Googleで調べものをすると、検索結果のいちばん上に「AIによる概要」が表示されることが増えました。2025年には、質問を重ねながら調べられる「AIモード」も日本語で使えるようになっています。ChatGPTなどの対話型AIで、お店や依頼先を探す人もいます。
こうした変化を受けて、「AI検索の対策(AIO・LLMO)は何をすればいいのか」というご相談をいただくことが増えました。
先に結論をお伝えすると、AI検索に紹介されるための特別な裏技はありません。紹介されやすいのは、検索エンジンにも、読む人にも、内容が正しく伝わるホームページです。この記事では、その中身を5つの基本に分けて説明します。
なお、AI時代にもホームページが必要な理由は、以前の記事「AI時代、ホームページはもう不要?小規模事業者が本当に考えるべきこと」で書きました。今回は、Googleが公開している説明をもとに、実際に何を確認して、どこを直せばいいのかに絞ってお伝えします。
AI検索は、ホームページの情報をもとに答えをつくる
AI検索は、何もないところから答えを作っているわけではありません。検索エンジンが集めたWebページの情報をもとに要点をまとめ、参考にしたページへのリンクを添えて表示します。
つまり、紹介される側に回るには、まず自社のホームページが「参考にできる情報源」として読み込まれている必要があります。
Googleは「特別な対策は必要ない」としている
Googleは、サイト運営者向けの公式ガイドで、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件や特別な最適化は必要ない、と説明しています。AI向けの専用ファイルや、特別な構造化データも不要としています。
条件として挙げられているのは、次の2つです。
・Googleの検索結果に登録(インデックス)されていること
・検索結果に説明文(スニペット)付きで表示できる状態であること
そのうえで、これまでのSEOの基本がそのまま有効だとしています。AI検索の対策は、SEOの延長線上にあると考えて差し支えありません。
AIに紹介されやすいページの5つの基本
では、具体的に何を整えればいいのか。中小企業や個人事業のホームページで、特に差が出やすい5つを挙げます。
▼1. 検索エンジンが読み込める状態になっているか
公開したつもりでも、検索エンジンに「読み込まないで」という設定が残っていることがあります。WordPressの「検索エンジンでの表示」の設定や、noindexの指定が代表例です。サイト内のリンクからたどれないページも、見つけてもらいにくくなります。
▼2. 大事な情報が「文字」で書かれているか
料金表やサービス内容を画像だけで載せていると、検索エンジンは内容を読み取りにくくなります。デザインの都合で画像を使う場合も、要点は本文のテキストでも書いておくのが安全です。
▼3. お客様の質問に、そのまま答える形になっているか
AI検索では、「〇〇区で、夜も相談できる税理士は?」のように、文章で質問する使い方が中心になります。よく聞かれる質問と答えをページに載せておくと、どの質問にどう答えているのかが伝わりやすくなります。
▼4. 「誰が・どこで・何を・いくらで」が書かれているか
会社名、所在地、対応エリア、サービス内容、料金の目安、実績。ホームページを見れば分かるはずのこうした基本情報が、意外と書かれていないことがあります。情報がはっきりしているページほど、参考にしやすい情報源になります。
▼5. サイトの外の情報と食い違いがないか
Googleビジネスプロフィール(Googleマップに出る店舗情報)や各種ポータルサイトと、ホームページで営業時間や住所が違っていると、どれが正しいのか伝わりません。Googleもビジネスプロフィールの情報を最新に保つよう勧めています。構造化データを使う場合も、ページに表示されている内容と一致させることが前提です。
よくある誤解
▼「AI専用のファイルやタグを入れれば表示される」
前述のとおり、Googleは専用のファイルやマークアップは不要としています。手を付けるなら、まずは5つの基本を整えるところから始めるのがおすすめです。
▼「AI検索の時代に、SEOはもう意味がない」
むしろ逆です。AI検索に表示される前提は、通常の検索結果に登録されていることです。SEOの基本を整えることが、そのままAI検索の土台になります。
▼「AI検索からのアクセスは確認できない」
Googleの場合、AIによる概要やAIモードからのアクセスは、サーチコンソールの検索パフォーマンス(検索タイプ「ウェブ」)に含めて集計されます。AI検索だけを切り分けて見ることはできませんが、検索全体の流入として変化を追うことはできます。
まず確認したいチェックリスト
・サイト名で検索したとき、トップページが表示されるか
・サーチコンソールに登録し、主要なページがインデックスされているか
・料金やサービス内容が、画像ではなく文字でも書かれているか
・よくある質問と、その答えを載せたページがあるか
・会社名、所在地、対応エリア、連絡方法が書かれているか
・Googleビジネスプロフィールとホームページの情報が一致しているか
ひとつでも「分からない」項目があれば、そこが最初に見直すポイントです。
まとめ
AI検索に紹介されるための近道は、特別な対策ではなく、検索エンジンと読む人の両方に内容が正しく伝わるホームページを作ることです。読み込める状態、文字での情報、質問への答え、はっきりした基本情報、外部の情報との一致。この5つが土台になります。
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「今のホームページが、AI検索の時代にこのままでいいのか分からない」という段階でも構いません。お気軽にご相談ください。