行動療法 レスポンデント条件付け の話

行動療法 レスポンデント条件付け の話

記事
コラム
前回までは、認知行動療法の「認知」の部分について、

ABC理論やスキーマのお話をしてきました。



認知行動療法は、その名前のとおり「認知」と「行動」の

両方にアプローチしていきます。



今回はもう一つの「行動」についてのお話です。



【頭ではわかっている。でも、できない】



自分の考え方のクセに気がついて、

「そんなに悪く考えなくてもいいのかもしれない」
「失敗したからといって、すべてが終わるわけじゃない」



そう思えるようになった。


それでも、なかなか行動できないことがあります。





たとえば、人前で話すのが怖い人が、


「失敗したって、それほど大変なことにはならない」


と頭では理解できたとします。




それでも実際に人前に立つと、心臓がドキドキして、逃げたくなってしまう。



頭で理解することと、実際にできることは、必ずしも同じではないんですね。





そこで「行動」の側からも考えてみよう、というのが今回の行動療法のお話です。






【私たちは経験から行動を学習している】




行動療法を理解するうえで知っておきたいのが


「学習」という考え方です。




その代表的なものに、


・レスポンデント条件づけ

・オペラント条件づけ


があります。




名前だけ見ると難しそうですが、仕組みはそれほど難しくありません。



【レスポンデント条件づけ】


有名なのがみんな大好き「パブロフの犬」です。



犬にエサを与えると、唾液が出ます。



そこで、エサを与える前に毎回ベルを鳴らすようにします。



これを繰り返していると、やがてベルを鳴らしただけでも唾液が出るようになります。



もともとは何でもなかった「ベルの音」と「エサ」が結びついて、
ベルに対して身体が反応するようになったわけです。



エサ→唾液


ベルが鳴る→エサ→唾液


ベルが鳴る→エサなし→唾液





人間にも似たようなことがあります。


たとえば、大勢の前で発表して大失敗して、

ものすごく恥ずかしい思いをした。



それ以来、人前に立つだけでドキドキするようになった。




これをレスポンデント条件付けでみていくと

もともとあったのは

【大失敗や恥ずかしい思いをするとドキドキする】

だったのに、それが先ほどのベルのように


【大勢の前に立ったり、発表する場面】


というのが結びついてしまった



もともと大勢の前に立ったり発表する場面は

それほどドキドキすることはなかったのに。



まだ失敗をしたわけでもないのに、大勢の前に立だけで

ドキドキするようになってしまったわけです。



大失敗、恥ずかしい → ドキドキする


大勢の前で話す →失敗した、はずかしい → ドキドキする


大勢の前で話す → 失敗してない → ドキドキする





「今回は大丈夫」と頭では思っていても、

身体は勝手に反応してしまうことがあります。



つまり、私たちの反応は「頭でどう考えているか」だけで

決まっているわけではないんですね。



ちょっと長くなってきたのでこのへんで区切って

次回はオペラント条件付け についてお話します




公認心理師っぽいブログになってきました(*'▽')




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