「これ、時間あるときにやっといて!」
職場では何気なく交わされる言葉ですが、この頼まれ方は意外と困ります
今すぐ終わらせなければならない仕事もあるし、ほかにもやることは山積み。
「急ぎじゃなさそうだし、手が空いたら取りかかろう」
そう思っていた翌日、頼んできた本人から一言。
「昨日お願いしたやつ、まだ終わってないの?」
思わず「すみません、まだです」と答えてしまう。
でも、後から考えると何だか納得できない。
そもそも、いつまでに終わらせてほしいなんて、一言も聞いていないんですよね。
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「時間があるときでいい」
この言葉、頼む側と頼まれる側では、受け取り方がずいぶん違うことがあります。
頼む側は「今日か明日には終わるだろう」と思っている。
一方、頼まれる側は「ほかの仕事が落ち着いてからでいいんだな」と考えている。
どちらも悪気はないのかもしれません。
ただ、頼んだ本人の頭の中にしかない期限を、相手が察するのは難しいものです。
私はこれまで、新人教育やコールセンターのSV業務など、人に仕事を伝える側の経験もしてきました。
その中で感じるのは、仕事を頼むというのは、単に作業をお願いするだけではないということ。
相手にも予定があり、優先しなければならない仕事があります。
そこを考えずに「時間あるときでいいよ」と頼んでおきながら、後になって「まだ?」と催促する。
これでは、頼まれた人も困ってしまいますよね。
もちろん、引き受ける側が期限を確認することも必要です。
ただ、正論としてはそうでも、現実の職場では相手との関係もあります。
忙しそうな上司に何度も確認しづらかったり、質問すると面倒くさそうな顔をされたり。
それでも仕事を進めなければならない。
だからこそ、単純に「確認しなかった方が悪い」とは言い切れないと思うんです。
それに、今回のような出来事で引っかかるのは、期限の問題だけではないかもしれません。
自分なりに優先順位を考えて、別の仕事を進めていた。
決してサボっていたわけでもない。
それなのに、仕事が遅い人のように扱われてしまった。
実は、そこに一番腹が立っているということもあるでしょう。
もし同じような相談を受けたら、私は「次から期限を確認しましょう」の一言では終わらせたくありません。
どんな仕事を抱えていたのか。相手はどんな人なのか。普段から同じようなことが起きているのか。
そこまで聞いて初めて、現実的な対応を考えられると思っています。
「急ぎではないと思って、ほかの仕事を先に進めていました。いつまでに必要でしたか?」
例えば、そんな伝え方もあります。
ただ、相手によっては、この一言を口にすることさえ難しいかもしれません。
言い返して関係が悪くなるのも嫌。でも、毎回自分だけが謝るのも納得できない。
そんなときは、相手との関係を踏まえながら、どう伝えればよさそうか一緒に考えられたらと思います。
仕事をしていれば、理不尽だと感じる場面は誰にでも起こり得ます。
ただ、あのとき反射的に口にした「すみません」。
本当に自分が悪かったから謝ったのか。それとも、その場を収めるために謝ったのか。
この二つは、同じようで随分違うと思うんです。