会議の内容を議事録にまとめたいけれど、録音を聞き直す時間がない。そんなときに便利なのが、文字起こしの依頼です。
ただ、録音のしかたや渡す情報によって、仕上がりの読みやすさはかなり変わります。ここでは、依頼する前にやっておくと良いことをまとめました。
【録音するときに気をつけたいこと】
文字起こしの仕上がりをいちばん左右するのは、録音の聞き取りやすさです。
・録音する機器は、話す人たちの真ん中あたりに置く
・机の上に置くときは、ハンカチなどを下に敷くと、机をたたく音やキーボードの音が入りにくくなる
・エアコンやプロジェクターの送風口の近くは避ける
・オンライン会議なら、会議ツールの録音機能を使うと、声がはっきり残りやすい
・スマホで録音するときは、通知や着信で録音が止まらないよう、機内モードなどにしておく
また、何人かが同時に話している部分は、人でもAIでも聞き取りが難しくなります。進行役の方が「では、〇〇さんから順にお願いします」と順番を決めるだけでも、聞き取りやすさが変わります。
【参加者と用語のメモを用意する】
依頼のときに、次のようなメモを添えると、聞き間違いがぐっと減ります。
・参加者の名前と読み方(例:東海林=しょうじ)
・社内でよく使う言葉、商品名、略語(例:「SK案件」=新規顧客の案件)
・話し手を見分ける手がかり(例:司会は女性、報告は男性2人)
文字起こしをする側は、会議の背景を知りません。名前や商品名は、音だけでは漢字が分からないことが多いため、このメモがあるかないかで、あとの手直しの量が大きく変わります。
【どんな形で受け取りたいかを決めておく】
文字起こしには、大きく分けて次のような形があります。
・素起こし:「えー」「あのー」も含めて、話した言葉をそのまま書く
・ケバ取り:意味のない言葉や言い直しを取りのぞいて、読みやすくする
・要約:話の流れをまとめて、議事録に近い形にする
社内の議事録に使うなら、ケバ取りで受け取って、要点を自分でまとめるのが使いやすいことが多いです。発言をそのまま残したい場合は、素起こしが向いています。
あわせて、話し手の名前を入れるか、何分ごとに時間(タイムスタンプ)を入れるかも決めておくと、あとで録音を聞き直すときに便利です。
受け取るファイルの形(Word、テキストなど)も伝えておけば、届いたものをそのまま議事録の下書きとして編集できます。
【小さなコツ:録音の最初に「日付と参加者」を声で入れる】
録音を始めたら、最初に「10月15日、営業会議です。参加者は〇〇、△△、□□です」と、ひと言入れてみてください。
これだけで、あとから「どの会議の録音だったか」を探す手間が減り、文字起こしをする側も、声と名前を結びつけやすくなります。
録音ファイルの名前も「20261015_営業会議」のように日付から始めておくと、並べたときに探しやすくなります。
かんたんなことですが、録音ファイルが増えてくるほど役に立つ習慣です。
こうした作業のご相談は、こちらの出品で承っています。