※映画『タイタニック』の内容に触れています。未視聴の方はご注意ください。
先日の金曜ロードショーで、『タイタニック』を観ました。
何度も観ている作品なんですが、今回改めて観てみると、以前とは少し違うところに心が動きました。
特にローズ。
昔からローズにはどこか惹かれるものがあったんですが、今回観ていて、
「私、ローズにかなり共感してるんだな」
と気づきました。
性格診断や命式でローズを考察しているものを見ると、自分と重なる部分も多くて。
もちろん公式設定ではなく、あくまで個人的な見立てです。
こういう作品の登場人物を、つい性格診断や命式の視点から見てしまうのは、占い師あるあるかもしれません笑
ローズが本当に欲しかったもの
ローズって、何も考えていない女性ではないんですよね。
むしろ、自分の置かれている状況をよくわかってる。
家柄、母親から期待される娘としての立場、婚約者の妻になること。
その先にある「こう生きるのが当然」という人生。
周りから見れば、恵まれた環境なのかもしれません。
でも、本人にとっては
「私は本当にこの人生を生きたいの?」
「誰かの理想に沿った人生を生きようとしてない?」
という葛藤だったんだと思います。
周りから見て正しい人生でも、本人がそこに自分の意思を感じられなかったら、その人にとってはすごく苦しいものになる。
ローズは、そこまで追い詰められていたんだと思います。
ジャックとの運命的な出会い
そこに現れたのがジャックでした。
ジャックはローズに、「こういう女性になれ」と求めません。
家柄も、お金も、肩書きもない。
だからこそローズにとっては、自分を縛っていた世界とは正反対の存在だったのかもしれません。
ジャックといる時のローズは、「婚約者のローズ」でも「母親が望む娘」でもなく、ただの一人の女性として笑ったり怒ったりして、ほぼありのままでいる。
そして、「私はこうしたい」という気持ちを取り戻していきます。
追い詰められていたタイミングで、そんな彼と出会ったのは、「運命」だったんだと私は思います。
ローズの「自由になりたい」という気持ちと、ジャックがもともと持っていた自由な性質。
その二つが、あのタイミングで偶然重なったからこそ、二人の恋はあれほどドラマチックで、運命的だったのかもしれません。
もし、タイタニック号という出来事がなかったら、二人が出会っていたかどうかもわからない。
もし出会って、そのまま一緒に生きていたとしても、現実の生活の中でどうだったかは、もちろんわかりません。
それでも、あの瞬間に二人が出会い、お互いの人生を大きく動かしたことは、私にはとても特別なことに感じられます。
救われたのは、どちらも
ローズは、ジャックに救ってもらうのをただ待っていたわけじゃありません。
彼との出会いをきっかけに、自分で動き始める。
逃げる、戻る、選ぶ、そしてジャックを助けに行く💨
船が沈んでいく中でも、「私はどうしたいのか」を選び続ける。
もちろん極限状態だったので、すべてを冷静に判断していたわけじゃないと思います。
それでも私は、そこにものすごい「生命力」を感じました。
強い「生命力」
私の心が大きく動かされたのは、ローズが生き延びようとする姿そのものです。
あれだけ「こう生きなさい」と周囲から人生を決められそうになっていた女性が、最後には自分自身の人生を生きようとする。
ジャックから「生きろ」と託されたことも大きかったと思います。
でも、実際にその後の人生を生きたのはローズ自身なんですよね。
ジャックがローズを救い、ローズもジャックを助けようとして、最後にはローズ自身が自分の人生を生き抜いた。
私はそこに、とても強いものを感じました。
ジャックが素敵だと思う理由
今回改めて観ていて、
「やっぱりジャックって素敵だな」
と思ったところが、いくつもありました。
ローズは、自由になりたいと思いながらも、「もう自分には無理なのかもしれない」と諦めかけていたんですよね。
そんなローズに、ジャックは「こうすればいい」と人生の答えを押し付けるのではなく、一緒に時間を過ごしながら、ローズ自身が「私はこうしたい」と思えるようにしてくれた。
そして、船が沈み始めてからのジャックを見ていても、やっぱり素敵だなと思います。
ジャックが手錠でつながれ、ローズが助けに来た場面。
すでに、水がどんどん入ってきているのに、ジャックは慌てることなく、ローズに斧を使うように伝えます。
ローズがうまく斧を当てられなくても、まず練習させて、もう一度同じ場所を狙うように伝える。
そして最後には、
「君ならできる。信じてる」
とローズに任せる。
私はここもすごく好きなんです。
