🦋✨『魂の体外旅行』という本
魂や意識の不思議に興味がある方へ
こんにちは。おちゃのこです。
今日は、少し不思議な本を一冊ご紹介します。
ロバート・A・モンローの『魂の体外旅行』です。
「体外離脱」と聞くと、身体から意識が抜け出して旅をするような光景を想像するかもしれません。
本当にそんなことが起こるのでしょうか。
すぐに答えは出ませんが、「人間の意識って、いったい何だろう」と考えてみるのは面白いものです。
そんな問いに興味がある方に、知っていただきたい一冊です。
どんな本なのでしょう
『魂の体外旅行』は、1985年にアメリカで刊行された『Far Journeys』の日本語版です。日本では1990年に日本教文社から刊行されました。副題は「体外離脱の科学」。
著者のモンローは、身体から意識が離れたように感じる体験をきっかけに、意識の探索を続けた人物です。
本書には、音響を使って通常とは異なる意識状態を探ろうとする「ヘミシンク」、研究所の参加者たちによる探索、そして著者自身が報告した非日常的な体験が登場します。
目次を見ると、前半は「近距離到達」、後半は「遠距離到達」という二部構成です。探索が進むにつれて、話は日常の感覚から遠く離れた世界へと広がっていきます。
もっとも、体外離脱のような体験が報告されていることと、実際に意識が身体を離れて移動したことが証明されているかどうかは、別の問題です。
その点を分けて考えながら読むと、この本は、意識についての興味深い問いを投げかける一冊として楽しめるのではないでしょうか。
体外離脱の話だけでは終わらない
この本をおすすめしたい理由は、体外離脱という現象の珍しさだけではありません。著者の探索が、人間の意識や人生そのものへの問いにつながっていくところです。
意識と身体は、どのように関わっているのでしょう。
人間がさまざまな感情を抱き、人生を体験することには、どんな意味があるのでしょう。
例えば本書の後半には、「ルーシュ(Loosh)」という独特な概念が登場します。
モンローが報告した体験の中では、生命活動から生まれるとされる、目に見えないエネルギーのようなものとして語られます。特に、人間の感情との関係が描かれます。
最初に示される説明は、少し衝撃的です。生命の葛藤や苦痛までもが、何かを生み出すために利用されるかのように語られるからです。
そんな話を聞いたら、「人間は、誰かのために生きているということ?」と思ってしまいそうです。
モンロー自身も、その説明に強く動揺します。
けれど、話はそこで終わりません。彼はその後、受け取った情報の理解を問い直し、「ルーシュ」と「愛」の関係について考えを進めます。
最初に聞いた説明が、必ずしも全体を言い表しているとは限らない。
著者が受け取った情報をどう受け止め、戸惑い、考え直していくのか。そこにも、この本を読むときの興味深い視点があるように思います。
なお、ルーシュは著者が報告した体験の中で語られる概念であり、その実在が科学的に確認されているわけではありません。
私がこの本に関心を持つ理由
私は「想いだす法則」という、自分なりの人生観を考えています。
その中では、人間が自分の人生を選び、体験を味わうことを大切にしています。また、人間の体験は、魂にとっても新しい可能性が生まれるきっかけになるのではないか、と考えています。
モンローが語る世界と、私の考え方は同じではありません。
それでも、「人間の体験には、自分が今考えている以上の広がりがあるのかもしれない」という問いには、惹かれるものがあります。
本を読む楽しさは、著者の考えにすべて賛成することだけではないと思うんです。
「そんな見方もあるんだ」と驚いたり、「そこは少し違う気がする」と考えたり。
いつもとは違う角度から、人生や世界を眺めてみる。それだけでも、面白い体験ですよね。
(興味のある方へ)
『魂の体外旅行』は、モンローの三部作の第2作にあたります。
最初の探索から知りたい方には、第1作『体外への旅』。さらに大きな自己や人生の意味についての探究に関心がある方には、第3作『究極の旅』もあります。
体外離脱、変性意識、魂、死後の世界といったテーマに興味がある方。
あるいは、そうした話をそのまま信じるわけではないけれど、「人間とは何か」を少し違う角度から考えてみたい方。
そんな方は、書店や図書館で一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。思いがけない問いに出会えるかもしれません。
書かれていることを、すべて信じる必要はありません。
面白いと思うところも、納得できないところも、自分なりに考えながら読んでみる。
本を閉じたあと、いつもの日常が少し違って見えることがあるとしたら。
それもまた、読書が連れてきてくれる素敵な体験かもしれませんね。
/ 書籍情報・参考資料 /
著者:ロバート・A・モンロー
書名:『魂の体外旅行:体外離脱の科学』
訳者:坂場順子/監修:笠原敏雄
出版社:日本教文社
刊行:1990年(国立国会図書館の書誌では5月)
原著:Far Journeys(1985年)
ISBN:9784531080632
・日本教文社『魂の体外旅行』書籍紹介・目次
・国立国会図書館サーチ『魂の体外旅行:体外離脱の科学』
・モンロー研究所・著者と三部作の紹介(英語)
・原著出版社の三部作案内(英語)
注記:国立国会図書館の記録は1990年5月刊・493ページ、出版社の販売ページは発売日1990年1月1日・504ページと記載しています。国立国会図書館サーチに掲載された本の紹介文・目次には、出版情報登録センター(JPRO)提供の情報が含まれます。
▼「想いだす法則」
国立国会図書館といえば、私が国土交通省で研究職をしていた頃に書いた論文も、2件収蔵されています。
こちらは純粋に工学分野の内容。
魂とは何の関係もありませんけどね。(笑)