シリーズ:埼玉県民は埼玉の良い部分を知らなすぎるので、都民がその魅力を語る。その33

シリーズ:埼玉県民は埼玉の良い部分を知らなすぎるので、都民がその魅力を語る。その33

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コラム
ネタ切れで一年近くお休みしていた「埼玉県民は埼玉の良い部分を知らなすぎるので、都民がその魅力を語る。」シリーズですが。
久しぶりにすごいネタを見つけたので復活!
そしてそれ以外にも、本家のライブドアブログと同時に「神戸尊の事件簿 埼玉県/東京都 境界シリーズ」「埼玉県民は埼玉の良い部分を知らなすぎるので、都民がその魅力を語る。」シリーズとしてやっていきますので、よろしくお願いします。


さて、よくRPGで最強の武器や防具が手に入る深い山に囲まれた里があるが。
そうしたリアルな場所が埼玉県にあるのをご存じだろうか?

その名も東秩父村という。
東秩父村.JPG
秩父という名を冠しながら、実は秩父地方ではないらしいが山に囲まれた、まさに隠れ里的な場所であることには違いない。
そして小川町とともに和紙の里としても有名で、昭和53年に国の重要無形文化財に指定され、 平成26年には「ユネスコ無形文化遺産 和紙:日本の手漉き和紙」として、岐阜県の本美濃紙、島根県の石州半紙と共に登録されている。
また、ここは花の里として有名なのだが、釈迦の生誕祭である花まつりを文字通り、たくさんの花を飾って祝う美しい「塚越の花まつり」(県指定無形民俗文化財)とは別の地域である。
※「塚越の花まつり」は秩父市

今の時期は、川沿いに東秩父村に入ってすぐの槻川(つきがわ)沿いにある、安戸(やすど)の彼岸花群生地が小規模ながら、まるで昔ばなしのような雰囲気があるのだが。
さらに川沿いの安戸河原遊歩道を西に進めば、安戸河原遊歩道の社という小さな社と鳥居が。
安戸河原遊歩道.JPG
安戸河原遊歩道-6.JPG
まるで物語のような雰囲気に変わる。
JR八高線 小川町駅から3kmほど歩いただけで『日本人が考える日本』というイメージを、そのまま体現したような場所があるわけだ。
安戸河原遊歩道-5.JPG
安戸河原遊歩道-4.JPG
あまり高くはない山に囲まれた小さな里。
静かな空気。咲き誇る花。
そんな心の故郷のようなこの場所は、巾着田のような賑やかさと派手さはないが、知る人ぞ知る場所となっているようだ。
安戸河原遊歩道3.JPG


さらに注目すべきはメインストリートで行ける彼岸花群生地ではなく。
まさにRPGでようやく見つける隠れ里のような『花桃の里』である。
花桃の里-18.JPG
まさに絵のような風景である。
が、名称だけ聞けば何処にでもあるようなネーミングではあるが、なんとここでは長瀞町側からはたどり着くまでに、まさに『最強の武器と防具が手に入る村』級に難易度が上がるのである。
花桃の里-17.JPG
とりあえず寄居町から伸びる県道294号線沿いには、案内の着いた入り口はあるものの、その先に伸びる道は何とも心もとない。
しかし、これはまだ案内があるだけはるかにマシである。
県道361号線のつづら折りの道を上り、茱萸ノ木峠(ぐみのきとうげ)に出たところでY字路に出たところがこれである。
花桃の里.JPG
とてもこの先に村があるとは思えないが。矢印の方角へ進む。
しかもまだ分かれ道になっているここはまだ分かりやすい。まさに道を間違えたら見当違いな場所に着く、山道トラップである。
花桃の里-2.JPG
花桃の里-3.JPG
とにかく「熊注意」とか時々怖い看板があるが、固定観念を捨てて先に進むとまた分かれ道があるのだが。
花桃の里-4.JPG
なんか案内があるが(皇鈴山(みすずやま)展望台、という有名な展望台の案内)、そこには惑わされず左へ進む。
花桃の里-5.JPG
『花桃の里』は山間の地にあるため登らないので、そこは無視しよう。
とにかくまっすぐ。
花桃の里-6.JPG
すると途中で別荘地が現れる。
実は東秩父村は軽井沢や蓼科、野辺山ほど有名ではないものの、別荘地としても知る人ぞ知るという場所らしい。
花桃の里-7.JPG
やはり別荘地らしく、これまでここで合っているのだろうか?
という道からしっかりと斜面が整備され、おしゃれな石組みが続く。
花桃の里-8.JPG
別荘地なので騒ぐ連中がいるらしい。
まあ確かに東京の近くでこのような場所があるのならば、騒ぎたくなる気持ちもあるだろう。
花桃の里-9.JPG
そうして道の向こうに光が見える。
まさにRPG的演出である。
花桃の里-10.JPG
キタ━━━(゚∀゚) ━━━!!!

