こんにちは。作曲・編曲・MIXをしているaluraです。
今回は、こんなお悩みについて考えてみます。
「短いメロディやコード進行は作れるけれど、同じところをループするだけで、その先へ展開できない」
少し鬼軍曹のようなことを言うと、「気にせず作り続けていたら、いつの間にか悩まなくなります」という面もあります(笑)。
とはいえ、「その最初の1曲が作れないんです」という話ですよね。
そこで今回は、コード進行を広げるための4つのヒントを、具体例とともにご紹介します。
■ 最初は、既存曲のコード進行を参考にしてみる
まず一つの方法は、好きな曲のコード進行を、セクションの流れごと参考にすることです。
短いループだけでなく、
「Aメロではこの進行を使い、Bメロでこう変わり、サビへ向かう」
というところまで見てみます。
自分では続きを決められないとき、既存曲の展開は、曲を先へ進めるための見本になります。そのコードの流れを土台に、自分のメロディを考えてみましょう。
■ もっと自由に展開したくなったら
ただ、それだけでは、
「参考曲の流れはわかった。でも、自分でもっと自由に変えたい」
と思うかもしれません。
定番のコード進行を一つ覚えることと、その途中から別の方向へ進めることは、少し違います。
ここで役立つのが、コードとコードの「つなぎ方」です。
なお、こうした悩みが出てきたこと自体、実際に作っているからこその一歩だと思います。知っている進行を、自分の意図で動かそうとしているわけですから。
■ 今回使うコードと、4つのヒント
今回も、キーCの基本のコードで考えます。
1=C
2=Dm
3=Em
4=F
5=G
6=Am
7=Bdim
ここでの数字は、コードのルートがスケールの何番目の音かを表しています。
例えば「4536」なら、
F → G → Em → Am
です。
この進行を出発点に、次の4つの動きを試してみましょう。
① C→Fのように、4度上へ進む
② F→Gのように、隣へ進む
③ Am→Fのように、3度下へ進む
④ C→Gのように、①と逆向きに進む
難しく感じたら、まずはそれぞれの具体例をまねしてみてください。
■ ヒント① C→Fのように、4度上へ進む
まずは、
C → F
Dm → G
Em → Am
G → C
といった動きです。
ルートを上向きに数えると、出発音を含めて4番目へ進む形です。例えば、ド・レ・ミ・ファで、CからFになります。
これを手がかりに、
F → G → Em → Am
を、
F → G → C → F
に変えてみます。
GからEmへ進んでいたところをCへ。その後は、CからFへつなげています。
覚えた進行の一部を、別の動きに置き換えてみるわけです。
■ ヒント② F→Gのように、隣へ進む
次は、スケール上で隣のルートへ進む動きです。
F → G
G → F
G → Am
などがあります。
例えば、先ほどの進行を、
F → G → Am → G
に変えてみます。
「4536」というひとまとまりで覚えていると、続きを変えにくいかもしれません。でも、「Gの次は、隣のAmに行ってみよう」と考えると、違う流れを試せます。
■ ヒント③ Am→Fのように、3度下へ進む
今度は、ルートを白鍵一つおきに下げてみます。
Am → F
F → Dm
G → Em
といった動きです。
例えばAmからFなら、ラ・ソ・ファと、出発音を含めて3番目へ下がります。
実は、最初に挙げた、
F → G → Em → Am
の「G→Em」も、この動きです。
「この進行は知っている」で終わらず、隣り合うコードがどう動いているかを見ると、別の場面でも使う手がかりになります。
■ ヒント④ C→Gのように、①と逆向きに進む
①で挙げた「G→C」に対して、逆の「C→G」という動きも使えます。
例えば、
C → G → Am → Em
という流れです。
一方向にしか進めないわけではありません。これまで知っていたつながりを、逆向きに試してみるのも一つの方法です。
■ 4つのヒントを使って、ループの一か所を変えてみる
ここまで見ると、同じコードからでも、いろいろな方向へ進めることがわかります。
例えばFからなら、
・ヒント②を使って、隣のGへ進む
・ヒント③を使って、Dmへ下がる
・ヒント④を使って、Cへ進む
という選択肢があります。
もちろん、どんな組み合わせでも同じように聴こえるわけではありません。メロディやリズム、前後の流れによっても印象は変わります。
ただ、「次はこのコードでなければいけない」と考える必要はありません。
同じループに少し飽きたら、最後のコードを変えてみる。途中に別のコードを挟んでみる。
まずは4つのヒントから一つ選び、一か所だけ変えて、自分が欲しい流れになるか試してみてください。すでにメロディがある場合は、メロディと一緒に確認します。
大切なのは、名称を覚えることだけでなく、
「ここから、こう動くこともできるんだ」
という選択肢を持つことです。
そこから、ループの続きを作ったり、次のセクションへ向かったりする方法を探していきましょう。
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「ループは作れるけれど、その先が作れない」
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今回のお話とは違うところで悩んでいる方も、具体的な質問を添えて、お気軽にお問い合わせください。