『女装サロンの宣伝、モデルの承認欲求も満たせるビル入り口で路上歩行者の目に留まる看板ポスターをお願いしたいです!』
今回は、自分にとってまったく新しいジャンル――
「女装サロン」のポスターをデザインする機会をいただきました。
正直、最初は戸惑いもありましたが、リサーチと試行錯誤の末、ご依頼者様に喜んでいただける作品を作ることができました。
女装サロンとは?まずは世界観を理解するところから!
女装サロンは、男性が女性の格好やメイク、ファッションを楽しむことができる専門のサロンです。単なる衣装のレンタルやメイクサービスだけでなく、女性になりきるためのトータルサポートを提供しています。
普段の自分とは違う姿を楽しむことで、自信や自己肯定感を高めることができます。普段味わえない非日常の体験を通じて、自己表現や創造性を刺激します。
今回のご依頼者様「STUDIO RAAR」さんは、
“加工アプリいらずのリアル変身”をテーマにされていて、クオリティも非常に高く、世界観もかわいらしくて品があります。
なるほどなぁ。
長渕、吉川、哀川翔!世代でTHE男!という環境で育ってきた私は、
「時代って進むんだなぁ」と実感しております。
調べていると「趣味や自己表現の場としてだけでなく、心理的な癒しや自己理解の一助となる場所」という文章を目にしまして、
あぁそれはちょっと分かる気がすると思いました。
私も会社勤めの頃は、踊る大捜査線の室井管理官みたいなスーツにコートでビシッと決めており、顔も鋭いので最寄り駅によくいた飲み屋の呼び込みのお兄さんにもスルーされるような風体でしたが、帰宅すれば茶碗やコップやパジャマや靴下に至るまで全てリラックマにしており、それで何となく癒されていた気持ちだったのでそういった心理的な癒しを求める点では共通しているのかもしれません。
『ティファニーブルーがサロンカラーなので基調にしたいです。
色味はty design様の出品ページの色がいい!』
と、出品ページのカラーがご依頼者様に刺さって頂けて何よりです。
ご依頼者様よりラフ案を手描きでご提出いただきました。
そのラフ案をもとに、どのようにデザインに落とし込むかをじっくりと考え、最適なレイアウトやビジュアルを考えました。
ビフォーアフターの写真を活用
ビフォーアフターの写真をポスターに掲載したいとの事で、サロン内で撮影された素晴らしい写真素材もご提供いただき、非常に助かりました。
これらの写真を効果的に配置することで、サロンを利用する事で得る事が出来る変化や魅力を視覚的に伝えることができたかなと思います。
メイン写真を大きく配置し、鏡のフレームを取り入れる事でエレガントな雰囲気も足すことがでしました。
メインの写真を大きくスペースを取ることで通行人の目を引きやすくなります。
全体的にかわいらしさとエレガントさを兼ね備えた雰囲気を意識して仕上げました。色味やフォント選びにもこだわり、サロンのイメージにぴったりのデザインとなるよう心掛けました。
初めてのジャンルに挑む時こそ、固定観念を捨ててフラットに学ぶことが大切だと改めて実感しました。女装サロンは「変わりたい」「自分をもっと好きになりたい」というポジティブな気持ちに応える場所なんだと知り、デザインの方向性もより明確になりました。
今回も「知らない世界をデザインする」ことの難しさと楽しさを改めて感じました。大事なのは、その世界にいる人たちへのリスペクトですね。
どこかのブログでも書きましたが私は感覚や直感でデザインをする事が多く、
最初これらの写真が「男性」という事に気づいておりませんでした(汗
妻に「右の変身後も可愛いけど、左の男性って元々がすごく綺麗だよね」と言われ、「えっ、男の人なの!?両方とも女の人のつもりでいた。」
というやり取りがあったくらいです。
STUDIO RAAR様のあまりのクオリティに女装した男性である事を忘れてしまったようでした。