「毎朝、システムから出したデータをExcelに貼って、並べ替えて、集計表を作る」。
こうした決まった作業は、Excelのマクロ(VBA)にすると、ボタン1つで終わるようにできることがあります。
ただ、「本当にそこまで短くなるの?」と思う方も多いはずです。ここでは、時間の考え方と、マクロに向いている作業の見分け方をまとめました。
【まずは今の作業時間を計ってみる】
マクロでどれくらい短くなるかは、作業の中身によって大きく変わります。そこでおすすめなのが、今の作業を一度、スマホのストップウォッチで計ってみることです。
たとえば、架空の事務所で次のような作業をしているとします。
・CSVを開いて、決まった表に貼り付ける:5分
・不要な列を消して、日付順に並べ替える:5分
・担当者ごとに合計を出して、印刷する:5分
合計15分の作業を、月に20日行っているとすると、月に約5時間です。
こうして数字にすると、「ここに手をかける価値があるか」が判断しやすくなります。
【マクロにすると、どこが短くなるか】
上の例のような「毎回同じ手順のコピー・貼り付け・並べ替え・集計」は、マクロにすると数秒から数十秒で終わることが一般的です。
一方で、短くならない部分もあります。
・元のデータを取りに行く、ファイルを探す
・できあがった表を目で見て確認する
・いつもと違うデータを手で直す
そのため、一般的な目安としては「15分の作業が、確認を含めて数分になる」くらいに考えておくと、期待とのずれが少なくなります。
時間だけでなく、貼り付け位置のずれや、並べ替え範囲の選びもれといった、うっかりミスが起きにくくなるのも大きな利点です。
【マクロに向いている作業、向いていない作業】
向いているのは、次のような作業です。
・手順が毎回同じで、人によって判断が変わらない
・元のデータの形(列の並びなど)が決まっている
・毎日、または週に何度もくり返している
反対に、毎回レイアウトが違う資料や、「そのときの状況を見て決める」作業は、マクロにしても手直しが多くなりがちです。月に1回、5分で終わる作業なら、無理にマクロにしなくてもよいかもしれません。
【小さなコツ:「マクロの記録」で手順を書き出してみる】
Excelには、操作をそのまま記録してくれる「マクロの記録」という機能があります。
「開発」タブ(表示されていない場合は、オプションの「リボンのユーザー設定」で表示できます)から「マクロの記録」を押し、いつもの作業をしてから「記録終了」を押すだけです。
記録したものは、そのままだと別の日のデータでうまく動かないこともありますが、作業の手順を整理するのに役立ちます。
「自分の作業はこういう手順だったのか」と分かるだけでも、人に頼むときの説明がとても楽になります。
こうした作業のご相談は、こちらの出品で承っています。