人に気を遣いすぎて疲れるとき。自分の気持ちを後回しにしないために

人に気を遣いすぎて疲れるとき。自分の気持ちを後回しにしないために

記事
コラム
「頼まれると、なかなか断れない」
「言いたいことがあっても、つい飲み込んでしまう」

相手の気持ちを考えるあまり、家に帰る頃には
どっと疲れてしまうことはありませんか。

職場でも、家族でも、友人との関係でも、
その場の空気を壊したくなくて、
自分の気持ちを後回しにすることがあります。

気遣いは、人と関わるうえで大切なものです。
でも、それが続くと、自分の心に無理を
させてしまうこともあるのではないでしょうか。

今日は、人を大切にしながら、自分の気持ちも
大切にすることについて考えてみたいと思います。

【1.気遣いが、いつの間にか我慢になるとき】


忙しいときに仕事を頼まれても、断れない。
本当は違うと思っても、話を合わせてしまう。

「ここで断ったら、嫌な顔をされるかもしれない」
「自分が我慢すれば、丸く収まるはず」

そんな思いから、自分の気持ちを飲み込んで
しまうこともあるかもしれません。

もちろん、相手の立場を考えたり、ときには
譲ったりすることが必要な場面もあります。

ただ、いつも自分ばかりが我慢しているなら、
少しだけ立ち止まってみてほしいのです。

「私は、本当はどうしたかったのだろう?」

相手の気持ちと同じように、自分の気持ちにも
目を向けてみることが大切だと思います。

【2.相手を大切にすることは、自分を犠牲にすることではない】


心理学には「アサーション」という考え方が
あります。相手の気持ちや考えを尊重しながら、
自分の思いや意見も適切に伝えることです。

自分の意見を伝えることは、相手を否定したり、
自分の考えを押しつけたりすることとは違います。

例えば、急に頼みごとをされたとき。
無理をして「大丈夫です」と答える代わりに、

「今の仕事が終わってからでもいいですか?」

と、自分の状況を伝える方法もあります。
それで必ず理解してもらえるとは限りません。
でも、自分の事情を知ってもらう一歩にはなります。

相手を思いやることと、自分の考えを持つこと。
その両方を大切にしてもいいのだと思います。

【3.私自身が、職場で我慢し続けた経験】


私も以前、初めての業界で現場の仕事を学ぶため、
一人の従業員として働いたことがありました。
知らないことばかりで、周囲に質問する毎日でした。

ところが、質問しても無視されたり、
面倒そうに教えられたりすることがありました。

「我慢しなければ、場を乱してしまう」

そう思い、とにかく我慢していました。
でも、我慢するほど周囲に声をかけづらくなり、
わからないことさえ聞きにくくなっていったのです。

正直、もう関わりたくないと思うこともありました。
人に囲まれていても、孤独を感じていました。

【4.我慢するだけでなく、できることから変えていく】


そんな中で、私は仕事への向き合い方を見直しました。
とにかく仕事を覚え、勉強を重ねること。
指示を待つだけでなく、できることから先回りして
取り組み、報告・連絡・相談を忘れないこと。

そうしたことを積み重ねていくうちに、
少しずつ周囲との会話が生まれてきました。
やがて、愚痴や何気ない話もしてくれるようになり、
私も自分の考えを伝えやすくなっていきました。

相手が何を考えていたかは、わかりません。
ただ、私の場合は、我慢を続けるだけでなく、
自分から関わり方を変えたことが転機になりました。

もちろん、質問を無視されていい理由など
ありません。周囲の冷たい態度を、
我慢して受け入れ続ける必要もないと思います。

あのときは、我慢が必要な場面もありました。
でも、我慢だけではなく、今の自分にできることを
考えて動く大切さを学んだ経験でした。

【5.自分の気持ちを大切にする、3つの小さな習慣】


人間関係は、急に変えようとしなくても大丈夫です。
まずは、日常の小さな場面から始めてみませんか。

一つ目は、自分の気持ちを確かめること。
「本当はどうしたい?」と自分に問いかけるだけでも、
いつもの我慢に気づくきっかけになります。

二つ目は、すぐに返事をしないこと。
頼まれごとに迷ったら、「少し考えてもいいですか」
と伝えて、判断する時間を持ってみる。

三つ目は、小さな意見から言葉にすること。
「私はこう思います」「今日は難しそうです」など、
相手を責めずに自分の考えを伝えてみる。

もちろん、相手や状況によっては、言いづらい
こともあります。無理に立ち向かう必要はありません。
距離を置いたり、信頼できる人に相談したりすることも
自分を大切にする選択の一つです。

【最後に】


人に気を遣えることは、決して悪いことではありません。
その優しさに、助けられている人もいると思います。

ただ、相手を大切にするために、あなた自身が
いつも我慢し続けなくてもいいのです。

私自身、我慢して孤独を感じた経験があります。
だからこそ、人間関係に悩む気持ちを簡単に
「こうすればいい」と片づけたくありません。

すぐに答えが出なくても大丈夫です。
まずは、自分が何を感じ、何を大切にしたいのか。
そこから少しずつ、一緒に考えていけたらと思います。

話すことで、心に少しずつ春を。

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