当時の私は、3つの仕事を掛け持ちしていました。
子育てして、家事して、仕事して。
それだけでも毎日てんやわんや。
そんな中、子どもがスイミングで育成選手を目指すことになりました。
本格的にやるとなると、週に5日ほど練習に通わないといけない。
当然、送迎も必要です。
「3つ仕事しながら、週5日スイミングの送迎って……
どうやって時間つくるん?」
今までの働き方では、どう考えても時間が回りません。
でも、
「お母さんが仕事やから無理」
という理由で、子どもがやりたいと言っていることを諦めさせるのも嫌でした。
仕事は続けたい。
でも、子どものやりたいことも応援したい。
だったら……
私が働き方を変えたらいいんちゃう?
そう思ったことが、すべての始まりでした。
とはいえ、当時の私に、
「これがやりたい!」
というものがあったわけではありません。
「得意なことを仕事にしましょう」
「あなたの強みを活かしましょう」
副業について調べると、こんな言葉をよく見かけました。
でも私は、
「いや、その得意と強みが分からんねん!」
って感じ(笑)
特別なスキルがあったわけでもない。
起業したいという大きな夢があったわけでもない。
ただ、
子どものやりたいことを応援しながら、自分も働き続けられる方法を見つけたかった。
そこから、私の45歳の挑戦が始まりました。
‣欲しかったのは「自分で時間を決められる仕事」
そこから、
「家でできる仕事って何があるんやろ?」
「自分で働く時間を決められる仕事ってないんかな?」
と探し始めました。
別に起業家になりたかったわけではありません。
「好きなことを仕事にして、自由にキラキラ働きたい!」
みたいな理由でもありません(笑)
もっと現実的でした。
子どものやりたいことを応援しながら、
私も仕事を続けられる働き方が必要だった。
それだけです。
そして、いろいろ調べている中で見つけたのがWebデザインでした。
パソコンがあれば家でもできる。
自分で仕事を受けられるようになれば、自分で時間を調整できる。
「これやったらできるかもしれない」
そう思って、45歳から勉強を始めました。
‣やってみたら……全然うまくいかんかった(笑)
Webデザインを勉強したら、少しずつ仕事が取れるようになって……
なんて、そんな順調な話ではありません(笑)
むしろ、
全然うまくいかない。
仕事を取るために営業DMを送りました。
100件送っても、返事が来るのは1〜2件あればいい方。
一生懸命文章を考えて送っても、
返事なし。
また送る。
返事なし。
また送る。
そんなことの繰り返しでした。
一度、
「こんなDM送ってくるな!」
と怒られたこともあります。
「私、何やってるんやろ」
「こんなことしてまで仕事取らなあかんのかな」
と思ったこともあります。
‣人の成果を見るのが嫌になったこともある
同じ講座で勉強している仲間が集まるチャットでは、
「案件取れました!」
「初収益出ました!」
そんな報告が流れてきます。
本当なら、
「おめでとう!」って言いたい。
でも、当時の私は素直に喜べないこともありました。
みんなはどんどん前に進んでいるように見える。
それなのに私は何をやってるんやろ。
焦る。
悔しい。
腹が立つ。
そして、人の成功にそんなふうに思ってしまう自分にも腹が立つ。
しんどくなって、チャットを見るのをやめたこともありました。
今だから普通に言えるけど、
当時はそんな自分も嫌でした。
‣相談できるのに、相談するまで2週間悩んだ
しかも私は、Webデザインの講座を受けていたので、分からないことがあれば講師に相談できる環境がありました。
相談したらいいんです。
そのための講座なんだから(笑)
でも、それすらできませんでした。
「こんなこと相談していいんかな」
「こんなことも分からへんの?って思われないかな」
「きっと、こんな風に言われる!それがわかるから、傷付きたくないし怖いな」
そんなことをグルグル考えて、
講師に相談するかどうかだけで、2週間くらい悩んだこともあります。
今なら、
「相談するために講座入ってんねんから、はよ聞きや!」
って自分に言えます(笑)
でも、そのときは本気で聞けなかった。
私は最初から行動力があったわけでも、自信があったわけでもありません。
人に相談するだけで2週間悩むくらい、自信のないところから始まりました。
あの頃の私は、
「私には何もない」
「何が向いているのかも分からない」
「こんな状態で相談しても、相手も困るやろ」
と思っていました。
もしかしたら、今これを読んでいるあなたも、
「何かやってみたい。でも、何をしたらいいのか分からない」
そんな状態かもしれません。
でも今の私は、
むしろそんなときこそ誰かと話してみてほしいと思っています。
自分では「何もない」と思っていても、
話しているうちに、
「それ、ずっとやってきたことやん」
