フィリピン人配偶者との結婚|翻訳が必要な書類の全部

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法律・税務・士業全般
フィリピン出身の方と結婚して、日本で一緒に暮らすまでには、2つの窓口を通ります。市役所(婚姻届)と、入管(配偶者ビザ)です。

ここでつまずく方が多いのは、「どの書類に翻訳が要るのか」が一覧になっている場所がどこにもないからです。市役所の案内には市役所のことしか書いておらず、入管のサイトには入管のことしか書いていません。

この記事では、両方の窓口で必要になる翻訳を、1つにまとめます。

■ 翻訳の向きは2つあります

手続きは「結婚してビザを取る」という1つの流れですが、翻訳の向きは逆方向に2つあります。

・市役所(婚姻届)へ … フィリピンで取った書類を、英語・タガログ語 → 日本語
・入管(配偶者ビザ)へ … 日本で取った書類を、日本語 → 英語

ここが見落とされがちな点です。「翻訳を頼む」と言ったとき、多くの方は片方しか思い浮かべていません。

■ 市役所に出すもの(フィリピンの書類 → 日本語)

・出生証明書 … Birth Certificate/PSA/旧NSO
・婚姻要件具備証明書 … CENOMAR/独身証明。大使館で取る場合もあります
・(再婚の場合)前婚の記録 … Marriage Certificate/離婚判決。市役所によって求められるものが違います

PSAの書類は英語ですが、一部の欄がタガログ語のことがあります。たとえば親の欄が「Mga Magulang」、備考欄が「anak sa loob ng kasal(婚姻中の子)」のように書かれていることがあり、ここを飛ばすと訳し漏れになります。

■ 入管に出すもの(日本の書類 → 英語)

・戸籍謄本 … 全部事項証明書/改製原戸籍/除籍謄本
・住民票 … 住民票記載事項証明書
・在職証明・給与明細 … 雇用契約書で代える場合もあります
・課税証明・納税証明 … 非課税証明になることもあります
・預金通帳・残高証明 … 表が多く、手間がかかります

■ 一番やりがちな失敗:つづりがずれる

市役所の分と入管の分を、別々の翻訳者に頼むこと。このとき、こういうずれが起きます。

・一方が DELA CRUZ、もう一方が Dela Cruz
・一方が April 1, 1980、もう一方が 1 April 1980
・一方が「令和2年」のまま、もう一方が「2020年」

人間が見れば同じだと分かりますが、窓口は書類どうしを突き合わせます。「この方とこの方は同じ方ですか」と確認が入り、やり直しになることがあります。

防ぐ方法は単純で、全部の書類を1人がまとめて訳すことです。最初に氏名のつづりを1つに決めて、最後まで同じ書き方で通します。

■ 手元の紙が何という書類か、分からなくて大丈夫です

実際にご相談を受けていて一番多いのが、「封筒に何枚か入っているが、名前が分からない」という状態です。これは普通のことです。フィリピンの役所の書類は呼び名がいくつもあり、日本の役所の書類も、窓口での呼び名と正式名が違います。

写真を1枚ずつ撮って送っていただければ、

・その紙が何という書類か
・翻訳が要るか、要らないか
・何通で、総額いくらになるか

をお返ししています。不要なものは不要とお伝えします。数を増やすためのご案内はしません。

■ 注意していただきたいこと

・翻訳と、申請書類の作成・申請代行は別の仕事です。申請の代行は行政書士の業務なので、翻訳者はお受けできません。この記事も、翻訳の話に限っています。
・提出先で受理されるかどうかは、提出先の判断になります。「必ず通る翻訳」は存在しません。できるのは、原本と見比べやすい形にして、訳し漏れをなくすことまでです。
・市役所によって求める書類が違います。先に窓口で聞いてから揃えるのが確実です。

■ まとめ

・翻訳の向きは2つ(市役所=和訳/入管=英訳)
・別々に頼むとつづりがずれる。1人にまとめると揃う
・手元の紙の名前が分からなくても、写真で判別できる

書類の写真を送っていただければ、何が必要かを整理してお返しします。出品ページの「見積り・仕様の相談」から、無料でご相談いただけます。
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