「サムネイルを変えれば、もっと再生されるはず」
そう思って、公開後に何度もサムネイルを作り直していませんか?
文字を大きくする。色を派手にする。人物の表情を目立たせる。
それでも再生回数が100回、200回で止まってしまう。
もし今、そんな状況なら、一度考えてほしいことがあります。
その動画は、サムネイルを変えれば本当に見たくなる内容なのでしょうか?*
私は寿司専門のYouTubeチャンネルをゼロから立ち上げ、登録者30万人超、総再生回数1.4億回以上まで成長させ、最終的にチャンネル事業を売却しました。
その経験から感じているのは、サムネイルは重要ですが、サムネイルだけで動画が伸びるわけではないということです。
1. サムネイルの前に「誰が見たい動画なのか」
例えば、料理のYouTubeチャンネルで次の2本を投稿するとします。
A:「今日の仕込み風景を紹介します」
B:「1匹数万円の高級魚が、寿司になるまで」
同じように魚を捌く映像でも、視聴者が感じる興味は違います。
Aは、すでにその店や職人に興味がある人向け。
Bは、その店を知らない人でも「どんな魚なんだろう」「どうやって寿司になるんだろう」と興味を持つ可能性があります。
つまり、サムネイルのデザインより先に、見たいと思わせる企画が必要なのです。
2. クリック率が低い=サムネイルが悪い、ではない
YouTube Studioでは、インプレッションのクリック率(CTR)を確認できます。
例えば、インプレッションが10,000回、CTRが2%なら、インプレッションからの再生は約200回です。
CTRが4%になれば約400回。
数字だけを見ると、サムネイル改善の効果は大きく見えます。
ただし、CTRは視聴者層や表示場所、動画のテーマによっても変わります。
私ならCTRを見るとき、必ず次の3つを合わせて確認します。
- どんな人に動画が表示されているか
- タイトルとサムネイルが同じ期待を作れているか
- クリックした人が冒頭で離脱していないか
クリック率だけを追いかけて、視聴者が求めていない動画を作っても、長期的な成長にはつながりません。
3. タイトルとサムネイルは、同じ言葉を繰り返さない
例えばタイトルが、
「創業100年の寿司店|職人が高級マグロを捌くまで」
だったとします。
サムネイルにも、
「創業100年の寿司店」
とだけ書いてしまう。
これでは、タイトルと同じ情報を繰り返しているだけです。
私なら、サムネイルには職人の包丁と大きなマグロを見せ、短い言葉で別の興味を作ることを考えます。
タイトルで内容を伝える。
サムネイルで見たい気持ちを作る。
この役割分担が重要です。
4. 再生されても、最初の30秒で離脱されたら意味がない
タイトルとサムネイルに興味を持って、視聴者がクリックした。
でも、動画が始まると長い挨拶や説明が続く。
せっかく興味を持ってくれた視聴者が、肝心の場面を見る前に離れてしまいます。
私が動画を考えるときは、冒頭で何を見せれば続きを見たくなるかを大切にしています。
寿司職人の動画なら、美しく完成した寿司、迫力のある包丁さばき、職人ならではの技術。
そうした場面をどの順番で見せるのか。
サムネイルで約束した興味に、動画の冒頭できちんと応える。
ここまで考えて、初めてタイトル・サムネイルの改善が生きてくると思っています。
5. 私がサムネイルを改善するときの順番
私なら、次の順番で確認します。
① 企画
そもそも、そのテーマを見たい視聴者がいるのか。
② タイトル
誰に何を伝え、何に興味を持ってもらうのか。
③ サムネイル
スマートフォンの小さな画面でも、瞬間的に興味を引けるか。
④ 冒頭30秒
クリックした視聴者の期待に応えているか。
⑤ 公開後の数字
CTRだけでなく、インプレッション、視聴維持率、流入経路を合わせて確認する。
この順番を飛ばして、サムネイルの色や文字だけを変えても、改善すべき本当の原因を見落としてしまいます。
最後に|次の動画を作る前に
毎週時間をかけて撮影し、編集して、サムネイルを作る。
それでも数字が伸びないのは、つらいことだと思います。
だからこそ、私は再生回数が伸びない人に、むやみに投稿本数を増やすことをおすすめしません。
一度、自分の動画を視聴者の立場から見直してみてください。
「この動画を知らない人が、なぜクリックするのか?」
その答えが見つからなければ、改善するのはサムネイルではなく、企画やタイトルかもしれません。
私は現在、YouTubeの実際の運営経験をもとに、タイトル・サムネイルの改善やチャンネル診断を行っています。
「自分の動画はどこを直せばいいのか」
そう感じている方は、プロフィールから「タイトル・サムネイル改善サービス」または「YouTubeチャンネル診断」をご覧ください。
次の1本を投稿する前に、今ある動画を見直すことから始めてみませんか?