先週末の振り返り
金曜日のドル円は、重要な経済指標がなく、需給に左右されながらも全体的には小動きに終始した。
ただしFed関係者の発言は注目に値するものだった。先週のFOMCで利下げに反対票を投じたクリーブランド連銀のグールズビー総裁が講演を行い、意外にも来年は予測中央値よりも多くの利下げを予想していると述べた。「私はタカ派ではない」と。
彼の反対票は、政府機関閉鎖によるデータ不足への慎重論から来たものらしい。ただし彼は来年のFOMCで投票権を持たない。
一方、来年の投票権を持つクリーブランドのハマック総裁は「物価上昇圧力は高すぎる」として、現行金利水準の維持を望む姿勢を示した。
日銀短観について
今朝8時50分に発表された10月〜12月期の日銀短観は、前回から微増にとどまった。大企業の製造業、非製造業、設備投資——いずれも弱い結果だった。円安方向への反応が警戒されたが、目立った影響はなかった。
今夜の注目ポイント
22時30分:ニューヨーク地区製造業景況指数
12月の製造業景況指数としては最速の発表となる。年初や春先と比べると、ようやく上向きつつある。人件費や素材価格の上昇、関税政策という負担を、製造業者たちは少しずつ吸収しているようだ。
仕入れ価格指数は10月から低下傾向にあり、予想値は景気の分水嶺である0を超える10。また、前回年内高水準に達した6ヶ月先の雇用投資指数が引き続き良好さを保てるかにも注目したい。
ただし、この指標は予想と結果の乖離が大きくなりがちだ。事前にポジションを仕込み切ってしまうのは得策ではない。
24時:NAHB住宅市場指数
焦点は、年初の水準である40台に戻せるかどうか。7月から7ヶ月連続で40を割り込んでおり、予想通りの39なら8ヶ月連続となる。
FRBが3回連続で利下げを決定し、住宅ローン金利は年初より低下している。住宅建設業者たちは建設ペースを落としながら、価格引き下げと販売奨励を組み合わせて買い手を引きつけてきた。ようやく前向きな兆しが見え始めており、今夜の住宅市場指数は予想を上回る可能性がある。その場合のドル買いにはやや警戒が必要だ。
24時30分:ウィリアムズNY連銀総裁講演
彼は11月21日に「短期的な利下げの余地はまだある」と発言し、利下げの織り込みが一気に進んだ人物だ。ニューヨーク地区は12地区の中で唯一、毎年FOMCの投票権を持つ特別な立場にある。実際に利下げが決定された今、来年の金利水準やインフレに対する温度感に変化があるか注目しておきたい。
本日のサポート&レジスタンス
レベル価格第2レジスタンス156円48銭第1レジスタンス156円16銭現在値155円80銭付近第1サポート155円48銭第2サポート155円12銭
先週末に155円台をキープできたことで、仮に154円台を見せる場面では買いが入りそうだ。特に第1サポートの155円48銭で下げ止まれば、156円台を狙う動きが期待できる。
ただし先週は寸前のところで157円台に乗せることができなかった。156円台での攻防は激しくなる可能性がある。
まとめ
今夜は細かく見ればそれなりに注目点はあるものの、明日の雇用統計を前に控えめな変動に終始する可能性もある。冷静さを失わず、目先の動きを狙いすぎないこと。1日の変動幅は拡大傾向にあるため、ポジションの管理には気をつけておきたい。