国民的大スターと恋、始めます。 2

記事
小説
 (わたし視点)

「あっ、ごめんなさい。」

彼は国民的大スターだ。
わたしはファンではないが、
なんとなく好きだし
学生時代にはずっと
みんなが
彼らの曲を歌っていた。

彼は○○だ。
さすがにここでは目立ちすぎるだろう。
喫茶店、、は今日は閉まっているようだ。

だからここで雨宿りしたんだが。

「あの、傘直ったんで
あと少しだけ目立たない場所まで
傘に入っていきますか?」

わたしよりも背の高い彼を
少し見上げて訊いてみた。

(アイドル視点)
「あっ、ごめんなさい」と慌てて口元を押さえた彼女の姿に、思わず口元が綻ぶ。

ファンじゃない、と言われればそれまでかもしれない。けれど、彼女のその気まずそうな、それでいてどこか懐かしいものを見るような温かい眼差しには見覚えがあった。

きっと彼女の青春のどこかにも、俺たちの音楽が流れていたのだろう。そんな風に勝手に想像して、少し胸が熱くなる。

閉まった喫茶店のドアを一瞥し、彼女は意を決したようにこちらを見上げた。

「あの、傘直ったんで、あと少しだけ目立たない場所まで、傘に入っていきますか?」

小さな折りたたみ傘を差し出しながら、少し緊張した面持ちでそう提案してくれる。

まさか一般人の彼女から、そんな気遣いをされるなんて思ってもみなかった。
自分よりも小さな傘を差し出して、本気で俺の身を案じてくれている。そのまっすぐな優しさが、なんだか妙に可笑しくて、愛おしい。

「ふはっ、ありがと。じゃあ、お言葉に甘えようかな」
俺は彼女の持つ傘の柄にそっと手を添え、自分が持つようにして引き取った。

「その代わり、傘持ちは俺がやる。……行こうか」
彼女が濡れないように少しだけ肩を寄せ、小さな傘の相合い傘で、俺たちは雨の街へと一歩を踏み出した。

貴方だけの
夢小説オーダーメイドのご依頼を受けられます。
(お試し500円〜できます。)

こちらは夢小説のサンプル作品です。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す