「それって強みなんちゃう?」
「そんな働き方もあるんちゃう?」
と、自分では見えていなかったものが見つかることがあるから。
何をしたいか決めてから相談するんじゃなくて、
何をしたいかを一緒に探すために相談したっていい。
・今の働き方を変えたい
・何か新しいことを始めたい
・自分にできることを見つけたい
そんな段階からで大丈夫です。
「こんなこと相談していいんかな」と思ったら、
その「こんなこと」から聞かせてください。
その状態のままで話しに来てほしいです。
今ならそう思えるけれど、
当時の私はまだまだ自信なんてありませんでした。
そんな中で、ようやく一歩踏み出せたのが「無料制作」でした。
‣初めて決まったのは「無料制作」
そんな私にも、やっと初めて制作をさせてもらえる人が見つかりました。
有料の仕事ではありません。
実績を作るための無料制作です。
でも、私にとっては初めての「お客様」。
制作前にZoomでお話をすることになりました。
もう……
めちゃくちゃ緊張しました(笑)
何を話したのか、今となってはほとんど覚えていません。
手には汗びっしょり。
「何聞いたらいいんやろ」
「ちゃんと話せてるかな」
「変なこと言ってないかな」
頭の中はずっとそんな感じ。
しかも当時、私が使っていたZoomは無料版。
話している途中で40分になって、
Zoomが切れた。
「え!?切れた!!」
もうパニックです(笑)
今なら、
「もう一回入り直してください」で終わる話。
でも、当時の私にはそんな余裕すらありませんでした。
今思い出しても、ほんまに必死やったなと思います。
‣無料なら決まる。でも有料にすると断られる
無料制作を経験して、少しずつ制作にも慣れてきました。
そうすると次に思います。
「そろそろお金をいただいて仕事にしたい」
そこで、有料制作に切り替えました。
ところが……
決まらない。
「無料で作ります」
ならお願いしてもらえる。
でも、
「有料になります」
と言った途端、断られる。
そんな時期が結構長く続きました。
これは、ほんまにしんどかったです。
「無料やったら欲しいけど、
お金を払うほどの価値はないってことなんかな」
そんなふうにも思いました。
だから一度、
「もうええわ。無料でやろ!」
と振り切りました。
今はお金をいただくことより、まず経験を積もう。
実績をつくろう。
そう決めて、無料制作を続けました。
気づけば10件くらい作っていました。
‣そして、初めて1万円をいただいた
その後、SNSでLP制作のモニターを募集しました。
そこで初めて、
1万円でLPを作らせてもらえることになりました。
1万円。
金額だけを見れば、大きな案件ではないかもしれません。
でも、私にとってはものすごく大きな1万円でした。
・無料ならお願いしてもらえる。
・有料にしたら断られる。
・100件DMを送っても、ほとんど返事がない。
・人の成果を見るのが嫌になったこともある。
・講師に相談するだけで2週間悩んだこともある。
そんな私が、
自分が作るものに初めてお金を払ってもらえた。
「私のデザインに、お金を払ってくれる人がおるんや」
それが本当に嬉しかった。
もちろん、この1万円で急に自信満々になったわけではありません。
でも、
「私にもできるかもしれない」
が少しだけ現実になった瞬間でした。
‣ある日、Facebookから突然問い合わせが来た
無料制作をしたり、SNSで発信したり。
そんなことを続けていたある日。
Facebookから突然、お問い合わせが来ました。
私から営業DMを送った人ではありません。
向こうから私を見つけて、連絡をくださったんです。
その方が見てくれていたのが、
Facebookのヘッダーに載せていたLPのモックアップでした。
でも、それだけではありませんでした。
これまで私が投稿してきた内容も見てくださっていて、
デザインだけではなく、
普段の投稿から伝わる私の人柄も気に入ってくださった。
そして、
楽天の商品ページのデザインを任せてもらえることになりました。
これは本当に嬉しかったです。
だって、
100件DMを送っても、1〜2件返事が来ればいい方だった私に、
今度はお客様の方から、
「あなたにお願いしたい」と来てくださったんです。
‣無駄だと思っていたことが、あとからつながった
無料制作を10件くらいやっていた頃は、
「私、いつまで無料でやってるんやろ」
と思ったこともありました。
100件DMを送って返事が来なかったときも、
「こんなん意味あるんかな」
と思いました。
SNSに投稿しているときだって、
「これ誰が見てるんやろ」
と思うこともありました。
でも、後になってつながった。
無料で作ったから経験が増えた。
作品が増えた。
発信を続けていたから、デザインだけじゃなく私自身のことも知ってもらえた。
そして、それを見てくれていた人が、
「この人にお願いしたい」と言ってくれた。