自分が助けられる側なのに、ただ「助けて」とパニックになるのではなく、ローズ自身が自分を助けられるように支えている。
そして、最後の場面。
二人が海に投げ出された後、ローズが浮かぶ木製のパネルを見つけます。
二人で乗ろうとすると安定しない。
そこでジャックは、ローズだけをその上に乗せることを選びます。
二人とも乗るのではなく、ローズが少しでも水から身体を出していられるようにする。
自分が生き残る可能性よりも、ローズが生き残る可能性を優先したんですよね。
しかも、それを「僕が犠牲になるんだ」と重たく伝えるのではなく、ローズが生きることに集中できるように、これから先の人生について話す。
「あなたは生きるんだ」と。
自分と一緒にいられない未来でも、ローズが生きて、歳を重ねて、幸せになることを願ってる。
私はそんな自己保身に走らないところや聡明さが素敵だなと思いました。
キャルの見え方も変わった
以前なら、わりと単純に「ローズを束縛する嫌な人」として見ていたと思います。
彼の暴力や支配的な行動を肯定するつもりはないんですが、今回観ていて、
「この人には、この人なりの愛情はあったのかもしれない…」
とも思いました。
ただ、「愛していること」と「相手の意思を尊重できること」は、同じじゃない。
キャルは、地位やお金や力があればローズを自分のものにできると思っていたように見えます。
だからこそ、「お金でも地位でも手に入らないものがある」とわかった時に、感情が大きく崩れてしまったんじゃないかなと思いました。
ローズの気持ちを自分に向けさせようとするばかりで、ローズの気持ちそのものを尊重することができなかった。
もちろん、暴力や銃撃が許されるわけではありません。
でも私は人を見る時、「この人は悪い人」で終わらせるより、
「この人は何を恐れてるんだろう」
「何を失いたくないんだろう」
と考えてしまうところがあります。
自分らしく生きるということ
ローズを観ていて、改めて思いました。
自分らしく生きることって、
「自分の好きなようにして、周りのことなんて知らない」
ということじゃないと思うんです。
誰かの気持ちもある。
現実的な事情もある。
自分にも責任がある。
それを全部無視する必要はない。
でも、「周りがこう思うから」だけで、自分の気持ちを消してしまわなくてもいい。
「私はどう感じている?」
「私はどうしたい?」
と、自分にも問いかけていい。
私は、それが「自分を大切にする」ということなのかなと思っています。
こういうことを考えるのは、たぶん私自身の経験もあるからだと思います。
私も以前は、
「こうするのが普通」
「こういう仕事のほうがちゃんとしている」
「周りから見たらどうなんだろう」
ということを気にして、自分の本当にやりたいことを後回しにしたことがあります。
今こうして占い師として活動していることも、昔の自分からしたらかなり大きな選択でした。
だからこそ、
「自分の人生を、自分以外の誰かの正解だけで決めてしまわない」
ということに、私は強く惹かれるんだと思います。
ローズが教えてくれたこと
今回『タイタニック』を観て感じたのは、
誰かに救ってもらうことと、自分の人生を生きることは、別のことなのかもしれない。
ということでした。
誰かとの出会いが自分を変えることはある。
誰かの言葉に救われることもある。
誰かが、自分では見えなくなっていた世界を見せてくれることもある。
そして、そんな出会いを「運命だった」と感じることも、私は素敵なことだと思います。
ただ、運命的な出会いがあったからといって、その先の人生まで決められているわけではない。
出会いに意味を感じることと、その先で自分がどう生きるかを選ぶことは、両立するんじゃないかなと思います。
ジャックはローズに「生きる」という可能性を見せてくれた。
ローズは、その可能性を自分の人生にしていった。
だから私は、二人の恋を「王子様が女性を救ってくれた物語」だけでは終わらせたくないんだと思います。
一人の女性が、自分の人生を取り戻していった物語。
そして、その人生を動かすきっかけになった出会いを、「運命だった」と感じることもできる。
そんなローズの姿に、私はとても強く心を動かされました🌹
人の気持ちって、外から見ただけでは分からないことがあると思います。
だからこそ私は、占いでも「この人はこういう人」と簡単に決めつけるのではなく、
「この人は、今どんな気持ちなんだろう」
「私が同じ立場だったら、どう思うだろう」
と、色々な角度から見つめていくことを大切にしています。
今回の『タイタニック』も、何度も観た作品なのに、その時の自分によって、心に残るものが違うなぁと感じました🎞️