「YouTubeの動画が1万回再生されたのに、お客様が増えない」
あなたが店舗を経営していて、こんな経験をしたことはありませんか?
撮影して、編集して、毎週動画を投稿する。
ようやく1万回再生された。
でも、予約も問い合わせも思ったほど増えない。
「もっと再生回数を増やさないとダメなのかな?」
そう考えているなら、少し違う視点からYouTubeを見てほしいと思います。
私は美容室経営に長年携わりながら、寿司専門のYouTubeチャンネルをゼロから立ち上げ、登録者30万人超、総再生1.4億回以上まで成長させ、最終的にチャンネル事業を売却しました。
店舗経営とYouTube運営。
その両方を経験してきた私が大切にしているのは、再生回数だけでなく、視聴者の気持ちがどこまで動いたのかということです。
1. 1万回再生されれば、本来は集客につながる可能性がある
まず、1万回という再生回数は決して小さな数字ではありません。
例えば、福岡の飲食店が地元のお客様に向けて動画を公開し、1万回再生されたとします。
その動画を見た人の中から、来店するお客様が出てきても不思議ではありません。
一方で、全国の人に見られたショート動画が1万回再生されても、来店につながらないことは十分に考えられます。
長尺動画でも、お店とは関係のない話題で再生回数を稼いでいたら、集客への効果は限定的でしょう。
つまり、問題は再生回数だけではありません。
誰に、何を、どこまで伝えられたのか。
ここに集客の違いが生まれると考えています。
あなたにも、知っているけど行かないお店ってありませんか?
知っているけど買わない商品。
名前は知っているけど利用したことがないサービス。
きっと、いくつも思い浮かぶはずです。
それが、認知だけではお客様が動かない理由です。
YouTubeで1万回再生されたとしても、ただお店の存在を知ってもらっただけなら、来店につながるとは限りません。
大切なのは、その次です。
「ちょっと気になる」
「このお店、好きだな」
「ここなら安心して任せられる」
認知を、興味へ。興味を、好意へ。好意を、信頼へ。
私は、ここまで視聴者の気持ちを動かせることが、YouTubeの大きな価値だと考えています。
2. お客様の気持ちには4つの段階がある
私はYouTubeを使った集客を考えるとき、お客様の心理を次の4段階で整理しています。
認知 → 興味 → 好意 → 信頼**
右に進むほど、お店に行きたい、商品を買いたいという気持ちが強くなっていくイメージです。
もちろん、すべてのお客様が必ずこの順番で行動するわけではありません。
興味を持った段階で来店する人もいれば、十分に信頼していても距離や予算の問題で購入しない人もいます。
それでも、動画の役割を考えるうえで、この4段階は非常に役立ちます。
① 認知|こんなお店があるんだ
例えば、YouTubeショートで美味しそうなラーメンの動画が流れてきた。
「へえ、こんなお店があるんだ」
これが認知です。
お店の名前や存在を知ってもらうこと。
集客の最初の入口になります。
しかし、ただ知ってもらっただけでは、わざわざお店に行く理由としては弱いかもしれません。
② 興味|ちょっと行ってみたい
動画を見ているうちに、
「このラーメン、美味しそうだな」
「どこにあるんだろう?」
「値段はいくらだろう?」
と思い始める。
これが興味です。
ここまで気持ちが動けば、実際にお店の名前を検索したり、Googleマップで場所を調べたりする人が出てきます。
近くに住んでいる人なら、この段階で来店を決めることもあるでしょう。
③ 好意|このお店、この人が好きだ
さらに動画を見ていると、店主が毎朝早くからスープを仕込んでいる姿が映る。
スタッフに優しく接している。
お客様のために手間を惜しまず料理を作っている。
そんな様子を見て、
「この店主、いい人だな」
「こういうお店、好きだな」
という気持ちが生まれる。
これが好意です。
単にラーメンが美味しそうというだけではなく、**そのお店や、そこで働いている人を好きになる。**
ここまで来ると、来店する理由はさらに強くなります。
私は、この好意を育てることが動画の大きな価値の一つだと思っています。
④ 信頼|このお店なら間違いなさそうだ
長年培ってきた職人の技術。
食材に対するこだわり。
仕事への真剣な姿勢。
お客様への誠実な対応。
こうしたものが繰り返し伝わることで、信頼が育っていきます。
「この人の作る料理なら食べてみたい」
「このお店なら安心できる」