そのとき初めて、
今までやってきたこと、無駄じゃなかったんや。
と思えました。
‣でも、仕事になったのはデザインだけじゃなかった
そしてWebデザインを続ける中で、もうひとつ思ってもいなかったことが
起きました。
同じように頑張っている仲間から、相談されることが増えていったんです。
「なかなか行動できない」
「自信がない」
「何からやったらいいか分からない」
私は特別なことをしているつもりはありませんでした。
ただ話を聞いて、
「何に困ってるん?」
「本当はどうしたいん?」
と一緒に考えていただけ。
でも、
「たーたんと話したら頭の中が整理できた」
「ちょっとやってみようと思えた」
そんなふうに言ってもらえるようになりました。
そこで初めて思いました。
「あれ? 私が人の役に立てることって、デザインだけじゃないんかも」
‣「普通にやってきたこと」の中に、私の強みがあった
私は、人の話を聞くことを「スキル」だなんて思っていませんでした。
これまでいろんな仕事をしてきたことも。
子育てでいろんなことを経験してきたことも。
人と関わってきたことも。
しんどいことがあっても、そのたびに何とかしてきたことも。
自分にとっては全部、
「普通に生きてきただけ」
「当たり前のこと」
だったから。
でも、自分では普通だと思っていることが、
誰かにとってはそうじゃないことがあります。
「話したら気持ちが軽くなった」
「頭の中が整理できた」
「やってみようと思えた」
そう言ってもらううちに、
人の話を聞いて、その人が一歩動くきっかけをつくることも、
私にできることなんや。
と気づきました。
そこからコーチングを学び、相談に乗ったり、講座をしたりするように
なりました。
‣私は「やりたいこと」を見つけてから始めたんじゃない
今振り返って、一番伝えたいのはここです。
私は45歳のとき、
「Webデザイナーになりたい!」
と思っていたわけではありません。
ましてや、
「コーチになって人の相談に乗りたい!」
なんて、まったく考えていませんでした。
始まりは、
「3つの仕事をしながら週5日スイミングの送迎は無理や!」
です(笑)
子どものやりたいことを諦めさせたくない。
仕事も続けたい。
だったら、自分で時間を決められる働き方を探そう。
ただ、それだけでした。
・そこからWebデザインを見つけた。
・やってみた。
・全然うまくいかなかった。
・それでも続けた。
・人と出会った。
・仕事をもらえるようになった。
そして、その中でまた新しい自分の得意なことに気づいた。
だから私は、
やりたいことが見つかったから動いたんじゃない。
動いたから、やりたいことや自分にできることが見つかった。
そう思っています。
‣「私には何もない」と思っている人へ
もし今、
「何かやってみたい」
「副業してみたい」
「働き方を変えたい」
と思っているのに、
「でも、私には何もないし……」
と思っているなら。
いきなり、
「私の強みって何?」
「私に売れるものって何?」
から考えなくてもいいと思います。
まずは、
「今、何に困ってる?」でもいい。
「今の働き方がしんどい」
「もう少し子どもとの時間がほしい」
「自分で使える時間がほしい」
「何かやってみたいけど、何をしたらいいか分からない」
そこからでいい。
私もそうでした。
そして、一つやってみる。
怖かったら、怖いままでいい。
失敗したら、また考えたらいい。
人と比べて嫌になる日があったっていい。
私は、講師に相談するだけで2週間悩んでいた人です(笑)
それでも、一個ずつやってきたら、
48歳のときには想像もしていなかったところまで来ました。
だから今、
「私にも何かできるかな」
と思っている人の話を聞くのが好きなんだと思います。
何をするか決まっていなくても大丈夫。
答えがなくても大丈夫。
話しているうちに、
「そういえば私、こんなことやってきたな」
「これって誰かの役に立つんかな」
と見えてくることがあります。
「私には何もない」んじゃなくて、
まだ自分では気づいていないだけかもしれません。
だから、
・副業を始めたいけど、何から始めたらいいか分からない
・自分にできることや強みが分からない
・やりたいことはあるけど、自信がなくて動けない
そんな段階からでも相談してください。
「何をしたいのか、自分でもまだよく分からない」
でも大丈夫。
話しながら、これまでやってきたことや好きなこと、今の悩みを一緒に整理して、あなたなりの「まずやってみる」を見つけていきましょう。
何かやってみたい。
その気持ちがあるなら、
まずはそこから一緒に話してみませんか。
あなたの「やってみたい」が動き出すきっかけになれたら嬉しいです。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございます
🍀たーたんおかん🍀