💬「お見合いを申し込んでも、申し込まれても、お断りが続いて。そのたびに、やっぱり自分には魅力がないんだなって思ってしまって。最近は、自分の全部を否定された気分です」
この「自分の全部を否定された気分」という言葉、ほんとうに重いですよね。お見合いのお断りは、たった数行の連絡でも、受け取る側には、思っている以上の痛みが残ります。
しかも、理由が分からないことがほとんどです。だから、頭の中で勝手に理由を作ってしまうんですよね。「あのとき、あの一言が余計だったのかな」「やっぱり年齢かな」と、夜に一人で考え込んでしまう方も多いと思います。
リアルな話をすると、お断りは「あなたの価値の判定」ではなく、もっと別の事情で決まっていることが多いんです。今回は、お断りが続いて心が折れそうな方に向けて、その受け止め方をお話しします。
第一章:お断りが「全否定」に感じてしまうのはなぜか
お見合いのお断りが続くと、「また駄目だった」が積み重なって、ある日ふと、「自分という人間が駄目なんだ」に変わってしまうことがあります。出来事は「お見合いが成立しなかった」だけなのに、気持ちの中では「自分が否定された」にすり替わってしまうんですよね。
どうしてそうなるかというと、お見合いが、短い時間で人柄まで見られているように感じる場だからです。たった一時間ほどの会話で、「お断り」という結果だけが返ってくる。
しかも理由は書かれていない。すると、人は空白を埋めようとして、いちばん厳しい理由を自分で作ってしまいます。話し方が悪かったのか、見た目なのか、年齢なのか、性格なのか。考えるほど、全部が当てはまるように思えてきます。
もうひとつは、頑張ってきた気持ちが大きいほど、傷も深くなることです。プロフィールを整えて、写真を撮り直して、前日は緊張して眠れなくて。そこまで準備して臨んだぶん、お断りの連絡は、努力そのものを否定されたように感じてしまうんです。
お断りが続いて「自分全部が駄目」と感じるのは、事実ではなく、理由が分からない空白を、自分で厳しく埋めてしまっているからです。傷つくのは、それだけ真剣に向き合ってきた証拠でもあります。
ここだけの話、お断りが続いている方ほど、とても誠実に準備をされています。適当に臨んでいる人は、そもそも落ち込みませんから。だから、落ち込んでいる自分を、責めないでほしいと思っています。
それから、もうひとつ知っておいてほしいのは、「連続でお断りされると、続けて同じ理由に違いない」と思い込みやすいことです。実際には、一人ひとりまったく別の事情で決まっていることがほとんどです。
それなのに、頭の中では、三人、四人の断りが、ひとつの大きな「自分への評価」としてまとまってしまうんですよね。婚活のリアルでは、この「まとめてしまう」クセが、いちばん心を削っているように感じています。
さらに、お断りが続くと、次のお見合いが怖くなってきます。会う前から「どうせまた断られる」という気持ちが先に立って、表情が硬くなったり、自分から話しかけられなくなったりする。
そうなると、本来の良さが出にくくなって、また同じ結果になる。この悪循環が起きやすいのも、お断りが続く時期のやっかいなところなんです。ただ、これは能力や魅力の問題ではなく、心が自分を守ろうとして、ブレーキを踏んでいるだけです。そのブレーキに気づけるだけでも、見える景色は少し変わってきますよ。
第二章:お断りの中身は、実はこうなっている
では、お断りの中身は、実際にはどうなっているのでしょうか。婚活のリアルでは、あなたの人柄が駄目だったから、という理由は、思っているほど多くありません。
まず、お見合いは、限られた時間での出会いです。人柄の良さが伝わりきる前に、第一印象や、会話のテンポが合うかどうか、といった部分で決まってしまうことがあります。そしてお見合いでは、そのとき相手が重視している条件が、そのまま結果に出ることも多いんです。
住んでいる場所、年齢の幅、子どもへの考え、仕事の働き方。相手の頭の中にある「条件の線」の外側だっただけで、あなたの魅力とは関係がない、というケースがたくさんあります。
さらに、相談所では、複数の方と並行してお見合いをするのが普通です。同じ週に何人もの方と会っている相手が、「今回は別の方に進みたい」と選ぶこともあります。そこには、順番やタイミング、その日の相手の気持ちの状態など、あなたにはどうにもできない要素も混ざっているんですよね。
お断りの多くは、あなたの価値ではなく、相手の条件・タイミング・その日の印象という、あなたにはコントロールできない事情で決まっています。人柄が否定されたわけではないことがほとんどです。
