教養としての近代思想⑫:現象学

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フッサール:ドイツの哲学者。事物の実在に関する判断を差し控えるエポケー(判断停止)によって、意識に現れる現象をありのままに記述し、考察する学問(現象学)を確立しました。マックス=シェーラーの哲学的人間学、ハイデッガーの現象学的存在論、サルトル、メルロー=ポンティらに絶大な影響を及ぼしました。

事象そのものへ:いかなる先入観、形而上学的独断にも囚われずに存在者に接近し、諸学を基礎づける根源的な厳密学としての哲学を樹立する方法を求めたフッサールの研究格率(規則・原則)です。

エポケー(判断中止):世界の実在性について判断を停止、事実をあるがままに受け入れること。

現象学的還元:あらゆる認識行為は「主体による生活世界の主観的な確信である」とし、立ち現われてくる生活世界に対する「確信成立の条件と構造」を解明する思考行為を言います。

ノエシス:思考作用(志向作用、意味付与作用)。意識の作用的側面。

ノエマ:思考対象(思考作用によって構成されたもの)。意識の対象的側面。

メルロ―=ポンティ:サルトルとともに雑誌『現代』を創刊し、実存主義の展開にも関わりますが、後に袂別して独自の現象学的哲学を切り開きます。特に後期フッサールの影響を強く受け、ゲシュタルト心理学を批判しつつ、身体性や知覚経験など人間存在の両義性を記述して、超越論的観念論としての現象学を方向転換させましたた。『知覚の現象学』。
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