塾依存から抜ける学びを編集している、マモ〜です。
授業の前に必要な「学びの土台」について発信しています。
今回は、親が子どもに対する支配欲をどう抑えるかというテーマで話をしていきます。
ここ最近、私が密に関わっているご家庭が複数あります。
主に小学6年生の男の子、女の子のご家庭で、どちらも中学受験を目的に入塾しているご家庭です。
最近、親御さんとも本人とも、それぞれ面談をしながら関わっているのですが、共通して見えてきているものがあります。
それが、親御さんの支配欲の強さです。もう少し言うと、親のエゴが強い。
親の思い通りに子どもを動かしたい、という欲が、どうしても垣間見えてしまうんですね。
ただ、これは正直、どんな親御さんにもあると思います。
「子どもにこうなってほしい」
「こうしてほしい」
そういう親のエゴは、誰にでもあるはずです。
実際、私自身も一人の親として、娘に対して「こうしてほしい」「こうなってほしい」という思いがあります。
それが親のエゴや支配欲に近いものだという自覚もあります。もともと自分には、コントローラー気質があります。
行動心理学の分野で、人のタイプを4つに分ける考え方があります。
たとえば、人を支援することが得意な「サポーター」。
物事を分析しがちな「アナライザー」。
自分の興味関心があることにはとことん取り組むけれど、そうでないことにはあまり動かない「プロモーター」。
そして、自分の思い通りに物事を動かしたい欲求が強い「コントローラー」。
私は、まさにこのコントローラータイプだと思っています。
だからこそ、物事や人を自分の思い通りに動かしたいという支配欲は、少し強めなのだろうなと感じています。
ただ、これって、あまり良い方向にはいかないんですよね。たとえば、小学6年生の女の子のご家庭では、上にお姉ちゃんがいます。
そのお姉ちゃんは、よくも悪くも従順なタイプでした。
親御さんが「ああしなさい」「こうしなさい」と言うと、忠実にやる。
怒られると奮起してやる。そういうタイプだったんですね。でも、下の子はまったく違います。
怒られると反発する。あるいは、殻にこもる。
お母さんとしては、ついお姉ちゃんのときと同じように、
「いいから聞きなさい」と言ってしまう。
でも、聞かない。
それで「どうしましょう」という状態になっているわけです。
小学6年生の男の子のご家庭でも、同じような傾向があります。
親御さんの「ああしなさい」「こうしなさい」が多めなんですね。
「これをして」
「あれをして」
勉強のスケジュールや、やることも、お母さんが決める。
本人はそれに忠実に従う。そんな状況があります。
ときどき、先生に対してメモ書きで、
「今日はこれを解説してほしいです」
「本人には事前にこれをさせています」
といった連絡が来ることがあります。
この「させています」という言い方が、結構ミソだと思っています。
「させている」という表現には、やはり支配欲の強さが出てくるんですよね。
もちろん、親御さんとしては悪気があるわけではありません。
むしろ、子どものためを思って一生懸命やっている。ただ、そうした支配欲が垣間見える場面がある。
そして、それがうまくいっていないんです。
たとえば、その男の子は、正直、勉強はしたいんです。真面目にコツコツやるタイプでもあります。
でも、ふとした瞬間に嫌になってしまって、逃げてしまう。これが結構な頻度で起きています。
女の子の方も、自己防衛に走ってしまいます。
この子は、週テストの結果はすごく良いんです。ただ、範囲が決まっていない模試では、直近の結果がたまたま振るわなかった。
それに対してお母さんが責めてしまうと、本人は殻にこもってしまう。自己防衛が高まってしまうんですね。
「私は週テストはできている」
「範囲のない模試ができていないのは仕方ない」
そういう方向に思考が向いてしまう。こうなると、やはり良いことは起きません。
もちろん、子ども自身が変わる必要もあります。本人が変わらなければいけない部分も、間違いなくあります。
ただ、共通項として見えているのは、親御さんの支配欲が強いということなんです。
では、この支配欲をどう抑えるか。言い換えると、子どもに対する親のエゴをどう抑えるか。
これが、近々の大きな課題だと感じています。
正直、親の支配欲が強いと、良い方向にはいきません。これは断言できます。
200組以上のご家庭、そして子どもたちを見てきた中での結論の一つです。
おそらく、同僚も同意してくれるのではないかと思います。
ただ、こうした親子関係や親御さんの様子を見ていて、私自身も同じようになってしまう可能性は十分にあるな、と感じました。
先ほどもお伝えしたように、私は支配欲が強い。コントローラー気質が強い。
だからこそ、娘に対しても、場合によっては妻に対しても、それを発揮してしまうリスクは常にあると思っています。
今回の話は、ここで挙げた親御さんを否定したいわけではありません。批判したいわけでもありません。
親であれば、そういう気持ちは出てくるよね。
人間であれば、誰しもそういう部分はあるよね。
そう思っています。
何より、これは私自身が一人の親として、自分への戒めとして話している内容でもあります。
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