もちろん、自分でできる工夫が、まったくないわけではありません。服装や清潔感、話し方、表情。そういった部分は、整えるほど、印象が変わります。ただ、それは「直さなければ駄目な欠点」ではなく、「もっと伝わりやすくするための工夫」なんです。この違いを分けておくと、気持ちがずいぶん軽くなります。
「どうして自分だけ」って、なっちゃうこと、ありますよね。でも、相談所の中を見渡すと、お断りを何度も経験してから、仮交際に進み、成婚された方は、本当にたくさんいらっしゃいます。お断りの数は、成婚できるかどうかを決めるものではないんです。
あとは、相手の本音を、あなたが完全に知ることはできない、という現実も受け入れておきたいところです。理由の見えないお断りに、必死で答えを探しすぎると、見つからないぶん、自分を責める方向にばかり進んでしまいます。
また、お見合いの相手も、その人自身が緊張しています。会話がぎこちなかったのは、あなただけの問題ではなく、お互いの緊張が重なっていた、ということもよくあります。
相手が緊張で表情が硬く見えて、「手応えがなかった」と感じたとしても、実際には、あなたを気に入っていた、というお話を、あとからカウンセラー経由で聞くこともあるんです。印象は、双方向のものなんですよね。だからこそ、結果だけで、会っていた時間の価値まで決めないでほしいと思っています。
第三章:心を守りながら、次につなげる受け止め方
では、お断りが続くときに、どうやって心を守りながら進んでいけばいいのでしょうか。大事なのは、気持ちと行動を、分けて扱うことです。
まず、お断りの連絡が来たら、その日は「落ち込んでいい日」にしてください。無理に前向きになろうとしなくて大丈夫です。泣いても、モヤモヤしても、好きなものを食べても、いいんです。
ただし、その日のうちに「自分の価値」について結論を出すのは、やめておいてほしいんですよね。気持ちが落ち着いてから、冷静に振り返る時間をとる方が、ずっと役に立ちます。
数日たったら、お見合いを一度だけ振り返ってみます。ここでは、「何が駄目だったか」ではなく、「うまくいった部分はどこか」を先に探してみてください。笑顔で話せた、質問に答えられた、相手の話を聞けた。
そのうえで、「次に変えるなら一つだけ何か」を決めます。直すのは一つで十分です。そうしないと、全部を直そうとして、自分らしさまで消えてしまいます。
お断りは、あなたの価値の判定ではありません。気持ちは落ち込む日として受け止め、振り返りは「できたこと」を先に探し、直すのは一つだけに絞る。この順番が、心を守りながら前に進む方法です。
そして、結果のカウントを、少し変えてみてください。「何人に断られたか」ではなく、「何人と会えたか」「何回、勇気を出せたか」を数えるんです。お見合いの場に立てただけで、すでに大きな一歩を重ねています。数え方を変えるだけで、同じ出来事が、積み上げに見えてきます。
それから、お断りが続いているときほど、一人で抱え込まないことを大切にしてください。信頼できる友人でも、家族でも、頼れる人に「今日、お断りされちゃった」と一言話すだけで、気持ちの重さは、驚くほど変わります。話すことで、頭の中で膨らんでいた「自分の全否定」が、現実の大きさに戻っていくんです。
また、お見合いの間隔を少しあけて、休む期間をつくるのも、立派な作戦です。続けて断られているときは、心のエネルギーが減っています。そのまま次の予定を詰め込むと、さらに消耗してしまいます。
一回休んで、好きなことをして、整ってから戻る。その方が、次のお見合いでは、本来のあなたらしさが、ちゃんと出てくるんですよね。休むことは、諦めることとは違います。
あなたに合う人は、お断りされた人たちの中にはいません。まだ出会っていないだけなんです。婚活のリアルでは、いつもそう感じています。
まとめ
お見合いのお断りが続いて、自分を全否定したくなるのは、それだけ真剣に向き合ってきた証拠です。でも、お断りは、あなたの価値の判定ではありません。相手の条件やタイミングといった、あなたにはどうにもできない事情で決まることが、ほとんどなんです。
落ち込む日はしっかり落ち込んで、そのあとは「できたこと」を探して、直すのは一つだけ。そこまで向き合えた自分を、もう認めていいんですよね。
とはいえ、お見合いから仮交際、交際の継続まで、どの場面で何を見て、どう動けばいいのかを整理したい方も多いと思います。
そんな方のために、お見合いから仮交際、交際継続の流れを具体的にまとめた「お見合い・仮交際マニュアル」を用意しました。お断りが続いた方が、次のお見合いで意識したいポイントも入っています。必要だと感じたら、ぜひ手に取ってみてください。