こんにちは。作曲・編曲・MIXをしているaluraです。
曲を作りたい気持ちはある。理想の音もある。
でも、なかなか完成までたどり着けない。
今回は、そんな生徒さんにお伝えした「完成のハードルを下げる」というお話です。
■ 全部を理想どおりにしようとしていませんか?
以前、曲を完成させることに悩んでいる生徒さんがいました。
ピアノが好きで、とても熱心に勉強されている方です。ピアノについては、僕より詳しいこともあるくらいです。
その方には、自分の作りたい音がありました。
ピアノだけでなく、メロディもアレンジも、MIXもマスタリングも。全部を自分で理解して、納得できる音にしたい。
その気持ちは、よくわかります。
ただ、一つひとつに悩みながら進めていると、ピアノとメロディを作った段階で、もうヘトヘトになってしまう。
そこから「ドラムもベースも入れなければ」と考えると、完成までが遠く感じられて、手が止まってしまうんです。
■ 好きなピアノには、全力でこだわっていい
そこで僕がお伝えしたのは、
「好きなピアノには、全力でこだわりましょう。そこには時間をかけていいです。その代わり、それ以外には時間をかけすぎないでみませんか?」
ということでした。
せっかく好きで始めた音楽です。大切にしたい部分まで、急いで済ませる必要はないと思います。
でも、すべての工程で同じくらい高い理想を目指すと、今の自分には作業量が多すぎることもあります。
今回は、ピアノを大切にする。
ほかの部分は、今できる形にまとめる。
そんなふうに、こだわる場所を決めてみます。
■ ピアノと歌だけでも、完成にしていい
ピアノと歌ができたなら、その形で完成にして、公開するのも一つの方法です。
必ずドラムやベースを入れて、楽器を何層も重ねなければ完成ではない、ということはありません。
フルコーラスが大変なら、まずはワンコーラス。
それも負担なら、サビだけ。
「今回はサビだけ、ほかの楽器も入れてみよう」と、短い範囲でアレンジに取り組む方法もあります。
最初に「今回はここまでできたら完成」と決めておく。そうすると、作業の終わりも見えやすくなります。
■ 毎回、違うコード進行でなくてもいい
制作中には、「また同じコード進行になってしまった」と悩むこともあります。
引き出しを増やす勉強は大切ですし、気になる響きを探す時間も面白いものです。
ただ、曲を完成させたいときに、毎回新しいコード進行を見つけることまで条件にすると、そこで進めなくなることもあります。
同じコード進行を使うこと自体は、悪いことではありません。
今回は慣れた進行でメロディを作ってみる。
新しいコード進行を探すのは、別の練習として取り組む。
完成させるための作業と、引き出しを増やすための勉強を、少し分けて考えてみても良いと思います。
■ まずは、目の前の数人に届けるつもりで
公開するとなると、「人に聴かせるなら、もっと良くしなければ」と思うかもしれません。
もちろん、理想の音を目指すことは大切です。
ただ、今の自分の作品を出すことと、理想に向かって成長していくことは、両立できると思っています。
「今はここまで作れるようになりました」と、制作の過程や成長を見せていく方法もあります。
投稿したから必ずファンが増える、という話ではありません。でも、完成した作品だけでなく、取り組んでいる姿も知ってもらう機会にはできます。
最初から全世界の人に評価してもらおうと構えるより、まずは目の前の数人に届けるくらいの気持ちで作ってみる。
それくらいの距離感でも、良いのではないでしょうか。
■ 今回の「完成」を、小さく決めてみる
今回お伝えしたかったのは、好きな部分にはしっかりこだわりながら、完成までに必要なことを増やしすぎない、ということです。
ピアノと歌だけ。
ワンコーラスだけ。
サビだけ、アレンジまでやってみる。
今の自分が取り組める範囲で、一度完成にしてみる。
曲が完成しなくて悩んでいる方は、「もっと何を足すか」の前に、「今回はどこまでできたら完成にするか」を考えてみてください。
■ コードとメロディを、一緒に作るレッスンも行っています
僕の個別DTMレッスンでは、コードとメロディを作りながら、ご自身の好きな音楽を形にしていくお手伝いもしています。
「このメロディが好き」「この響きが良い」と感じる理由も、一緒に整理しながら進めます。
内容や進み具合によりますが、2〜3時間程度をかけて、コード進行とメロディ作りに取り組むレッスンも可能です。
曲作りの途中で止まっている方や、何から進めれば良いかわからない方も、お気軽にご相談ください。