そして県道11号側から県道294号線に入った場合、神社のある道からもいけるのだが。
花桃の里-11.JPG
こちらもやはり同じように道が細い。
ただ、こちらは使う人が多いのか比較的道が綺麗。
花桃の里-12.JPG
花桃の里-13.JPG
間違えるポイントはここ。
これまで登ってきたので登りたくなるのは分かるが、ここは下の道を進む。
しかし一か所だけトラップのような場所が現れる。
花桃の里-14.JPG
花桃の里-15.JPG
杉林の中を進む道は薄暗く戻りたくなるが、この先に最強の武器と防具が待っているのだ・・・。
花桃の里-16.JPG
そしてストリートビューでは矢印の書かれた分かれ道に出るが。
実はこの二つの道、どちらも花桃の里に出られるのだ。
そのためお好きな道の方へどうぞ😊
なのである。
花桃の里-20.JPG
ちなみに矢印の道を行くと、お堂のある分かれ道があるので、お堂がある方の道を行くと花桃の里に着くことが出来る。
花桃の里-21.JPG
このすぐ先が花桃の里である。
そして矢印がない方の道を行った場合、突き当りの分かれ道があるのだが、左の下に伸びる細い道が絶景なので思わず惑わされそうなのだが。
花桃の里-22.JPG
ここは惑わされず右の登り坂を進もう。
そして右の道をしばらく行くとまた分かれ道があるのだが、ここの左に行くと先ほどの難易度高の道に行ってしまうので気を付けよう。
花桃の里-23.JPG
この先にこの写真が撮られた展望台があるのだ。
花桃の里-19.JPG
まさに桃源郷。
最強の武器と防具が手に入る風景である!


そして花桃の里に行ける、県道11号から県道294号線に入って少し行ったところに、虎山の千本桜という桜の名所が存在する。
虎山千本桜.JPG
ただ、ここは新しく出来たところらしく、桜の木はそんなに大きくはない。
しかし、斜面一面に桜が咲き誇る光景は圧巻である。
虎山千本桜-2.JPG
虎山千本桜-3.JPG
虎山千本桜-4.JPG
しかも、この桜山は地域の人々の手によって植樹・手入れが続けられてきたスポットだそうだ。

そして東秩父村の和紙は「細川紙」で知られるのだが。
『細川紙(ほそかわし)
埼玉県東秩父村および小川町で伝承されている手漉き和紙。
原料には最高品質の国産「楮(こうぞ)」のみを使用し、伝統的な「流し漉(す)き」技法で作られています。

主な特徴
高い耐久性と強度
楮の長い繊維がしっかりと絡み合うため、非常に破れにくく丈夫です。毛羽立ちにくく、長年の保存にも耐えうる強靭さを持ちます。

独特の風合いと素朴な美しさ
漂白剤などの化学薬品を極力使わず仕上げるため、素朴で温かみのある地色と優美な光沢を備えています。

歴史と文化的価値
重要無形文化財とユネスコ登録
1978年(昭和53年)に国の重要無形文化財に指定され、2014年(平成26年)には「和紙:日本の手漉き和紙技術」として、岐阜県の本美濃紙・島根県の石州半紙とともにユネスコ無形文化遺産に登録されました。

江戸の需要を支えた和紙
もともとは紀州(和歌山県)高野山の細川谷で漉かれていた紙ですが、江戸時代に武蔵国(現在の東秩父村・小川町周辺)へ技術が伝わりました。江戸に近い立地から、大福帳や記録用紙、障子紙などとして江戸の町で重宝され、大きく発展しました。』

実はまさに細川紙のような強度のある和紙は、古来より何層も重ねて漆を塗った「紙甲冑」に使用され、金属よりもはるかに軽量でありながら、弓矢や刀の斬撃を跳ね返すほどの驚異的な強度を誇ったそうだ。
まさに「軽量化と高防御力を両立した最強の防具」を東秩父村は作ってきたのである。

まさにリアルでRPGの隠れ里の村なのであった。
ちなみに現在、埼玉県にはこの東秩父村が唯一の「村」である。
これだけでも十分にRPGなのである。
(ちなみに東京都は檜原村が有名であるが、島嶼部は村だらけなので「島嶼部を抜かす」がつくため、RPGっぽさはかなり抜ける・・・。)

このシリーズは「#埼玉県民は埼玉の良い部分を知らなすぎるので都民がその魅力を語る」でまとめています。
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