ワンちゃんの転生を描いた
『僕のワンダフルライフ』という映画があります。
私も、これまで何度も犬を飼ってきました。
その中でも、私にとって少し特別なワンちゃんが1匹いました。
かなり前の話しですが、そのワンちゃんにまつわる、映画のような不思議な事があったので、お話しをさせて頂きますね。
彼は保護犬。
野良犬が子犬を生み
殺処分される予定だった子の中から助け出しました。
それまでにも犬は飼った事がありますが
はじめて、自分で選んだ子。
とても頭が良くて、思いやりの強い優しいワンちゃんでした。
その後数年し、私は実家を離れた為
父が面倒を見てくれていました。
亡くなる前後
私はそばに居てあげられませんでした。
離れて暮らしていた期間の方が長かった為
とても悲しくて
強く強く、後悔しました。
「もっと優しくして、いっぱい遊んであげたかった」
「もっともっと幸せにしてあげたかった」と…
何年経っても、その気持ちが消える事はありませんでした。
それから
数年後のある日。
なんとなく、そのワンちゃんとよく散歩していた公園に行き、いつも2人で休憩に座っていたベンチに腰掛けました。
普段、あまり公園のベンチに座る事などないのですが…
その日は、なんとそのベンチに
3時間以上座っていました。
子供が自転車の練習をしに来たり
親子がキャッチボールをしたり
デートをしている人もいたり…
色々な人が入れ替わり立ち代わり
公園で過ごしては帰っていくのを
ただボンヤリと
何時間も眺めていました。
夕方になり、犬の散歩を始める人がチラホラあらわれ始めました。
可愛らしいワンちゃんが公園にやって来て
「あぁ、あの子に少し似ているな」と
懐かしい気持ちで見ていると
そのワンちゃんが
ふと私に気が付きました。
気が付くや否や
小さな身体で飼い主さんを引きずりながら、一心不乱にこちらへ向かってくるのです!
それを見て私は
「あの子も、私を見つけた時にこんな風に寄ってきていたなぁ」と思いながら
飼い主さんに挨拶をして、駆け寄って来たワンちゃんへ手を差し伸べました。
その瞬間
「この子は、あの子だ!!」と感じたのです。
エネルギーも、動作も
全く同じなのです。
彼と同じように
物凄く嬉しそうに、私にくっついてきます。
飼い主さんも
「こんな事、はじめてです…」と本当に驚かれていましたが、私は少し時間を頂いて、その子と会話をしました。
その子は
「もう、心配しなくていいよ。後悔なんかしなくていいよ。今すっごく幸せなんだよ!」と、全身全霊を使って、思い切り伝えてくれました。
女の子になって
小さくなって
少しだけ見た目も変わっていたけれど…
私が何年もの間、あまりにも後悔してずっと泣いていたので
「もう前に進んでね」と
生まれ変わって言いに来てくれたのだと思います。
私は涙が止まらなくなり(またまた飼い主さんビックリ)、それから5日間程、泣き続けました。
それは、数年分の浄化の涙でした。
たくさん泣いて
彼の愛と優しさをたっぷりと受け止めたら
後悔も悲しさも
どこかへ消え去っていました。
それから
また会えるかな?と思い何度もその公園に行っていますが、会えたのはそのたった一度きり。
きっと
大切なことは伝えたから
もうしっかりと前を向いて進んで欲しい、という事なのでしょう。
少し不思議な、転生の話しでした。