成果を左右する、制作前に整理すべき3つのこと
ホームページを作ろうとすると、多くの人が最初にデザインを考えます。
「高級感を出したい」
「今風のおしゃれなサイトにしたい」
「AIを使って、すごい動画風のサイトを簡単に作りたい」
しかし、ここから制作を始めると、どこかで見たようなホームページになりがちです。
なぜなら、デザインで何を伝えるのかが決まっていないからです。
ホームページを作る前に、まず整理すべきことが3つあります。
1.誰に届けるのか
「30〜50代の経営者」のような属性を決めるだけでは足りません。
その人は何に困り、どのような状況でサイトを見るのか。
何と比較し、何が不安で決断できないのか。
例えば、同じ経営者でも、
「初めて外注先を探している人」と
「現在の外注先に不満がある人」では、
伝えるべき内容が変わります。
ターゲットを明確にするとは、年齢や職業を決めることではありません。
相手が置かれている状況まで想像することです。
2.なぜ自社が選ばれるのか
「丁寧に対応します」
「高品質なサービスを提供します」
「お客様に寄り添います」
これらは大切ですが、多くの会社が使っている言葉です。
これだけでは、競合との違いは伝わりません。
自社にしかない経験は何か。
顧客から何を評価されているのか。
他社とは何が違うのか。
その違いを証明できる実績はあるのか。
自分たちが強みだと思っていることと、顧客が選んでいる理由は、必ずしも同じではありません。
対話を通して、その会社だからこそ提供できる価値を見つけていきます。
3.どの行動につなげるのか
ホームページを見た人に、最後に何をしてほしいのでしょうか。
問い合わせ、無料相談、資料請求、来店、採用への応募。
目的が違えば、必要な情報も見せ方も変わります。
ただし、必要な項目を決められた順番に並べればよいわけではありません。
よくある構成を並べるだけでは、もう読まれない
LPやホームページでよく見かけるのが、
「こんなお悩みはありませんか?」
という導入です。
そのあとに、サービスの特徴、実績、お客様の声、問い合わせボタンと続きます。
この構成自体が間違っているわけではありません。
しかし、あまりにも多く使われているため、同じ見せ方をするだけでは「いつもの広告」と判断され、読み飛ばされてしまいます。
必要なのは、決められた型に情報を当てはめることではありません。
顧客が実際に感じている不満や迷いを、その会社にしかできない言葉と表現で伝えることです。
例えば、
「こんなお悩みはありませんか?
担当者が何度も変わって困っている」
と並べるよりも、
「担当者が変わるたびに、また一から説明していませんか?」
と問いかける。
そのうえで、
「相談した担当者が、そのまま運用まで伴走します。」
と伝えれば、顧客の悩みと会社の強みが一本につながります。
大切なのは、「悩み」「強み」「実績」という項目を順番に置くことではありません。
相手の状況を理解し、その会社だから言える言葉と、独自の見せ方を考えることです。
本気で考えると、自然とマーケティング分析になる
ここまで考えていくと、自然とマーケティングで使われる3C分析やSWOT分析につながります。
誰に届けるかを考えることは、顧客を知ること。
他社との違いを考えることは、競合を知ること。
選ばれる理由を考えることは、自社の強みや弱みを知ることです。
ただし、最初から分析シートを埋めることが目的ではありません。
決められた施策を当てはめても、その会社ならではの答えは見つからないからです。
まず、その会社の経営者になったつもりで考える。
なぜ、この事業を始めたのか。
顧客から何を評価されているのか。
競合ではなく、この会社を選ぶ理由は何か。
さらに顧客の立場になり、何に悩み、何があれば相談したくなるのかを考えます。
3C分析やSWOT分析は、答えを出してくれるものではありません。
その会社と顧客を深く理解し、考えを整理するための手段です。
デザインは、整理したあとに始まる
誰に届けるのか。
なぜ選ばれるのか。
どの行動につなげるのか。
ここが決まれば、必要なコピー、構成、写真、色、レイアウトも見えてきます。
デザインは、見た目を先に整える作業ではありません。
事業の強みを、届けたい相手に伝わる形へ変換することです。
わたくしは、いきなりデザインを始めません。
まずクライアントと一緒に事業を棚卸しし、自社、顧客、競合を分析します。
そのうえで、クライアントが選ばれるための勝ち筋となる戦略をつくり、デザインへ落とし込みます。
「ホームページを作りたいけれど、何を伝えればよいか分からない」
そのような段階から、ご相談いただけます。