💬「この人と交際を続けていいのか迷っていて…。友達に相談したんですけど、私の話を聞いているうちに『それなら続けたほうがいいよ』って言ってくれて。でも、なんとなくモヤモヤするんです」
婚活相談を受けていると、こういう話を聞くことがあります。
実は、相談するときには少し注意が必要なんです。なぜなら人は、無意識のうちに「自分が欲しい答え」に相手を誘導してしまうことがあるからです。
今回は、婚活で誰かに相談するときに知っておいてほしいことを、3つに分けてお話しします。
第一章:人は相談するとき、無意識に欲しい答えへ誘導してしまう
誰かに相談するときって、実は自分の中である程度答えが決まっていることがあります。
例えば、「もうこの人とは別れたい」と思っているときは、相手の嫌だったところや傷ついた出来事を中心に話します。「こんなことを言われた」「こんな態度をされた」と、悪い材料を次々に伝えていくんです。
逆に、「この人との交際を応援してほしい」と思っているときはどうですかね?多分相手の優しいところや好きなところを中心に話すと思います。
極端な話、不倫のような状況だったとしても、「こんなに優しい人なんです」「私のことを一番理解してくれるんです」と、良い材料だけを伝えることだってあります。
そうすると、相談を受けた側はどうなるでしょうか。
当然ですが、あなたから提供された情報をもとに判断するしかありません。悪いところを5つ聞けば「別れたほうがいいんじゃない?」となりますし、良いところを5つ聞けば「それなら続けたほうがいいよ」となる。
相談しているようで、実は自分が欲しい答えに相手を誘導していることがあります。本当に意見を聞きたいなら、メリットを5つ伝えるなら、デメリットも5つ伝えるくらいの公平さが必要なんです。
これは婚活でも同じです。「この人どう思う?」と聞くなら、相手の良いところだけではなく、気になっているところも伝えてみる。「私はこう感じているけど、客観的にはどう思う?」と、自分の考えと事実を分けて話すことも大切です。
もちろん、相談するときに自分の感情を話すことが悪いわけではありません。むしろ、それは大切な情報です。ただ、自分に都合のいい情報だけを並べて「どう思う?」と聞いても、相手は正確な判断ができないんですよね。
第二章:相談したのに、アドバイスに反発するなら意味がなくなる
もう一つ、婚活相談でよくあるのが、「相談したのに、アドバイスをすると反発する」というケースです。
「その人とは少し距離を置いたほうがいいんじゃない?」と言えば、「でも、そこは優しい人なんです」と返ってくる。
「もう少し相手の気持ちを考えてみたら?」と言えば、「でも私は悪くないと思うんです」と返ってくる。
もちろん、相談された側の意見が必ず正しいわけではありません。相談を受けた人も、すべての事情を知っているわけではないですからね。
ただ、ここで考えてほしいのは、「相談する」という行為には、耳の痛い意見を聞くことも含まれているということです。
自分が欲しい答えを言ってもらうためだけなら、それは相談というより「同意してもらうこと」に近いのではないでしょうか。
「自分とは違う意見が返ってくるかもしれない」と思って相談するからこそ、相談する意味があります。欲しい答えだけを求めているなら、どんなアドバイスをされても納得できず、相談相手を疲れさせてしまうんです。
実際、相談を受ける側からすると、「そこまで自分の答えが決まっているなら、なぜ相談したんだろう」と感じてしまうことがあります。
だからこそ、アドバイスを聞いたときは、すぐに「でも」と返すのではなく、「そういう見方もあるんだ」と一度受け止めてみる。
そのうえで、「私はこういう理由があるから、今回はこうしたい」と自分で決めればいいんです。
相談は、相手に人生を決めてもらうものではありません。自分では気づけなかった視点をもらい、最後は自分で決断するためのものなんですよね。
第三章:良い相談をするために必要なのは、正直に話して受け入れる姿勢
では、婚活で誰かに相談するとき、何を意識すればいいのでしょうか。
まず大切なのは、都合のいい情報だけを伝えないことです。「相手の良いところはこうです。でも、気になるところはこうです」と、できるだけ両方を伝える。
さらに、「私はこう思っています」という自分の感情と、「実際に相手がこう言った」という事実も、できるだけ分けて話してみてください。
そして、もう一つ大切なのが、アドバイスを受け入れる姿勢です。
もちろん、言われたことを全部そのまま実行する必要はありません。「それは違うと思う」と感じることだってあるでしょう。でも、反発する前に「なぜこの人はそう考えたんだろう」と一度考えてみる。
良い相談とは、相手に自分の答えを認めてもらうことではありません。自分とは違う視点をもらい、その意見を踏まえたうえで、自分自身が納得できる答えを出すことなんです。
婚活では、どうしても感情が大きくなります。好きな人のことなら良いところばかり見たくなりますし、傷つけられた相手なら悪いところばかり話したくなる。それは自然なことだと思います。
だからこそ、相談するときだけは少し冷静になって、「私は今、欲しい答えに誘導していないかな」と考えてみてください。
そして、相談相手から自分が聞きたくなかった言葉が返ってきたとしても、それを「否定された」と受け取らないことです。もしかすると、その言葉の中に、自分では見えていなかった大切なことが隠れているかもしれません。
相談するということは、誰かに答えを委ねることではありません。自分一人では見えなかったものを、一緒に探してもらうことなんです。
まとめ
婚活で相談するときは、自分に都合のいい情報だけを伝えないことが大切です。良い面も悪い面も正直に伝え、返ってきたアドバイスは、まず一度受け止めてみる。
そのうえで最後は自分で決めればいいんです。相談とは「欲しい答えをもらう場」ではなく、「自分では見えなかった視点をもらう場」だと思います