そう思ってもらえれば、価格や距離などの条件が合ったとき、来店や購入を決断しやすくなります。
認知だけで終わらず、興味・好意・信頼へと気持ちを動かす。
これが、私の考えるYouTube集客の重要なポイントです。
3. なぜ私は長尺YouTubeを重視するのか
ショート動画は、多くの人にお店の存在を知ってもらうのに適しています。
もちろん、ショート動画だけで興味や好意が生まれることもあります。
しかし、15秒や30秒では伝えきれないものもあります。
例えば、寿司職人が一匹の魚を仕入れ、丁寧に捌き、一貫の寿司に仕上げるまで。
その技術。
長年の経験。
仕事に向き合う表情。
なぜその仕事を続けているのかという思い。
こうした内容は、長尺動画だからこそじっくり伝えられます。
私は寿司専門のYouTubeを運営する中で、料理そのものだけでなく、料理を作る人の技術や仕事に向き合う姿を大切にしてきました。
ショート動画で知ってもらい、長尺動画で好きになってもらい、信頼を深めてもらう。
これは、店舗や企業がYouTubeを活用するときに検討する価値のある設計だと考えています。
4. 美容室経営でも大切にしてきたこと
私は1998年から美容室経営に携わってきました。
美容室のお客様は、技術や料金だけでお店を選んでいるわけではありません。
「この美容師さんにお願いしたい」
「このお店の雰囲気が好き」
「ここなら安心して任せられる」
そうした気持ちも来店する理由になります。
例えば、同じカット料金のお店が2軒あったとします。
一方は、名前と料金しか知らない美容室。
もう一方は、動画を通じて美容師の人柄や技術、仕事への思いまで知っている美容室。
あなたなら、どちらを選びやすいでしょうか?
私は、YouTubeにも同じことが言えると思っています。
動画の役割は、ただ情報を伝えることだけではありません。
画面の向こうにいる人を好きになってもらうこと。そして、安心して任せられると思ってもらうこと。
ここまで伝えられるのが、動画の強みだと考えています。
5. 再生回数だけを追いかけると、本来の目的を見失う
YouTube Studioを開けば、再生回数、クリック率、視聴維持率など、さまざまな数字を確認できます。
どれも大切な指標です。
しかし、店舗経営者にとって最終的に重要なのは、再生回数が増えることだけではないはずです。
予約が増えること。
新しいお客様が来店すること。
商品が売れること。
採用につながること。
そのためにYouTubeを使っているのではないでしょうか。
私なら、動画を企画するときに次のことを考えます。
- 認知を広げるための動画なのか
- 興味を持ってもらうための動画なのか
- お店やスタッフに好意を持ってもらうための動画なのか
- 技術や実績を伝えて信頼を深めるための動画なのか
すべての動画に、同じ役割を持たせる必要はありません。
大切なのは、チャンネル全体でお客様との関係を育てていくことです。
6. 最後に|あなたのYouTubeは、どこまでお客様の気持ちを動かしていますか?
動画を100本投稿した。
登録者が1,000人になった。
再生回数が1万回を超えた。
それは素晴らしい成果です。
ただ、店舗や企業のYouTubeなら、もう一つ確認してほしいことがあります。
「その動画を見た人は、お店のことを知っただけなのか。それとも、行きたいと思うところまで気持ちが動いたのか?」
認知だけで終わっていないでしょうか。
興味を持ってもらえているでしょうか。
お店や働く人に好意を持ってもらえているでしょうか。
信頼を感じてもらえているでしょうか。
私はYouTubeの再生回数を増やすことだけが仕事だとは考えていません。
動画を通じて、まだお店を知らない人に興味を持ってもらい、好きになってもらい、信頼してもらう。
その結果として、来店や購入につながる仕組みを作ることが大切だと考えています。
私はYouTube登録者30万人超のチャンネル運営と事業売却、美容室経営、ECなどの経験をもとに、YouTubeの運用方針や集客導線の設計を行っています。
「動画を頑張っているのに、集客につながっていない」
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そんな方は、プロフィールからYouTubeの運用方針設計・導線設計サービスをご覧ください。
再生されるだけで終わらない。お客様の気持ちが動くYouTubeを、一緒に考えていきましょう。