんな思いが強くなるほど、身体も思考も緊張しやすくなります。
でも、力んでいる状態と、自分の能力を十分に発揮できている状態は、必ずしも同じではありません。
適度な緊張が集中を助けることもありますが、過度なストレスは視野や思考の柔軟性を狭めてしまうことがあります。
つまり、頑張ることが悪いのではなく、**必要以上の力みが、自分の可能性を狭めていることがある**のです。
### あなたは、何を見ようとしている?
認知科学には、スコトーマという考え方があります。
私たちは、目の前にある情報をすべて認識しているわけではありません。
自分にとって重要だと判断した情報に注意を向け、それ以外の多くの情報は見落としています。
例えば、
「私にはできない」
「どうせうまくいかない」
「失敗したらどうしよう」
そんなことばかり考えていると、できない理由や失敗の可能性に意識が向きやすくなります。
一方で、
「どうすればできるだろう?」
「ほかに方法はないかな?」
「本当はどうなりたい?」
と問いを変えることで、注意を向ける情報も変わっていきます。
今まで見えていなかった可能性に気づくこともあるのです。
### 現実を動かすのは、力の強さだけではない
私は、人生を変えるために必要なのは、必ずしも努力の量を増やすことではないと思っています。
むしろ、自分を縛っているものを減らしていくこと。
「こうしなければいけない」
「こうあるべき」
「私には無理」
そんな思い込みに気づき、少しずつ緩めていく。
すると、今までとは違う選択ができるようになることがあります。
選択が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、その先の現実も変わっていく可能性があります。
### 身体から、思考の力みをほどく
頭で「力を抜こう」と考えても、なかなかできないことがあります。
そんなときこそ、身体からアプローチしてみる。
ゆっくり息を吐く。
肩の力を抜く。
顎の緊張をほどく。
自分の身体が、今どんな状態なのかを感じてみる。
身体が落ち着くことで、思考にも少し余裕が生まれることがあります。
その余裕の中で、
「本当はどうしたい?」
と、自分に問いかけてみる。
誰かの期待でもなく、世間の正解でもなく、自分が本当に望んでいること。
それが見えてきたとき、次の一歩は意外とシンプルなのかもしれません。
### 力を抜くことは、諦めることじゃない
力を抜くというのは、何もしないことではありません。
願望を諦めることでもありません。
むしろ、自分が本当に望む方向へ進むために、余計な力を使わないということ。
必要なことには、しっかりエネルギーを使う。
必要のない我慢や不安には、必要以上にエネルギーを使わない。
そんな選択ができるようになると、日々の過ごし方も変わっていきます。
人生を動かすために、もっと頑張ろうとする前に。
一度、今の自分がどれだけ力んでいるのかを感じてみてください。
**ほどく。ゆるめる。整える。**
余計な力が抜けたとき、本当に進みたい方向が見えてくることがあります。
**整うほどに、現実は動き出す。**
その最初の一歩は、頑張ることではなく、力を抜くことなのかもしれません。
SHARANA