仕事から帰ってきたら、子どもも旦那も、とりあえずソファーに座ります。
でも、私は座れ ません。
カバンを置いて、そのままキッチンへ直行。冷蔵庫を開けて、晩ごはんの準備を始めます。
野菜を切りながら考えているのは、明日の晩ごはんのこと。
「あ、明日はあの予定があったな」
「そういえば、あの人に連絡せなあかんかった」
キッチンのそばに置いているスマホが鳴れば、手を止めて通知を確認する。
手は今日の晩ごはんを作っているのに、頭の中はもう明日のことでいっぱい。
これ、私だけじゃないと思うんです。
仕事が終わっても、家に帰れば次の仕事が待っている。
ママには「退勤後」って、なかなかないんですよね。
家族が寝てから、もうひとつの仕事が始まる
晩ごはんを作って、片づけて、お風呂の準備をして、子どもらのことをして。
やっと家の中が静かになった頃、今度はパソコンを開きます。
45歳から副業を始めて、フリーランスとして働くようになった私。
会社勤めと違って、フリーランスには決まった退勤時間がありません。
やろうと思えば、仕事なんていくらでもあります。
あれもやりたい。これも終わらせたい。
特に仕事を始めたばかりの頃は、少しでも早く結果を出したくて、とにかく必死でした。
当時はパートを3つ掛け持ちしながら、子どもの習い事の送迎も週5日。
家事を終わらせてからパソコンに向かい、気づけば2時や3時になることも珍しくありませんでした。
眠くなったら顔を洗う。
冷たい水を飲む。
それでも眠たかったら、自分の体をつねってみる。
そこまでしても目が閉じてきて、気づいたらパソコンの前で寝てしまっていたこともあります。
当然、次の日はぐったり。
頭はぼーっとするし、仕事の効率も悪い。
それでも当時の私は、頑張ることをやめたら、せっかくここまでやってきたものが止まってしまうような気がしていました。
仕事を終わらせる基準が、時間じゃなくて体力の限界になっていたんです。
今思えば、そらしんどいわな(笑)。
限界まで頑張らなあかん時期も、私はあると思う
誤解してほしくないのですが、私は「無理せず、自分のペースでやればいい」という言葉が、いつでも正解だとは思っていません。
何か新しいことに挑戦するとき。
今までできなかったことをできるようにするとき。
どうしても踏ん張らなあかん時期って、あると思うんです。
私自身、45歳からデザインを学び始めて、必死に勉強して、無料制作をして、営業して。なかなか仕事が取れなくても、諦めずに続けてきました。
あの頃の頑張りがあったから、今の自分がいる。
だから、あの時間を無駄だったとは思っていません。
ただ、ひとつ気づいたことがあります。
限界まで頑張ることと、限界まで頑張り続けることは違う。
短期間なら踏ん張れても、それを何年も続けていたら、いつか体も心もついてこなくなる。
仕事で成果が出ても、疲れ果てて家族との時間を楽しめなかったら?
自分の好きなことを仕事にしたはずなのに、毎日しんどい顔をしていたら?
それって、私が本当に望んでいた働き方なんやろうか。
そんなことを考えるようになりました。
フリーランス4年目。ようやく決めた自分との約束
今の私には、ひとつルールがあります。
どんなに仕事が残っていても、夜0時半には終わらせる。
もちろん、本当はもっと早く寝られたらいいんですけどね(笑)。
それでも、以前のように眠気と闘いながら、限界まで仕事をすることはやめました。0時半になったら、パソコンを閉じて寝る。
終わらなかった仕事は、また明日。
最初から全部を完璧に終わらせようとしない。
フリーランスになって4年目。
ようやく、自分の体を思いやれるようになってきた気がします。
ただ、夜の仕事を終わらせたからといって、頭の中まで完全に休めるわけではありません。
朝、予定が詰まっている日は、目覚ましより早く目が覚めることもあります。
「今日、何があったっけ?」
「あの連絡、忘れてないかな?」
「何時までに、あれを終わらせなあかんかったな」
まだ布団の中にいるのに、頭の中では一日が始まっています。
そんなときは、スマホのカレンダーを確認して、絶対に忘れたらあかんことをメモに書き出します。
頭の中だけで全部覚えておこうとしない。
それだけでも、ずいぶん楽になりました。体がしんどくない日は、思い切って早起きして仕事をすることもあります。
大事なのは、何時まで働くかということ以上に、自分の体の声をちゃんと聞いてあげることなんやと思います。
ママって、自分の頑張りを当たり前にしすぎてない?
毎日、家族のごはんを作る。
子どもの予定を把握する。
学校のこと、習い事のこと、家のこと。
その合間に自分の仕事もする。
総務省の2021年「社会生活基本調査」によると、6歳未満の子どもがいる家庭で、妻が家事や育児、買い物などに使う時間は1日平均7時間28分。夫の1時間54分と比べると、約4倍です。
もちろん、家庭によって状況は違います。
それでも数字を見ると、ママが感じている忙しさは、決して気のせいではないことがわかります。
ひとつひとつは、そんなに大したことじゃないように思えるかもしれません。
でも、それが毎日、何年も続いている。
これって、すごいことやと思うんです。
私も3人の子どもを育てながら、ずっと仕事をしてきました。
振り返れば、ようやってきたなと思うことは山ほどあります。
でも、その真っ最中には、そんなふうに思えませんでした。
できたことより、できなかったことが気になる。
晩ごはんを作ったことより、片づけが終わっていないことが気になる。
今日頑張ったことより、明日やらなあかんことが気になる。
自分がどれだけ頑張ったかを振り返る前に、次の「やらなあかん」が始まってしまうんですよね。
だからこそ、私は最近、自分にも「ようやってるやん」って言ってあげるようにしています。誰かに褒めてもらうのを待つんじゃなくて、自分で自分の頑張りを認めてあげる。
できなかったことがあっても、「まあええか」と思える日を少しずつ増やしていく。
それぐらいで、ちょうどええんちゃうかなと思っています。
頑張ることをやめるんじゃなくて、頑張り方を変えよう
私はこれからも、仕事を頑張りたいです。
新しいことにも挑戦したいし、まだまだやってみたいこともあります。
でも、仕事のために自分の体を犠牲にすることが、頑張ることだとは思わなくなりました。
子どもらとくだらないことで笑ったり、家族とゆっくりごはんを食べたり。
そんな時間も、私にとっては大事な時間です。
仕事も、家族も、自分自身も。
どれかひとつを大事にするために、ほかの何かをずっと我慢し続けるんじゃなくて、その時々で自分なりのバランスを見つけていきたい。
もちろん、毎日うまくいくわけじゃありません。
今でもバタバタするし、やり残したこともいっぱいあります。
それでも、以前よりは「今日はここまで」と言えるようになりました。
頑張ることは大切。でも、頑張り続けられる自分でいることは、
もっと大切。
48歳になった今、そんなふうに思っています。
そして、この記事を読んでくれているママたちにも伝えたい
今日も家族のために動いて、自分の仕事もして、あれこれ考えて。
思うようにできなかったことがあったとしても、今日一日をちゃんと乗り切った。
それだけで、十分頑張ってると思うんです。
だから、たまには自分にも言ってあげてください。
「今日も私、よう頑張ったな」って。
誰よりも自分の頑張りを知っているのは、自分自身なんやから。
もっと自分のこと、褒めてええんやで。
それでも、うまく自分を褒めれんかった時は
いつでもおかんに話に来てね