難しい曲=評価されるは間違い?コンクール選曲で大切なこと

記事
音声・音楽
「難しい曲の方が評価されそう」
「せっかくなら上級曲に挑戦したい」

コンクールへ向けて選曲をする中で、
そんな風に考えたことはありませんか?

もちろん、難易度の高い曲には華やかさがあります。
高度なテクニックが必要な曲は、それだけでインパクトもあります。

しかし実際のコンクールでは、
“難しい曲を弾いた人が必ず評価される”
とは限りません。

むしろ、

・今のレベルに合っているか
・その人らしさが出ているか
・完成度高く演奏できているか

といった部分が、非常に重要になります。

今回は、コンクール指導を行う現役講師の視点から、
「コンクール選曲で本当に大切なこと」
について詳しく解説します。

選曲で失敗しないための考え方については、こちらも参考にしてください。


コンクールで本当に見られているもの


コンクールというと、
「誰が一番難しい曲を弾けるか」
というイメージを持つ方もいるかもしれません。

ですが実際には、

・音色
・リズム感
・表現力
・音楽性
・完成度

など、総合的に評価されることがほとんどです。

例えば、
難しい曲を演奏していても、

・テンポが不安定
・音を追うだけになっている
・余裕がなく聴こえる

という状態では、
演奏の魅力が十分に伝わりません。

反対に、
少しレベルを抑えた曲でも、

・自然な歌い方
・美しい音色
・丁寧な表現

ができている演奏は、
非常に印象に残ります。

“難しい曲を弾くこと”
よりも、

“その曲をどう演奏しているか”

の方が、ずっと大切なのです。

難しすぎる選曲で起こりやすいこと

■ 譜読みだけで精一杯になる

難易度が高すぎる曲は、
音を追うことに集中しすぎてしまい、
表現まで意識が回らなくなることがあります。

・強弱
・フレーズ感
・音色の変化

など、音楽的な部分は
“余裕”があってこそ表現できるものです。

■ 本番で崩れやすくなる

コンクール本番は、普段以上に緊張します。

そのため、
ギリギリで弾けている状態だと、
本番で崩れてしまうリスクも高くなります。

「普段は弾けていたのに…」
という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

本番で力を発揮するためには、
“安心感のある完成度”
が非常に重要です。

■ 曲の魅力より“必死さ”が目立ってしまう

本来は美しい曲でも、
演奏者に余裕がないと、
どうしても“頑張って弾いている感”が強くなってしまいます。

すると、聴いている側も
音楽そのものに集中しにくくなります。

コンクールでは、
「自然に音楽が流れている」
という印象が、とても大切です。

評価されやすい選曲とは?


では、どんな曲がコンクールで映えるのでしょうか?

それは、
“その人の魅力が自然に伝わる曲”です。

例えば、

・リズム感が良い人
→ 軽快で勢いのある曲

・音色がきれいな人
→ 歌うような表現ができる曲

・迫力ある演奏が得意な人
→ 華やかでスケール感のある曲

など、
人によって“映える曲”は全く違います。

また、
「少し頑張れば届く」
くらいの難易度が、
成長にも繋がりやすいです。

「自分に合う曲」を見つけることが大切


選曲で大切なのは、

“今の自分を一番魅力的に見せてくれるか”

という視点です。

つい、
「有名だから」
「人気曲だから」
「上級曲だから」

という理由で選びたくなることもあります。

しかし、
本当に大切なのは、
その曲が“自分に合っているか”です。

無理をした選曲より、
自分らしさが自然に出る曲の方が、
結果として高く評価されることも多くあります。

現役講師が選曲で見ているポイント


私は普段、
コンクール指導を行う中で、

・音色
・リズム感
・身体の使い方
・得意な表現
・苦手な動き

などを見ながら選曲を行っています。

また、

「今は少し苦手だけれど、
この力を伸ばしたい」

という場合には、
課題克服を目的とした選曲をすることもあります。

単純に“弾ける曲”ではなく、

“その人の魅力が伝わる曲”

を選ぶことが、
コンクールでは非常に重要なのです。

選曲で、演奏は大きく変わる

コンクールにおいて、
選曲は演奏の印象を左右する大切な要素の一つです。

もちろん、
最終的には演奏そのものが最も重要になります。

ですが、
自分に合った曲を選ぶことで、

・表現しやすくなる
・演奏に余裕が生まれる
・本来の魅力を伝えやすくなる

など、大きな変化が生まれます。

また、発表会ではコンクールとはまた少し違った選曲ポイントがあります。
こちらの記事もぜひご覧ください。


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