本棚から、心に残った一冊 第1話『かがみの孤城』

本棚から、心に残った一冊 第1話『かがみの孤城』

記事
コラム
新連載の第1話は、
辻村深月さんの『かがみの孤城』を選びました。

学校に居場所をなくした少女が、不思議な城で仲間と出会い、
心を通わせていく感動のファンタジーミステリーです。

この本を読んだ時、
私は「居場所」について、すごく考えました。

主人公のこころは、
学校に行けなくなってしまった女の子です。

みんなと同じようにできない。

本当は苦しいのに、
その苦しさをうまく言葉にできない。

そんなこころの毎日が、
とても丁寧に描かれています。

読んでいて感じたのは、
人は弱っている時、
正しい答えよりも、
安心して息ができる時間を求めているのかもしれない、
ということでした。

「頑張って」でもなく。

「早く元気になって」でもなく。

ただ、
今の自分を否定されないこと。

無理に笑わなくてもいいこと。

何も説明できない日があっても、
そのままでいられること。

それだけで、
心は少しずつほどけていくのだと思います。

『かがみの孤城』に出てくる子どもたちは、
それぞれ違う苦しさを抱えています。

でも、誰かと出会い、
同じ時間を過ごす中で、
少しずつ自分の気持ちに気づいていきます。

急に強くなるわけではありません。

急にすべてが解決するわけでもありません。

それでも、
「私だけじゃなかったんだ」
と思える瞬間がある。

そこが、
この物語のとてもやさしいところだと思いました。

心が疲れている時って、
自分の気持ちさえ、よくわからなくなることがあります。

本当はつらいのに、
「これくらいでつらいなんて言ったらだめかな」
と思ってしまったり。

誰かに話したいのに、
どう話せばいいかわからなかったり。

笑っているけれど、
心の中ではずっと苦しかったり。

この本は、
そんな言葉にならない気持ちを、
静かに思い出させてくれる物語でした。

居場所って、
大きな場所じゃなくてもいいのだと思います。

たったひとりでもいい。

たったひとつの時間でもいい。

「ここでは無理しなくていい」
と思えるものがあるだけで、
人はまた少し前を向けるのかもしれません。

本を読んでいると、
自分ではうまく言えなかった気持ちに、
そっと気づかせてもらえることがあります。

『かがみの孤城』は、
心が疲れた時に、
今の自分のままで大丈夫だよと
静かに伝えてくれる一冊でした。

恋のこと。
人間関係のこと。
家族のこと。
自分でもうまく言葉にできない気持ち。

ひとりで抱えきれなくなった時は、
ココナラ電話相談でお話をお聴きしています。

今のあなたのままで、
そっと話しに来てくださいね。

心葉(ここは)♡

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