ヘビの肺炎とは?

記事
コラム
「最近、ヘビが口開いて呼吸している」
「プスプス、ぴゅーぴゅー音がする」
「よだれのようなものが出ている」

このような症状が見られる場合、注意したい病気のひとつが肺炎(呼吸器感染症)です。

犬や猫と比べて、ヘビは体調不良を隠す動物です。

今回は、エキゾチックアニマル診療に携わる獣医師の立場から、

ヘビの肺炎の原因
初期症状
動物病院での治療
自宅でできる予防法

について、飼い主さん向けにわかりやすく解説します。

ヘビの肺炎とは?

ヘビの肺炎とは、細菌などによって肺や気道に炎症が起こる病気です。

そのため、飼育環境の温度低下や湿度異常によって免疫力が落ちてしまうと、呼吸器疾患が起こりやすくなります。

特に多いのが、

温度不足
夜の冷え込み
不十分な水分管理
ストレス
不衛生なケージ環境

などがきっかけとなるケースです。

ヘビの肺炎で見られる症状

肺炎の初期症状は非常にわかりにくいです。

初期に多い症状
反応が鈍い
食欲の低下
頭高く上がる姿勢が増える

この段階では、「なんとなく元気がない」程度にしか見えないこともあります。

肺炎が進行すると見られる症状

状態が進行すると、呼吸器症状がはっきりしてきます。

要注意の症状
口を開けて呼吸する
呼吸時に「ぷスプス」「ピーピー」と音がする
鼻水
泡状の唾液
口の中の粘液増加
苦しそうに呼吸する

特に、口呼吸をしているヘビはかなり危険な状態であることも多く、早速な対応が必要です。

ヘビが肺炎になる原因
①温度が低い

最も多い原因の一つです。

ヘビは変温動物なので、適正温度を下回ると免疫機能が低下します。

例:ボールパイソンなら、

ホットスポット:約31〜33℃
クールスポット:約26〜28℃

程度が目安になります。

「暖かいから大丈夫」と思われることが多いですが、実際にはケージ内温度が不十分なケースが非常に多いです。

②湿度異常

種類によって適切な濃度は異なりますが、

乾燥しすぎ
蒸しすぎ
通気不足

はいずれも呼吸器トラブルの原因になります。

特に冬場はエアコン使用による乾燥で、知らないうちに状態を悪化させていることがあります。

③ストレス
過密飼育
頻繁なハンドリング
振動
騒音
脱皮不全

などの慢性的なストレスも免疫低下につながります。

④口内炎からの感染症

ヘビでは口内炎(マウスロット)から細菌感染が広がり、肺炎を起こすこともあります。

口の周囲の赤みや膿、よだれがある場合は注意が必要です。

動物病院で行う検査

ヘビの肺炎では、症状だけでなく飼育環境の確認が非常に重要です。

病院では主に
聴診
口腔内確認
レントゲン検査
細菌検査
飼育環境の聞き取り

などを致します。

特に爬虫類診療では、「どんな飼育をしているか」が診断材料になります。

使用している保温器具
温度設定
湿度
床材
ケージ写真

などがあると診断に役立ちます。

ヘビの肺炎の治療

治療は重症度によって異なります。

主な治療内容は、
抗生剤投与
ネブライザー治療
保温保湿強化
輸液
強制給餌

などを組み合わせます。

特に重要なのが適切な保温です。

良い薬を使っても、体温が十分でなければ爬虫類は十分に免疫機能を発揮できません。

また、進行した肺炎では長期治療になることもあります。

自宅でできる肺炎予防
温度勾配を作る

ケージ全体を均一に暖めるのではなく、

暖かい場所
涼しい場所

を作り、ヘビ自身が体温調節できる環境が理想です。

温湿度計を設置する

感覚ではなく、必ず数値で確認しましょう。

「思ったより寒かった」というケースは非常によくあります。

清潔な環境を維持する

排泄物の放置や高湿度環境は細菌繁殖につながります。

床材交換や定期清掃も重要です。

異変を早めに見つける

ヘビは限界まで症状を隠します。

呼吸音
姿勢
食欲
活動量

の小さな変化に気づくことが、重症化を防ぐポイントとなります。

獣医師から飼い主さんへ

ヘビの肺炎は、早期治療で改善が期待できる病気です

特に爬虫類では、

「少しの違和感」の時点ですでに病気が進行していることもあります。

もし、

口呼吸
呼吸音
泡状の唾液
明らかな元気消失

などが見られる場合は、早めに爬虫類診療が可能な動物病院へご相談ください。

大切なヘビが少しでも長く健康に暮らせよう、日々の環境管理と小さな変化への気づきを大切にしてあげましょう。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら