・・・宮城リョータのお母さんの服の色についての勝手なナルホドです。
以降はネタバレを含みますので、当該映画を観てみたいけれどもまだ観てないけれどもそしてネタバレだけはやめてくれという方は回れ右の方向でお願いいたします。8/13からの追加上映も観てきたワタクシ、ホロケウですこんにちはまたはこんばんは。皆さんは上映を観られたでしょうか?個人的には'90th放映上のTVアニメよりもこちらの方がバスケしてるのと、そして物語が刺さってしまって私の中の感情がワッショイしてしまいました。現在、漫画執筆作業もされているはずなのに、加えて生まれて初めてのアニメ制作という慣れない作業を勤められました井上先生、本当にお疲れ様&ありがとうございました、と本当に心の底から!魂込めて!この気持ちをここに伝えたく思います!(伝わらない)
ということでしてね、リョータについては単行本やTVアニメでも観てきましたが、そのイメージだったらば彼は飄々としていて、バスケ部マネージャーの彩子さんが大好きで・・そして問題児軍団が一人というものだったんですが、あの原作の合間合間にあんなことやこんなことがあったなんて全く予想だにしませんでしたよ奥さん。
幼いときにお父さんを亡くし、間を置かずして誰よりも何よりも慕っていた兄まで海難事故で無くしていたとは。と。
そこからリョータとその母の気持ちのすれ違いが生じ、平気な顔をしていても「怒らせてばかりだ」とその心裏では自らに対する憤りややるせなさ、うまく行かない日々のこと、そして兄がいない空虚感。様々なものを抱えていたんだねと。
そしてリョータの母。
彼女は夫(リョータの父)を亡くした挙句、おそらく精神的な支えにしていたであろう長男も失ってしまう。彼女もまた一家団欒で幸せだった記憶から逃げるように、住んでいた沖縄(あの家並は多分離島)を離れて神奈川まで引っ越すわけです。
悲しいでしょう、頑なになってしまってもしかしたら子供たちの姿が見えていたかったかもしれない。ずっと時が止まったままであろう母。
夫が亡くなって以降、母が着ているTシャツは大概黒です。黒かグレーということに気が付きました。
黒はカラーセラピー的な意味として
「拒絶と孤独」
「弱みを隠す」
「拒否・拒絶」
つまり、リョータの母親の心内を表現しているように思えます。喪服が黒い色であるように、彼女はずっと喪に服していたのでしょう。とても、明るい服を着る気持ちにリセットできないまま、己の殻に閉じこもっている様子がうかがえます。
話は飛びますが、『銀河鉄道999』に登場するメーテルはずっと黒いモフモフの服を着ていますが、作者の故松本零士氏によれば、あれは喪服なのだそうです。永劫の旅の中で命を落とした数多の人々に対する喪礼なのだとか。
リョータの母もそうだったのでしょう、ずっと夫と長男が心の奥底に棲んでいたのだと考えられます。遺影も飾ることができない、死を受け入れることができない。(それはリョータも同じことなんですがバスケに救われたのかもしれません。)
そんな母親が白いシャツを着るときがくるわけです。
それは、リョータがIHに行く前日の、リョータとその兄のソータの誕生日を祝う時。ケーキを食べた後のリョータの部屋に「おめでとう」と言いに行った時母はソータの幻影を淡い光の中に見る。
そして、撮り溜めた過去の映像を深夜食い入るように一人観る。失った記憶を取り戻すように、そして合間に映ってくる次男のリョータの姿を見て、彼女は明らかに何かを思い出した。夫も長男も亡くなった。でもまだ自分には次男と娘がいる。小生意気な(?)次男だけれども、明らかにそしてやっぱり愛しい。そんな背中を見つめたリョータは、母に手紙を置いてIHへ旅立つ。
それを見つけたときの母は今までとは違う白いTシャツを着ていました。
白が意味するもの、
「浄化、リセット」
「純化、開放感」
「新たなスタート」・・・・
リセットや浄化については「過去に受けた心の傷若しくは親しい人を失った深い悲しみから立ち直る」時、白を身に纏いたくなる人がいるそうです。
精神的に深い浄化であり、閉塞感からの解放でもあったでしょう。IHから帰ってきたリョータを迎えた母親はやはり白いTシャツを纏っていました。ここで初めて?リョータに触り、ハグは照れ臭いから腕を掴んで縦にブンブン動かしてみたり。母親は初めてリョータと向き合う気持ちになれたのかもしれません。それはきっと大きな一歩だったかと。そして彼女はいいます、「おかえり」と、穏やかな笑顔と共に。小生意気な次男は「・・・・・・タダイマ」と照れ臭そうに返しますが内心はきっと-----------。
二人の間に穏やかな風が吹く。
それまでのすれ違いも葛藤も柔らかに遠ざけて、穏やかな空気を運んでくる。
二人とも本当に良かった。最後は漸くもって向き合うことができたんだなあと。リョータと母親の心の旅は未来へ向かって歩みだすことができるんだなと。
そして、遺影すら飾れなかった母親は長男の写真をダイニングテーブルに置くことができた。
追記:結局、宮城家のキャプテンは長女のアンナちゃんじゃろ?いや、
君こそキャプテンだ!!!!
推察ナルホドが間違っていたら申し訳ありません。
そして色々書きましたが、私、実はミッチー推しです。