病気が治るまでを振り返ってみた2 入浴について

病気が治るまでを振り返ってみた2 入浴について

記事
コラム
みなさま、こんにちは。

ご無沙汰になってしまいましたが、みなさまお元気でしょうか。
今日は、修行中に「お風呂に入れなかった」ことについてお話ししたいと思います。

私は病気になる前からお風呂が大好きで、若い頃から一度入ると
1時間近く入っていました。
しかも熱いお湯が好きで、肩まで浸かったり、半身浴をしたり……。
そんなことをしているので、どうしても長湯になってしまいます。
そんな私が、修行を始めた頃から、なぜかお風呂に入れなく
なってしまいました。
お風呂に入ろうと思って服を脱ごうとするのですが――
どうしても服が脱げないのです。
「何を言っているんだ?」
と思われるかもしれません。
私自身もそう思います。
でも、本当に脱げないのです。
すると、
(今日は入らなくてもいいか。)
なんて思ってしまいます。
今でいう「風呂キャンセル界隈」のような感じでしょうか(笑)

最初の頃は、それが2~3日も続くと、さすがに気持ち的にも
嫌になってきます。
それでも、
(まあ、いっか。)
と、なぜか気軽に入らない選択をしてしまうのです。
最初の頃は2~3日もすれば、また入れるようになりました。
ところが、次第に期間が長くなっていきました。
7日間
21日間
そして、30日間――
さすがにここまでくると、自分でもどうなっているんだと思います。
妻からは、
「いい加減、お風呂に入ってよ。」
と言われていました。
私も、
「お風呂に入りたいんだけど、なぜか入れないんだよ。」
と説明するのですが、当然ながら信じてもらえません(笑)
私自身も、お風呂に入れないことが少しストレスになっていました。

そんなある日、妻が先生に相談したそうです。
その後、先生から聞かされました。
「嫁ちゃんがお風呂のことで相談しに来たよ。
何日もお風呂に入ってないんだって?」
私が、
「お風呂に入るために服を脱ごうとするんですけど、
服が脱げないんです。」
と説明すると――

先生は突然、お腹を抱えてゲラゲラ笑い始めました。
それにつられて、私もお腹を抱えて笑ってしまいました。
しばらく二人で笑った後、先生がようやく落ち着いて話し始めました。
「仕方がないことだよ。私も服が脱げなくて、
お風呂に入れないことなんて何度もあったよ。
それはね、あなたについているものが修行をしているからだよ。」

その言葉を聞いた瞬間、私はなぜか妙に納得したことを覚えています。
服を脱いでお風呂に入りたいと思っている自分と、
(脱ぎたくない。)
という、もう一人の存在がいるような感覚があったからです。
そこで私は、
「その修行をしているのは誰なんですか?」
と先生に聞いてみました。
しかし、そこは教えてくれませんでした。
そして先生は、
「私ちゃんの場合、修験行者が修行中はお風呂に入らないのと一緒なんだよ。
だから、ある程度修行が進めば、そのうち大好きなお風呂にも毎日入れるようになるから心配しなくて大丈夫。
それまでは、しばらく我慢しなきゃね。」
と教えてくれました。
その言葉を聞いて、私は少し安心しました。

今になって振り返ると、修行を始めたばかりの頃から、
7日間、21日間、30日間……と、
自分の意思とは関係なく、何かの「修行の基本」のようなものを
経験していたのかもしれないな、と思うことがあります。
もちろん、これはあくまでも私自身の経験と、その時に先生から聞いた話を振り返って書いているものです。

それにしても、今考えると変な話ですよね。
お風呂に入れなくても、まあ死ぬことはありません。
(食事や病気に関わるようなことだったら、本当に大変だっただろうな……。)
そう考えると、
(お風呂で済んで、まだ良かったのかもしれない。)
なんて思っていました。

そんな状態が数年ほど続きました。
ところが、ある時を境に――
ピタッと、お風呂に入れないことがなくなったのです。
そこからは、以前のように大好きなお風呂に毎日入れるようになりました。

今では時間があれば近所のスーパー銭湯やサウナに行ったり、時には温泉旅行に出かけたりして、お風呂を思いっきり楽しんでいます。
そして、お風呂に入っている時に、ふと思い出すことがあります。
(そういえば、若い頃は何日もお風呂に入れないことがあったなぁ……)
今では笑って思い出せる出来事です。

当時は本当に不思議で、少し困った経験でした。
でも、先生から教えてもらったことを振り返ると、今ではそれも私にとって大切な経験の一つだったのだと思います。
そして何より――
大好きなお風呂に、何の問題もなく毎日入れる。
当たり前のようですが、これがとても幸せなことなんですよね。

先生が教えてくれたこと。
そして、修行時代に経験した一つひとつの出来事。
今となっては、そのすべてが私にとって大切な宝物になっています。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

狐月

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